（原文）
Chapter ⅩⅡ Atlantic (August 1943―June 1944）
32．
Captain Dunn now turned west to keep Christmas in Bermuda, while Card, with a new screen, destroyers Scbenck, Decatur and Leary, again picked up the ball. This time, briefly, the hunters became the hunted, as Doenitz had directed one of his wolf-packs especially to get the escort carrier that has caused him so much grief. At 2200 December 23 Card ran afoul of this pack. In the early hours of the day before Christmas, Scbenk sank U-645 with depth charges, but U-245 exploded two torpedoes on Leary, and sank her. The skipper, Commander James E. Kyes, gave his life-jacket to mess attendant who had none, and was drowned－as were 41 others of the 100 who lived to abandon ship. The rest of the wolf-pack let Card alone to go after another convoy. But it was a sad Christmas at sea for the group, although they had sunk 11 U-boats as against 8 for Bogue, 5 for Core, 3 for Santee, and 2 each for H.M.S. Tracker and Biter.
（訳）
第１２章 大西洋の戦い（1943年8月―1944年6月）
３２．
ダン大佐はバミューダでクリスマスを過ごすため、西に向かった。 一方、カードは新しい護衛艦隊－駆逐艦スベンク、ディケーター、レアリーと共に、今一度褌を締めなおした。 今回は、一時的にハンターが狩られる側になった。 というのは、デーニッツが彼を非常にいらだたせた護衛空母をやっつけるため、特別に狼群（Uボート群）の一つを呼び寄せたからである。 12月23日22時0分、カードはこの狼群とぶつかった。 クリスマス前日の早い時間にスベンクはU-645を爆雷で沈めた。 しかし、U-245はレアリーに2本の魚雷を命中させ、駆逐艦を撃沈した。 カイズ艦長は自分のライフジャケットを、持っていなかったへまな従兵に与え、退艦した時生きていた100人中の41人と同じように彼は溺れてしまった。 残りのUボートは、他の船団を追いかけるよう、カードを追いやった。 カード群は11隻のUボートを沈めたけれども、それは海上での大変なクリスマスであった。 その一方、ボグーは8隻、コアは５隻、サンティは3隻、イギリス艦トラッカーとビターは各2隻のUボートを沈めた。
(注釈)
ライフジャケット（救命胴衣）はジャケットにガスや発泡プラスチックを装着し、浮力を持たせるものです。 海難時にライフジャケットを着用することにより、着用しないときより生存率が4倍向上すると言われている。 大戦当時のライフジャケットにはコルクが使用されていたため、時間と共に吸水し、浮力が落ちてしまった。
