万華舎

宗家藤間流日本舞踊「万の会」と藤間勘舞恵の活動記録です。

清元「四季三葉草」

2012-03-03 20:56:38 | 日記
チャリティー公演「結」の会の序幕に踊らせて頂きます。三番叟ものらしい壮重さと清元らしい軽みとを合わせ持ち、四季様々な植物に三番叟の歌詞をなぞらえ織り込んだ華やかで洒落た作品です。

清元「四季三葉草」

とうとうたらり たらりらたらりあがり ららりとう
ところ千代まで変わらぬ色の 緑立つ春 松の花 曾我菊の名も翁草 そよやいづくの 花の滝 玲々と落ちて 水の月 素枹の袖も千歳の 梅が香慕ふ鶯も 初音ゆかしき我が宿の 竹も直ぐなる一節に うつして四季の三葉草 立ち舞ふ姿いと栄えて 桃は初心に柳はませた 風の縺れに解けかかる こちや海棠蕾の儘よ うら山吹に若楓 藤色衣 主とても かざす袂の桜狩り その盃の数よりも
おおさえおおさえ 悦びありや 悦びありや 幸ひ心にまかせたり 千早振 神の昔にあらなくに 卯の花垣根白浪の 渚の砂 さくさくとして 朝の花の富貴草
女子心は芍薬に 思うたばかり姫百合の まだ葉桜も染めぬのに そりゃあんまりな梨の花 気も石竹に軒の妻 菖蒲も知らで折添へて いつか手活の床の花 元の座敷におもおもとお直り候へ ようがましや さわらば一枝まゐらせう そなたこそ
君が由縁の色見草 うつろふ水に杜若 池の汀に鶴亀の 縁し嬉しき踊花
女郎花 宵の約束小萩が許で 尾花招けば絲薄 通ふ心の百夜草 こちやこちや真実いとしらし さうぢやいな しをらしや
時雨の紅葉寒菊や 水仙清き枇杷の花 花の吹雪のさらさらさっと 山茶花や 恵みに花のいさをしは 千代に八千代の玉椿 眺め尽きせぬ花の時 今も栄えて清元の 治まる 家とぞ祝しける



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