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第2話(1)

 シリコンバレーの誕生(1)

 ビジコン社の3人でホフ案を検討する。

 「これはいけるかもしれない!」
「このCPUに電算システムのようなデバイスを付け加えれば、プログラム論理方式も入出力制御も可能だ。」


 ホフの案を骨子とした“汎用型マイクロプロセッサ”の開発がスタートした。

 ホフが全体のシステム設計を、ビジコン側は嶋を中心として論理回路設計を担当する。
この開発チームに、インテル側からLSI回路設計者のファジンが加わった。

 彼らは猛烈に働いた。

 毎日12時間から16時間働き、休日出勤の珍しくなかった。
私も調整・連絡役として、忙しく飛び回った。

 設計システムの土台ができあがり一息ついた頃、なぜか気のあったイタリア人のファジンと社内の食堂でランチを共にした。

 「ここの会社はすばらしい。皆、上からの命令でなく、一人一人が積極的に熱意を持って仕事に取り組んでいる。」
「半導体産業は新しい分野だからね。新しい発見をすれば、誰にでも成功のチャンスはあるんだ。」

 「我が社のトップのロバート・ノイスのことを聞いたことがあるかい?」
「アメリカの半導体産業を育てた伝説の人で、日本でも尊敬している人が多いよ。」
「ノイスの足跡を辿れば、ここの半導体開発、半導体産業の歴史が解る。」

 参考図:「マイクロプロセッサと論理設計」、ロナルド・クルツ、共立出版、1982
     
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