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スペイン黄金船団(13)

 原本はイギリス人、Laughton, John Knoxにより書かれた「Sea fights and adventures, described by John Knox Laughton」(1901年刊)で、カリブ海を舞台に私掠船(しりゃくせん:国黙認の海賊船)の活躍を青少年向けに描いています。  現在騒がれているソマリア沖や南シナ海の海賊と違い、当時の私掠船は国同士の勢力争いの影の尖兵の感があり、また植民地からスペインが奪った黄金財宝を横取りするという爽快感もあります。  まずは読んで見ましょう。

The Spanish Treasure Ships (13)
 And so, as she stood toward them,
“The little Revenge ran on sheer into the heart of the foe;
For half of the fleet to the right and half to the left were seen,
And the little Revenge ran on through the long sea lane between.”

 And down this lane she went-
“Running on and on till delayed
By their mountain-like San Philip that, of fifteen hundred tons
And up-shadowing high above us with her yawning tiers of guns,
Took the breath from our sails, and we stayed.”

 “And the rest they came aboard us, and they fought us hand to hand,
For a dozen times they came with their pikes and musqueteers,
And a dozen times we shook ‘em off as a dog that shakes his ears
When he leaps from the water to the land.”

スペイン黄金船団(13)
 リベンジはやつらに立ち向かっていった。
“ 小さなリベンジは敵の心臓めがけてまっすぐ切り込んだ。
敵大艦隊の半分を右に、半分を左に見、
小さなリベンジはその艦隊の間隙に入り込んだ。“

 その行く手には-
“リベンジに待ったをかけようと、敵は走り寄ってきた
1500トンもある山のようなサン・フィリップ号
見上げるような高所からその砲列が火を吐いた、
我が帆を打ち破り、我々は立ち往生した。“

 “奴等は我が船に飛び移り、肉弾戦となった、
10回以上、奴等は槍とマスケット銃を持って押し寄せた
そのつど我々は、水から陸に跳び上がるときの耳を立てた犬を追い払うように、奴等を振り落とした。“
  
(ひとこと)
 マスケット銃は、戦国時代に日本の種子島に伝来し、戦闘様式を大きく変えた火縄銃です。  弾丸を銃口から装填し、薬包を点火孔にいれ、火打石で火縄に火をつけ、引き金を引いて、火縄の火種を点火孔に押しあて発射する、という手順をとる。  弓矢に比べ、威力と精度に優れるが、発射速度がおそいため、白兵戦では槍や刀が使われた。
     
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