以前も書いたが、かのんは統合失調症という精神疾患を持っている。
今回はその統合失調症について書きたいと思う。
最初に注意しておくが、あくまで「かのんから見た統合失調症の話」である。かのんは専門家や医者ではない。間違ったことも言うかもしれないし、統合失調症の深いところまではわからない。
また、かのんと同じ統合失調症を患っている方や精神疾患をお持ちの方は色々嫌なことを思い出し、体調を崩すことも考えられるので閲覧を控えた方がいいかもしれない。
「それでもいいよー」と言う方はぜひお付き合い願いたい。
まず「統合失調症ってなんぞや」という話からしていきたい。
簡単に言うと統合失調症は脳の病気で、幻覚・妄想を引き起こすと言われている。
周りの人が見ても何も起こっていないのに、周りの人が聞いても何も聞こえないのに、統合失調症を患っている本人には、見えたり、聞こえたりするのだ。しかもめちゃくちゃリアルに。自分で作り出した妄想・幻覚をいつしか現実と感じてしまい、妄想・幻覚=現実ということになってしまう。
かのんは3歳からこの症状に悩まされている。
頭の後ろにカメラが仕掛けられていて自分の姿が24時間365日録画され、全世界に発信されているのだと思い込んだ。この症状によって、かのんは幼少期とてもとても大人しかった。常に見張られている気がして緊張しまくっていたからである。布団の中でもそうで、安眠には程遠かった。ちなみに、これが妄想と気づくのは22年後の話である。
かのんの症状はこれだけではない。
かのんは双極性障害のような症状もある。双極性障害についての説明は省くが、かのんは気分がジェットコースターのように上がったり下がったりする。これが結構キツイ。例えば朝起きたら気分爽快で「なんでもできるー!空も飛べるー!」という感じなのに夕方には気分が落ち、「生きててごめんなさい」という気分になる。
かのんは双極性障害も併発したと考え込んでいた。
しかし、主治医に診てもらうと、「統合失調症の人でもそんな症状が出る場合がある」と言われた。目から鱗。統合失調症の症状は妄想・幻覚だけではないのだと知った。
…と長々と書いてきたが、統合失調症についてまた、精神疾患について少しでもわかっていただけたであろうか?
統合失調症また他の精神疾患について興味を持っていただけたら嬉しい。
精神疾患を持つ人々にとって、優しい世界が広がりますように。