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おわりに

 おわりに

 20世紀末、原油埋蔵量は有限であり、このまま産出し続ければ、21世紀半ばには石油は枯渇する、と言われました。

 しかしその後、探査技術や掘削技術の向上により、新しい油田が次々と開発されています。
さらに、今まで顧みられなかった海底や大深度、極地からも採油できるようになりました。

 また、原油価格の高騰により、シェールオイルの生産が可能になりました。
さらに、近年のコロナショックによる需要の低迷などにより、石油の可採年数はさらに伸びています。

 その結果、鈴木の夢見た人造石油の工場生産は、生産コストの面から、特別な環境下でない限り、実現の可能性は低くなっています。


 しかし、ドイツや日本で戦前に行われた人造石油生産の研究、開発は、戦後の有機化学工業の発展に多大の貢献をしたのです。

 石油は石炭に変わるエネルギー源として、人類に多大の恩恵をもたらしました。
石油は枯渇よりむしろ、環境面からの圧力により、次のエネルギー源へとバトンタッチするのではないでしょうか。
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