THE INVINCIBLE ARMADA (19)
Drake sent the captain of the Santa Anna, ”a prisoner, to Dartmouth, and left the money on board the prize, to be plundered by his men.”
All the following day was spent by the Duke in rearranging his fleet; and after the vessels were in the stations assigned them, each captain had written orders not to leave that station, under penalty of death.
In this new order the rear guard was increased to forty-three vessels, and placed under the command of Don Alphonso de Leyva, who had orders to avoid skirmishing as much as possible, but to lose no opportunity of bringing on a general engagement, or decisive battle.
On the 2d of August, at daylight, the wind shifted to the northeast, whereupon the Spanish, being to windward, bore down upon the English under full sail. But the latter also squared away, and having the advantage of greater speed, refused, as before, to allow their enemy to close with them; so the engagement was without results, there being little loss on the part of the Spaniards, while the only Englishman killed was a Mr. Cook, who was bravely fighting the enemy in a small vessel of his own.
無敵艦隊（１９）
ドレイクは“サンタ・アナ”艦長を送り、“ダートマスに捕虜として送る。 船上の金銭は褒美として部下に略奪させるため、置いていけ。”と伝えた。
次の日一日、ドレイクは彼の艦隊を再配置するために費やした。 各船がそれぞれの位置を割り当てられた後、各艦長はその位置を離れては成らぬ、もし背いたら死刑だ、という書面の命令を受けた。
この新しい隊形の最中、スペイン艦隊の後衛は43隻に増加し、ドン・アルフォンソ・デ・レイバの指揮下におかれた。 彼は、できるかぎり小競り合いは避けるように、しかし、総力戦や決定的戦闘を引き起こすようなチャンスは失ってはならぬ、と命じられていた。
8月2日日中、風は北東風に移り、スペイン艦隊は風上に立った。 彼らは全速力でイングランド艦隊に押し寄せた。 しかし、イングランド艦隊はその高速力の利点を生かし、またもや離れ去った。 前と同じように、スペイン艦隊が近づくのを許さなかった。 その結果、戦闘は結果なしに終わり、スペイン軍側の損失は僅かであった。 一方、殺された唯一のイングランド人はクック氏で、彼は自分の小船で敵と勇敢に戦ったのである。
（ひとこと）
この時代の国は国民国家ではなく、支配者である王の所有物であった。 したがって、ドイツ人の王がスペインやイングランドの王になることも可能であった。 フェリペ2世（スペイン王、1556-1598在位）の父、カール5世は神聖ローマ帝国とスペインの両方の王であった。 フェリペ2世もイングランド王だったメアリ1世（1553-1558在位、病没）と結婚したため、短期間であったが副イングランド王でもあった。 その後、メアリ1世の妹のエリザベス1世がイングランド王になった。 エリザベス女王はフェリペ2世の義理の妹だったのである。
