バカに厳しいバカばかり

自戒の念も込めてそういうタイトルにしました。

【2010年版】ありがちだが、今年の流行語大賞を完全予想(その1)

2010年12月01日 03時34分43秒 | 流行語大賞/予想企画
【最初に】

ただでさえ不景気で何やっても儲からない弱小製造業界にあって、新設の機械が故障だらけだわ、身内の病気が発覚するわ、あとなんだか解らない裁判まで起こすわと、あたかも「最大不幸会社」の名ばかり青年実業家として、充実の毎日を送ってきた中、突如半年ぶりのブログ更新である。

今年は難しい。なぜ難しいかは後述するとして、あまりの難しさに、つい発表の前日まで更新せず引っ張ってしまった。例年、入賞の的中が5個か6個という、過剰な労力に見合わない地味な的中率を続ける本企画ではあるが、今年は正直やらかす予感。が、しかし、この腐れブログ唯一のシリーズものであり、今年も完全予想を試みます。結果発表編含み4本連投(途中で力尽きる可能性あり)で。



1.予想上の注意

○この記事では、ノミネート語60個を独自に

①【政治行政】政治家、政局のトピックスなど、主として政治行政に関連する語
②【経済】経済の重要トピックスや新製品など、主として経済に関連する語
③【社会】主に社会一般の事件や事故などに関連する語
④【出版・マスコミ】主に出版・言論およびその関係者などに関連する語
⑤【芸能】主に放送、映画、音楽およびその関係者など、芸能に関連する語
⑥【スポーツ】主にスポーツイベントや選手などに関連する語
⑦【その他】主に文化、流行、風俗その他の世相を反映した語

の7カテゴリーに分類して分析する。実際には「政治」語であって「経済」語でもあるなど、当然、簡単に分類することはできない言葉も多いのだが、その辺は、多分に感覚的に分類している点をご容赦いただきたい。

○既に主催のユーキャンより、実際のノミネート候補全60ワードが発表されており、この中から12月1日に、大賞(1個または2個が多い)を含む入賞(トップテン)が原則10個発表される。本当に直前予想。


【ノミネート全60ワード】
「iPad」「(クロス)カップリング」「無縁社会」「3D」「AKB48」「K‐POP」「~なう」「いい質問ですねえ!」「名ばかり高齢者」「イクメン」「家庭内野党」「ガラパゴス(ガラケー)」「ゲゲゲの~」「白戸次郎もよろしく」「生物多様性」「ダダ漏れ」「ととのいました」「どや顔」「なんで一段一段なんだろう」「ネトゲ廃人」「バイクコンシャスライフ」「パウル君」「はやぶさ」「パワースポット」「フェニックス」「ブブゼラ」「ホメオパシー」「もしドラ」「もってる」「モテキ」「リア充」「ルーピー」「一兵卒」「岡ちゃん、ごめんね」「壊し屋」「検察審査会」「見える化(可視化)」「・・ぜよ!」「剛腕」「国技を潰す気か」「酷暑」「最小不幸社会」「山ガール」「終活」「女子会」「食べるラー油」「生きもの会議」「待機老人」「脱小沢/親小沢/反小沢」「断捨離」「東京スカイツリー」「年金パラサイト」「買い物難民」「ゴルコン」「本田△(ほんださんかっけー)」「アジェンダ」「33人の奇跡」「(W杯)ベスト16」「イラ菅/ダメ菅/○○菅」「2位じゃダメなんですか」




【以下、昨年度版からまるごと再録】

○流行語大賞がそういうものだと知っている人には驚きもないが、知らない人がノミネート60語を見た場合、まず「・・・この言葉なに?」っていう素朴な疑問が10語分くらいわいてきて、次に、言葉の意味や背景や出所を知ると「・・・それ流行った?」という第二の疑問がわいて来る。

○たとえ見覚えがある言葉でも「なぜこれが新語?」「なぜこれが今年?」といった、違う意味での疑問が浮かぶワードも盛りだくさんである。それほど突っ込みどころの多い用語ばかりなら、10個の入賞を特定するのも容易ではと思いきや、私の場合、あれだけ頑張っても的中は年平均6個。

○読み違えを誘発する要因として、例えば以下の点が考えられる。

1)審査員の年齢層が高いのか、特に芸能関係で「世代を問わず」「お茶の間全般に」を重視しているきらいがある。そのため、俗に「ブレイク」したと見られる時期と、授賞のタイミングとにズレがある(要は遅い)

2)実際的を得ているかは別にして、なんとなく「その時代の政治・世相・風俗を象徴しているっぽい」用語を過大評価する傾向がある(要は文化人的)

3)実際そうかは別にして、マスメディアやマーケティング主導で「来た」ことになっている用語を過大評価する傾向がある(要は知ったふり)

4)純粋に「流行ったかどうか」だけで選んでいるのか疑わしい入賞例もしばしば散見される。特に、授賞式における受賞者の男女構成や出席可否など「諸般の事情」がしばしば勘案されている印象を受ける(要は「大人(の判断)」)

こうした選考上のクセをも裏読みした上で予想するのが、そもそもこの記事の趣旨である。


○なお、各年の入賞語を、上記の7つのカテゴリー別に分類すると、概ねバランス重視というか、分散して入賞している。年度別に何かの傾向性が出ているのは「政治行政」と「スポーツ」くらい。基本的に「不況のときは政治」という話になる。また五輪やW杯などの大型イベントがある年は、その結果のインパクトにもよるが、何かしら入賞に絡む確率が高い。



2.本年度のノミネート(第一印象)

○冒頭にも書いたが、今年はかなり難しい。誰が見ても「政権交代」関連での入賞がド本命であった昨年から一変、政治関連のキーワードを、審査員がどのような観点で取捨選択をするのかが判断しづらく、結果として、本命といえる政治関連の用語を絞れないためである。

○政治絡みのノミネートが減ったわけではない。しかし民主党内部でも、この1年間体制が目まぐるしく変わり、政界再編も含めて先行きが見通せないなか、菅内閣絡みで選ぶのか、小沢絡みで選ぶのか、バランス考慮して複数入賞か、はたまた政治カテゴリーからの入賞を見送るかなど、様々な可能性がある。

○一つ注意しなければならないのは、昨年度入賞の「脱官僚」で、入賞者が「みんなの党」の渡辺喜美だった点である。審査員が、このカテゴリーでは「翌年以降も旬っぽい」的な観点を入れていることが示唆される一方、では今年「みんな~」関係でノミネートの「アジェンダ」をどうするのかという観点もある。過去の経験上、この賞で同じ関係者が連続入賞という可能性は極めて低い。


<政治関係の重複ノミネート>
①「民主党(小沢一郎)関連」(「一兵卒」「壊し屋」「検察審査会」「剛腕」「脱小沢/親小沢/反小沢」)
②「民主党(菅直人)関連」(「家庭内野党」「最小不幸社会」「イラ菅/ダメ菅/○○菅」)
③「その他の政治政局関連」(「ルーピー」「アジェンダ」「2位じゃダメなんですか」)




○政治以外では、また実に殺伐としたテーマである「高齢化・コミュニティ崩壊関連」と、サプライズ感の強かった「南アW杯関連」からの大量ノミネートが目立つ。この両カテゴリーからの各1つずつの入賞はかなり可能性が高いが、あえて言うならW杯絡みのノミネートが、総じて決定力不足(サッカーだけに)なのが気になる。

<両カテゴリーからの重複ノミネート>
④「高齢化・コミュニティ崩壊関連」(「無縁社会」「名ばかり高齢者」「終活」「待機老人」「年金パラサイト」「買い物難民」)
⑤「南アW杯関連」(「パウル君」「ブブゼラ」「もってる」「岡ちゃん、ごめんね」「本田△(ほんださんかっけー)」「(W杯)ベスト16」)




○上記以外では、類似するテーマからのノミネートが、昨年よりかなり減り、テーマが分散した印象が強い。政治関連での絞り込みが難しい分、いきおい、今まで以上に経済・社会・芸能・その他流行などのテーマからのバランスよい選考が予想される中、本命視されるテーマが絞れない。これが、もう一つの難しい理由である。

○そんな中で、まがりなりにもテーマの重複性が高いものは以下の通りだが、正直、だから有利というほどの決め手には欠く。

<その他の重複ノミネート例>

⑥「環境問題/COP10関連」(「生物多様性」「生きもの会議」)
⑦「携帯・電子端末関連」(「iPad」「ガラパゴス(ガラケー)」「白戸次郎もよろしく」)
⑧「チリ落盤事故関連」(「フェニックス」「33人の奇跡」)
⑨「ネット俗語関連」(「ネトゲ廃人」「リア充」)



○ここまで、主要9テーマからのノミネートが全60語に占める割合は3割程度であり、上位10テーマから6割集中していた昨年とは打って変わった印象。むしろ、その他の重複ノミネートではないキーワードの中に、有力視したい用語が結構隠れており、類似のテーマからあえて複数語がノミネートされている場合、そのテーマから一つは入賞する確率が高いというセオリーは、去年ほど使えない。

○なお「新語・流行語大賞」なのに、根本的に「新語でも流行語でもない用語」、今年である必然性が全くないといういつものパターンも、やっぱり散見((「豪腕」「壊し屋」「女子会」など)。ていうか、むしろそうでないと流行語大賞じゃない感覚に襲われるのは、単に麻痺しているだけかしら。


というわけで(その2)では、いよいよ今年のノミネート60語を、一つ一つ当選分析していきましょう。


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