万華舎

宗家藤間流日本舞踊「万の会」と藤間勘舞恵の活動記録です。

節分

2012-02-05 13:00:14 | 日記
二月三日は節分、明けて四日は立春でした。暦は不思議なもので、少し寒さが和らいだように思われます。

節分は本来、年に四回、立春、立夏、立秋、立冬の前日の事を言うのだそうです。

高輪の師匠宅では、節分の夜中、24時に「一陽来復」さんを恵方へ向けて張ります。
「一陽来復」さんは新宿区の早稲田にある穴八幡さまが有名ですが、師匠宅は近くの御田八幡さまで毎年、頂いて参ります。頂いたら真っすぐ、帰宅しなければなりません。何処かに寄ると、寄った所に福を落として来てしまいます。
そして、大晦日か節分の夜中に恵方へ向けて張り、一年のご加護を願うのです。

節分といえば、昔、浅草の知人宅で芸妓さんの「おばけ」に遭遇した事があります。「おばけ」とは主に現代では、花柳界で節分に仮装してお得意様を廻る風習の事です。
年若の芸妓さんが二人、大黒さまと布袋さまの格好で、「おばけです。よろしくお願いいたします」とお得意様を廻って、挨拶していました。お得意様からはご祝儀が。まだ、そういう風情が残っているのだなぁと感心したのを覚えています。

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