〇チェチェン紛争
ソ連崩壊によりナショナリズムを呼び覚まされたチェチェン人は、1991年、チェチェン共和国のロシア連邦からの離脱、独立を宣言する。
しかし、連邦内にとどまろうとする反政府勢力との間で武力衝突が起こり、内戦状態になる。
宗主国ロシアは軍事介入するも、抵抗が激しく、戦いは泥沼状態になる。(第一次チェチェン戦争)
4年後、ロシア軍の撤退とチェチェン共和国の完全自治獲得により、和平が実現した。
しかし、その後、共和国はイスラム過激派に牛耳られ、隣国へのジハード(聖戦)に乗り出す。
このため、再度、ロシア軍が乗り出し、チェチェン共和国を完全制圧し、親ロシア政権を発足させた。(第二次チェチェン戦争)
追い詰められた過激派は、各地でテロ攻撃を繰り返している。
〇イングーシ・オセット紛争
イングーシ共和国に多く住むイスラム系のイングーシ人と北オセチア共和国に多く住むロシア正教系のオセット人は古くから敵対してきた。1992年には流血の紛争が起きている。
2004年に北オセチア共和国で学校占拠テロ事件が発生し、多くの犠牲者を出した。
この事件は、チェチェン人とイングーシ人の過激派が行ったとみられており、両民族の対立が深まっている。
北オセチアに隣接するジョージア国内の南オセチアは、ジョージアからの分離独立を求めている。同じくジョージア国内のアブハジア共和国も独立を狙っている。
〇ナゴルノ・カラバフ紛争
もともとアルメニア人が多く住んでいたナゴルノ・カラバフ地方をアゼルバイジャン共和国が取り込んだことにより、紛争が発生した。
2020年9月時点では、同地方をアルメニアが実効支配しており、アゼルバイジャンはその奪還を狙っている。
アルメニア人の多くはキリスト教を、アゼルバイジャン人の多くはイスラム教を信仰している。
参考図:「チェチェン人の画像」、http://www.bing.com/images
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