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第2話(3)

アデン湾(3)

“MV Maersk Alabama”号の場合
 2009年4月、アメリカ船籍の貨物船“MV Maersk Alabama”号が襲撃された。
船長と1等航海士は、火器やナイフを持った海賊たちにより、ブリッジ内に拘束された。他の乗組員はエンジンルームに逃げ込んだ。
アメリカの駆逐艦”Bainbridge”が駆けつけ、にらみ合いになった。
ずうずうしくも、海賊のリーダーが駆逐艦に乗り込んできて、身代金交渉を始めた。
3日後、人質が危険になったため、SEAL(アメリカ海軍特殊部隊)が突入、海賊3人を射殺した。他は逮捕され、アメリカで裁判にかけられた。

“Moscow University”号の場合
 2010年5月、ロシア船籍のタンカー“Moscow University”号を海賊が襲撃した。
乗組員全員が、エンジンルームにバリケードをして、閉じこもった。
ロシアの駆逐艦“Marshal Shaposhnikov”が駆けつけた。
特殊部隊が突入、海賊たちを水中に追い落とした。

 「海賊は夜間、高速ボートで接近し、船の後部甲板にフック付ロープを使い、侵入して来る場合が多い。」
「早期に発見して対抗手段をとり、こちらが手ごわいと思わせて、退散させることが肝要だ。」
「相手が本船に侵入してきたら、抵抗せず、安全な場所に避難すること。」

 「艦船のエスコートはないんですか?」
「当地にいる日本の護衛艦“さみだれ”と“みょうこう”には、本船の航行予定は通知済みだ。」

 この海域には、各国の艦船が20隻近く展開しているという。
頼もしい限りだ。
しかし、相手はゲリラ、油断は禁物だ。

     
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