カリーニングラードの歴史は、激動のバルト海地方の歴史を反映している。
13世紀当時、この地方は多神教を信じるスラブ系の部族が支配していた。
11世紀末から始まった十字軍運動の後半、これらヨーロッパ北方の地方を征服し、異教の神々を信仰する人々をキリスト教化しようとする、北方十字軍運動が始まった。
その先鋒を務めたのが、ドイツ騎士修道会(ドイツ騎士団)であった。
騎士団は、その軍事力によりバルト海地方を征服し、度重なる反乱を鎮圧した。
そして、ドイツ本土から多くの農民、市民、貴族を入植させる。
カリーニングラード(ドイツ語の旧名、ケーニヒスベルク)のあるプロイセン地方は特にドイツ化が進んだ。
ドイツ騎士団は騎士団国家という特殊な宗教的共和国を築き、繁栄した。
彼らは、さらに領土を拡げようとリトアニアに侵攻する。
しかし、リトアニアはポーランドと連合し、反撃した。
1410年、両軍はタンネンベルクで激突し、ポーランド・リトアニア連合軍はドイツ騎士団を撃ち破った。
弱体化したドイツ騎士団国家は、ポーランド王国の従属国となった。
その国は、カリーニングラードのあるプロイセン東部分を領有するのみとなったのである。
参考図:http://www.doitsukitte.com/town/kisidan.html
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