嘘、なんて・・・つかなければよかった・・・・・。
今更、そんな事を想っても、遅いよ・・・あたし・・・・。
わかってる。自業自得。
嘘を吐いたあたしが悪いんだ。
でもね、しょうがないじゃない。
寂しかったんだ。
寂しい。
寂しい。
寂しい。
寂しいから、独りが嫌だった。
独りだから寂しかった。
だから、あたしは、嘘で人をあたしに繋ぎとめようとした。
あたしが望むあたし。
それはいつだってあたしの中にあるから、それを口で紡ぐのはひどく簡単だった。
嘘を歌うように口にしていた。
嘘は花を咲かせ、
その甘い香りに釣られて人が寄ってくる。
皆が見ているのは嘘のあたし。
本当のあたしじゃない。
それでも、それでよかったの。
あなたに出会うまでは・・・。