『鋼の錬金術師 堕天使のアリア』
「………アル」
「あ、ごめん。兄さん。起こしちゃったね」
「いや、気にするな、アル。それよりも」
「ん?」
「もう少しおまえの手を額に当ててくれるか?」
「え?」
「おまえの手は水に浸したハンカチよりもタオルよりも気持ち良い」
「そうか。良かった。僕のこの身体は兄さんの体温を感じられないけど、兄さんは僕のこの身体の温度を感じる事ができるんだね。僕はそれが素直に嬉しいと感じられる。だって僕には僕がアルフォンス・エルリックだと証明する手立ては何も無いし、僕がこの世に存在する、していた事を証明する事だってできない。でも兄さんは僕の温度を感じてくれるから、それが僕が僕にこの世にちゃんと存在しているんだって証明してくれているようで」
「馬鹿だな、アルは。んなのはお互い様なんだよ。俺はアルに俺の存在する意味とかを見ているし、おまえだってそうだ。そうやって俺に自分が存在する意味を見ている。そういうもんだ。先生に教えてもらっただろう」
「うん。兄さん。ねえ、兄さん」
「あん?」
「えっと………昔みたいに一緒に寝て良い?」
「………おまえ…。ばーか。んなでかい図体でこのベッドに横になったら、ベッドが壊れちまうだろう?」
「うわぁ。ひどいよ、兄さん。好きででかくなったんじゃないやーい」
「「ぷぅ。くすくすくすくす」」
「本当に馬鹿だな、アルは」
「馬鹿馬鹿言わないでよ、もう」
「悪い」
僕らは黙る。
きっと考えている事は一緒。
「ねえ、兄さん」
「あん?」
「フェスタロッサさん。笑い方が母さんそっくりだったね」
「ああ」
そしてまた黙ってしまう。
今度は不安で………。
「イシュヴァール人。フェスタロッサさん、ひょっとして今回の事件に関わってたりするのかなー」
「さあな。でも大佐や中尉の話を聞いていると、無関係とは思えない」
「でもイシュヴァール人っていうだけで疑ったら…駄目だよ………」
「そうだな」
「………兄さん」
兄さんはベッドの上で上半身を起こした。
「あの人には随分と世話になった。だからこれから俺たちであの人にかかっている容疑を一緒に晴らしてやろうぜ。疑うから調べるんじゃない。無関係だと証明したいから動くんだ、アル」
「うん」
兄さんは小さいと言われると、容赦なく怒るし、極悪非道だし、すぐに嘘を吐いたり、悪い事をするけど、でも僕は知っている。兄さんが母さんの事がすごく好きだった事を。そしてすごく優しい事を。
だから兄さんなら絶対にフェスタロッサさんの容疑の晴らしてくれるって、僕は信じている。
「まずはホークアイ中尉。あの人とコンタクトを取らないとね」
「ああ」
「じゃあ、明日朝になったら早速僕、もう一度約束していた場所に行ってみるよ」
「俺も行く」
「兄さんは駄目。肺炎を起こしかけていたんだから、じっとしていて。じゃないと、ウィンリィに言いつけちゃうよ」
「おい、ちょっと待て、アル。どうしてそこでウィンリィが出てくるんだ?」
「そんな怖い顔をしちゃって」
「何でお前の声は笑っているんだよ?」
「何ででしょう?」
「ア~~~ルぅ~~~」
そして僕らはお決まりの騒ぎあい。
部屋に飛び込んできたフェスタロッサさんに怒られた僕らは、その懐かしい感触を胸に顔を見合わせて苦笑しあった。
続く
テレビチャンピョン、すごいですね!
かぁ~~~、釣りに行きたくなってきました。^^
雑誌社から封筒が来たから、何かしら~とドキドキしていたら、次の賞の応募へのお誘いの手紙でした。(笑い
開けるまですごくドキドキとしていたのですが!(笑い×2
おかしなー。ここは確かもう落ちているはずなんだけど。。。。あ、ひょっとして、選考には落ちたけど、編集者さんが私の才能を見出して、一緒に明日のプロ小説家を目指しませんか? というお誘いだったり、どっかの賞のように、実はあなたの小説をチェックし忘れていて、読んでみたら大変面白く、特例として、特別賞を与え、出版します、なお手紙だったり! とか、色々と想像して、ドキドキとしたのですが!(ほざけ!)
や、でもここの出版社は、こうやって、お誘いの手紙とかくれるからすごいですよね。こういうところは使い捨てじゃなく、ちゃんと作家を大切にしてくれそうで、好感が持てます。^^
選考といえば、実はこっそりと一次選考を突破して、二次選考に残っていて、それは本当に夢の前進で、すごく喜んでおりますが、自分自身で自分のその投稿小説の駄目なところは理解していたりするので、駄目だろうなー、とは想うのですが。。。(--;
「………アル」
「あ、ごめん。兄さん。起こしちゃったね」
「いや、気にするな、アル。それよりも」
「ん?」
「もう少しおまえの手を額に当ててくれるか?」
「え?」
「おまえの手は水に浸したハンカチよりもタオルよりも気持ち良い」
「そうか。良かった。僕のこの身体は兄さんの体温を感じられないけど、兄さんは僕のこの身体の温度を感じる事ができるんだね。僕はそれが素直に嬉しいと感じられる。だって僕には僕がアルフォンス・エルリックだと証明する手立ては何も無いし、僕がこの世に存在する、していた事を証明する事だってできない。でも兄さんは僕の温度を感じてくれるから、それが僕が僕にこの世にちゃんと存在しているんだって証明してくれているようで」
「馬鹿だな、アルは。んなのはお互い様なんだよ。俺はアルに俺の存在する意味とかを見ているし、おまえだってそうだ。そうやって俺に自分が存在する意味を見ている。そういうもんだ。先生に教えてもらっただろう」
「うん。兄さん。ねえ、兄さん」
「あん?」
「えっと………昔みたいに一緒に寝て良い?」
「………おまえ…。ばーか。んなでかい図体でこのベッドに横になったら、ベッドが壊れちまうだろう?」
「うわぁ。ひどいよ、兄さん。好きででかくなったんじゃないやーい」
「「ぷぅ。くすくすくすくす」」
「本当に馬鹿だな、アルは」
「馬鹿馬鹿言わないでよ、もう」
「悪い」
僕らは黙る。
きっと考えている事は一緒。
「ねえ、兄さん」
「あん?」
「フェスタロッサさん。笑い方が母さんそっくりだったね」
「ああ」
そしてまた黙ってしまう。
今度は不安で………。
「イシュヴァール人。フェスタロッサさん、ひょっとして今回の事件に関わってたりするのかなー」
「さあな。でも大佐や中尉の話を聞いていると、無関係とは思えない」
「でもイシュヴァール人っていうだけで疑ったら…駄目だよ………」
「そうだな」
「………兄さん」
兄さんはベッドの上で上半身を起こした。
「あの人には随分と世話になった。だからこれから俺たちであの人にかかっている容疑を一緒に晴らしてやろうぜ。疑うから調べるんじゃない。無関係だと証明したいから動くんだ、アル」
「うん」
兄さんは小さいと言われると、容赦なく怒るし、極悪非道だし、すぐに嘘を吐いたり、悪い事をするけど、でも僕は知っている。兄さんが母さんの事がすごく好きだった事を。そしてすごく優しい事を。
だから兄さんなら絶対にフェスタロッサさんの容疑の晴らしてくれるって、僕は信じている。
「まずはホークアイ中尉。あの人とコンタクトを取らないとね」
「ああ」
「じゃあ、明日朝になったら早速僕、もう一度約束していた場所に行ってみるよ」
「俺も行く」
「兄さんは駄目。肺炎を起こしかけていたんだから、じっとしていて。じゃないと、ウィンリィに言いつけちゃうよ」
「おい、ちょっと待て、アル。どうしてそこでウィンリィが出てくるんだ?」
「そんな怖い顔をしちゃって」
「何でお前の声は笑っているんだよ?」
「何ででしょう?」
「ア~~~ルぅ~~~」
そして僕らはお決まりの騒ぎあい。
部屋に飛び込んできたフェスタロッサさんに怒られた僕らは、その懐かしい感触を胸に顔を見合わせて苦笑しあった。
続く
テレビチャンピョン、すごいですね!
かぁ~~~、釣りに行きたくなってきました。^^
雑誌社から封筒が来たから、何かしら~とドキドキしていたら、次の賞の応募へのお誘いの手紙でした。(笑い
開けるまですごくドキドキとしていたのですが!(笑い×2
おかしなー。ここは確かもう落ちているはずなんだけど。。。。あ、ひょっとして、選考には落ちたけど、編集者さんが私の才能を見出して、一緒に明日のプロ小説家を目指しませんか? というお誘いだったり、どっかの賞のように、実はあなたの小説をチェックし忘れていて、読んでみたら大変面白く、特例として、特別賞を与え、出版します、なお手紙だったり! とか、色々と想像して、ドキドキとしたのですが!(ほざけ!)
や、でもここの出版社は、こうやって、お誘いの手紙とかくれるからすごいですよね。こういうところは使い捨てじゃなく、ちゃんと作家を大切にしてくれそうで、好感が持てます。^^
選考といえば、実はこっそりと一次選考を突破して、二次選考に残っていて、それは本当に夢の前進で、すごく喜んでおりますが、自分自身で自分のその投稿小説の駄目なところは理解していたりするので、駄目だろうなー、とは想うのですが。。。(--;