（原文）
Chapter ⅩⅡ Atlantic (August 1943―June 1944）
34．
In order to service and fuel these high-scoring submarines out and home, Doenitz established two filling stations. He sent two supply ships to hang around Mauritius, and milch cows to operate among the Cape Verde Islands. Both supply ships were discovered and sunk by the Royal Navy in February-March 1944; and Admiral Ingersoll sent an escort carrier group built around Block Island (Captain Francis M. Hughes) to take care of others.
Her screen was composed of four new destroyer escorts, two of which, Bronstein (Lieutenant Sheldon H. Kinney) and Thomas (Lieutenant Commander D. M. Kellogg USNR), between them sank three U-boats en route, on 1 and 17 March 1944. On the 19th, having arrived in the Cape Verdes, two of the escort carrier’s planes caught an 1100-ton milch cow, U-1059, surfaced with the crew in swimming. Lieutenant N. T. Dowty dropped a bomb right into the boat’s ammunition locker and the explosion sank it, but Dowty’s plane splashed and he was lost.
（訳）
第１２章 大西洋の戦い（1943年8月―1944年6月）
３４．
これらの戦果を挙げた潜水艦に補給と燃料を供給するため、デーニッツは２つの補給ステーションを開設した。 彼はモーリシャス（インド洋西南部）付近を締め上げるため2隻の補給船を送り、またグェルデ岬諸島（アフリカ最西端）で作戦するため“乳牛”を派遣した。 2隻の補給船は1944年の2月から3月にかけてイギリス海軍により発見され、沈められた。 インガソル提督はブロックアイランド（ヒューズ大佐）を中心に編成された護衛空母グループを、増援のため派遣した。
空母の護衛は4隻の新鋭護衛駆逐艦よりなっており、そのうちの2隻はブロンシティン（キニー大尉）とトーマス（ケロッグ大尉）だった。 その2隻は航海途中、1944年3月1日と17日に3隻のＵボートを撃沈した。 19日、グェルデ岬に到達したとき、護衛空母の2機の艦載機は1,100トンの“乳牛”、U-1059を捕らえた。 潜水艦は乗組員の水泳のため浮上していたのである。 ダウティ大尉の投下した爆弾は潜水艦の弾薬庫を直撃し、U-1059は爆発、沈んだ。 しかし、彼の機は水面に激突、ダウティは戦死した。
(注釈)
当時のアジア、アフリカの大部分は西欧列強の植民地だった。 アジアでの独立国は日本、中国、モンゴル、タイのみで、日本と中国は戦争状態だった。ペナン（マレーシア）はイギリス領だったが、日本軍が占領していた。 モーリシャス諸島はインド洋マダガスカル島東に位置し、イギリス領だった。
