バカに厳しいバカばかり

自戒の念も込めてそういうタイトルにしました。

奈良小1誘拐殺人・小林薫被告の「死刑願望」について【追記有】

2006年09月26日 14時48分51秒 | ニュースで二言三言
【後段に追記あり】

奈良小1女児殺害事件 26日に判決 死刑か無期か (産経新聞) - goo ニュース

 平成16年11月の奈良小1女児誘拐殺人事件で、殺人やわいせつ目的誘拐など8つの罪に問われ、死刑を求刑された元新聞販売店員、小林薫被告(37)に対する判決が26日、奈良地裁(奥田哲也裁判長)で言い渡される。殺害された被害者は1人だが、猟奇的な行為を重ねた小林被告に、死刑が言い渡されるか否かが最大の焦点で、量刑判断が注目される。

 起訴事実に関して、検察側と弁護側にはほとんど争いはない。だが、量刑判断にかかわる犯行の計画性や矯正可能性などについては、双方の主張が大きく異なっている。

 検察側は、小林被告が、誘拐前に周辺地域で女児を物色していたときから暴行の意図があった▽被害女児を自宅に誘い込んだところ、女児の聡明(そうめい)さに、顔を覚えられ犯行が発覚すると思いこみ、殺害を決意した-などとし、犯行が計画的だったと強調。これに対し、弁護側は「女児が強く拒否する行動に出たことに直面し、とっさに殺意が生じた。計画的ではない」と反論している。

 矯正の可能性について検察側は、犯行の残虐性に加え、小林被告が反省の態度や更生への意欲を示していないこと、過去に女児に対するわいせつ事件で2度有罪判決を受けていることなどをあげ、「もはや不可能」と断じた。これに対し、弁護側は「被告の人格は生来のものではなく、不幸な生育環境や社会のありようが影響した」と主張。被告が死刑を望む発言をしていることも「命で償うしかないという思いからで、これ以上の謝罪の念はない」とした。

 小林被告を「反社会性人格障害」と診断した情状鑑定では「幼少時のいじめなどが被告の人格発達の障害になった」と分析された。ただ、被告は「他者の責任をことさら強調する傾向がある」とも指摘。鑑定人は公判で「再犯の危険性も高いものに入る」と証言した。

 小林被告はこれまでの公判で「全国から注目されて自分の名を知らしめたことに満足」「早く死刑を言い渡してほしい」などと述べた。弁護側が「死刑は相当ではない」と訴えた最後の公判でも、あくびをしたり、発言を求めた奥田裁判長に「何もありません」と答えるなど、投げやりな態度をとり続けた。被害女児の父母は「極刑以上の刑を与えたい」と公判で語っている。
                   
【用語解説】奈良小1女児誘拐殺人事件
 平成16年11月17日、奈良市立富雄北小1年、有山楓ちゃん=当時(7)=が下校途中に行方不明となり、翌18日に奈良県平群町内で遺体で発見された。県警は同年12月30日、同県三郷町の新聞販売店員(当時)、小林薫被告を逮捕。奈良地検は、小林被告が(1)奈良市内の市道で女児を誘拐(2)自宅マンションに誘い込んで浴槽で水中に沈めて殺害(3)母親の携帯電話に「娘はもらった」とのメールと画像を送信した-などとして8罪で起訴した。
2006年 9月24日 (日) 03:55



それが本当に謝罪の念なのか、単なる法廷戦術なのか、あるいはどこかの雑誌の編集長が代弁していた「自分をつまはじきにした世の中への未練を断ち切るため」という動機から来るのか、はたまた単なる自暴自棄なのかは知らないが、この「死刑にしてほしい」。判決前に何言おうと、死がいざ差し迫れば、また全然違う心境に至るのかも解らないが、たまにいますねこういう被告とか死刑囚。確か宅間も最後そういう雰囲気だった気がするが。

死刑制度が、本来被害者側の報復感情を満たすことを主旨としたものではないと、頭では解っていても、死刑に処してもらう以外に、多少なりとも恨み晴らす心のやり場がない被害者の方にとっては、これはこれではっきり言って、滅茶苦茶に神経を逆なでされる一言ではないかと想像する。何が逆なでって、この「なんか手前勝手に先走っている感じ」が。この期に及んで、なにを他人にリクエストなんか出してんだという。

暴論承知でいえば、「死刑願望」なんてものを鬼畜が簡単に口走る根底には、刑の執行方法が広く周知されていて、どう殺されるか解っている、で、数ある命の奪い方の中では、言っても比較的あっさり終わる、あと普通にお坊さんとかも呼んでくれる、そういう「想定の範囲内」な殺され方であることの気楽感が結局あると思う。だから、現実にはあり得ない話だが、極刑も情状によって死刑A・死刑B・死刑Cの3段階に分けるとか。Aが従来の絞首刑。Bはそれこそ昔ながらの釜ゆで、Cは・・・(一案思いついたが自主規制)みたいな世の中になったら、こんなものまず言わなくなると思う。いや、別にそんな世の中になって欲しいとは全く思ってないが。


【追記1―9月26日 12時20分】

奈良女児誘拐殺害、小林被告に死刑 地裁判決 (朝日新聞) - goo ニュース

奈良市の小学1年の有山楓(かえで)さん(当時7)が04年11月、下校途中に誘拐、殺害された事件で、殺人やわいせつ目的誘拐など八つの罪に問われた元新聞販売所従業員、小林薫被告(37)の判決公判が26日午前、奈良地裁で開かれ、奥田哲也裁判長は「被害女児へのわいせつ行為に着手する前には強姦(ごうかん)した後に殺害することを決意していた。自己の異常な性欲を満たすための犯行であり、その動機は身勝手極まりなく酌量の余地はない。反省しておらず、矯正の可能性もない」と述べ、求刑通り死刑を言い渡した。

2006年 9月26日 (火) 11:46


「主文後まわし」の時点で、小林被告も含め日本中が「ああ死刑か」と即理解したに違いない。しかしこういっては何だが、そもそも公判でことさら反省なさげな態度に終始とか、あと「第二の宅間・宮崎と呼ばれたい」とか、捕まって以降伝わり聞く一連の露悪言動というのが、個人的には、どうも底浅い印象というか、ある種「小物感」が強く、よって今回の「死刑にして」発言の本気ぶりすらも、100%は信用しきれない中での、一応は「要望どおりの判決」である。結果をどう聞く小林被告。まさか「即日控訴」なんて意表つく展開はないだろうな。


【追記2―9月26日 14時40分】

奈良の女児誘拐殺害、小林薫被告に死刑…弁護側が控訴 (読売新聞) - goo ニュース

 奈良市立富雄北小1年、有山楓(かえで)ちゃん(当時7歳)が2004年11月、誘拐、殺害された事件で、殺人、わいせつ目的誘拐など八つの罪に問われた毎日新聞販売所の元従業員小林薫被告(37)の判決が26日午前、奈良地裁であった。
 奥田哲也裁判長は「卑劣で残虐な犯行。矯正の可能性は極めて困難で、生命をもって償わせるほかはない」と求刑通り死刑を言い渡した。

 これまで被害者1人の殺人事件での死刑判決は大半が金品目的の犯行だったが、奥田裁判長は「被害者は1人とはいえ、落ち度もなく、抵抗できない幼い子どもに性的被害を加え、殺害した結果は重大」と述べた。弁護側は控訴した。

2006年 9月26日 (火) 13:42


弁護士主導なのか本人の意思なのかは、とりあえず解らない。しかし「逡巡」という言葉を知らんのか。知っていたら、こんな犯罪しないと言われればそれまでだが。


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1 コメント

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納得できないけど! (hanachan-234)
2006-10-11 14:46:54
死刑A・死刑B・死刑C・死刑D・死刑E・死刑F・・・



この男が何度死んでも、また、どんな死に方をしても、被害者のご両親は納得できないことでしょう。





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