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 独ソ戦の渦中に(3)

 1939年、バルト三国がソ連に併合されるのを見たフィンランドは、ドイツに接近する。
ドイツとの軍事協力を強め、ドイツ軍のフィンランド北部への進駐を認める。

 独ソ戦が始まると、すぐにソ連に宣戦布告し、「冬戦争」で失った領土回復を目指す。
しかし、ソ連領土への深入りは避け、独ソ戦とは別の戦いであることをアッピールする。(継続戦争)

 戦いの初期の段階から、ソ連との和平交渉を試みるが、ことごとく失敗。
3年後、ソ連軍の反攻が始まると、フィンランドは窮地に立たされる。

 しかし、「冬戦争」時の英雄、マンネルヘイムが大統領になり、ようやく休戦にこぎつける。
ソ連が休戦に応じたのは、ナチス・ドイツの一刻も早い殲滅に集中したかったため、と言われている。


 この戦争により、フィンランドは国土を荒廃させ、多くの人命を失い、激しい休戦条約を負った。
しかし,ソ連による国の占領は、免れることができた。

 この敗戦の責任を負い、開戦した内閣が総辞職し、かわって連合内閣が誕生した。


 特筆すべきは、フィンランド自ら戦争責任裁判を行ったことである。
(連合国による日独の戦争犯罪裁判とは別物)

 裁判で、元大統領ら8名が、対ソ戦に国を導いた罪で、2年から10年の有罪判決を受ける。(4年後の恩赦で釈放)

 参考図:「継続戦争の画像」、http://www.bing.com/images Wikipedia
     
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