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庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

図書館

2007-04-24 15:02:38 | 拾い読み
ほぼ一月(ひとつき)ぶりに図書館に寄ってきた。返却日を10日ほど過ぎた本を返すためだが、新しい本を借りるためでもある。返したら借りる・・・つまり、私の手元には常に図書館の本が何冊かはあるということになる。



今日は柳瀬尚紀の『末ヘいかにすべきか』とシモーヌ・ヴェイユ関係を4冊。このフランス女性については、こないだ或る先人のブログでちょっと刺激的な一文を読んでしまったためで、34歳でどうやら拒食症で亡くなった彼女は、やはり拒食症で33歳で亡くなったカーペンターズのカレンを連想させた。ベトナム戦争のころに現れたカーペンターズの音楽は、私にとっても若き日々の幾つかの場面とリンクしている。この稀有(けう)な女性哲学者ついてはまた書く。

途中、堀の内公園でハンバーガーを食べ始めたら、じきにスズメが数羽飛んできた。後を追ってハトの群れ、続いてカラスが数羽。結局100羽に近い鳥たちに囲まれてにぎやかなランチになった。

この公園のハトがずうずうしいくらい人間を恐れないのは昔からだ。しかし、スズメがこんなに足元(20cm以内)まで寄ってきたのは初めて。嬉しくなって彼らだけを選び、パンの端を千切(ちぎ)りながら与えた。しばらくすると何ももらえない数十羽のハトは地面の草や砂をしきりに突き始め、カラスは草の根まで掘り返しながら分け前を待っていたが、結局得るところなしと悟るとハトたちに八つ当たりするような仕草を見せながら飛んでいった。カラスが拗(す)ねる様は実に可笑しかった。



恐竜人間

2007-04-24 10:10:00 | 自然
読売テレビの『世界まる見え!テレビ特捜部』はMCの3人が面白いので時々見ている。昨夜は恐竜の話が出てきた。6千万年ほど前に、もしも彼らの或る種が絶滅しないで、現在まで進化の歩みを進めていたらどういう形になっていたか・・・の一つの結論が“恐竜人間”だった。

ウレタンか何かで作ったその立体像は身長140cm、驚いたことに体つきは私たち人間そっくり。口は嘴(くちばし)のように尖っていて、ほとんど伝説上の河童の顔だった。日常見慣れたらこういう人種が街を普通に歩いていてもそう違和感なく共存できるだろう。世界の巷(ちまた)にはもっと人相の悪い人間がいくらでもいる。

恐竜は卵生がほぼ定説のようだが、変温か恒温かはまだ結論が出ていない。或いは種類によって卵生・胎生、変温・恒温とバリエーションがあったのかもしれない。恐竜が恐竜人間に進化したとすると、その過程で卵生から胎生に変化したかもしれない。

もし進化した彼らが私たちの様な文明社会を作ったらどういうことになっていたか・・・それが芥川龍之介の『河童』の世界のようなものであれば、これはちょっと頂けない。しかし、あの“頂けない”世界は、ある意味で、この人間世界の実態を芥川的に解釈したものだとも言えるのだが・・・。

※芥川の河童は胎生で、子供はお腹の中で父親と話をしたり、生まれた途端に歩きだしたりする。

大分県番匠川水系の河童