雲外蒼天~一期一会のんびりと~

山歩きや旅を趣味に、日々のんびりと。

南アルプス・北岳池山吊尾根No3

2011-03-25 16:48:23 | 山旅日記
3月4日
夜叉神峠→鷲ノ住山→歩き沢橋→池山吊尾根→池山御池小屋

やがて北岳は池山吊尾根に隠れ、農鳥岳が姿を現す。



鷲ノ住山入口で林道を離れる。
少し登ると、はるか眼下に見える野呂川へ急降下。
標高差にして約400m、やるせない気持ちのなか、薄氷に注意して一気に下る。



野呂川を吊橋で渡り、足場の悪い岩場の急登をこなし、対岸の林道へ。

不気味な静けさのトンネルをいくつか過ぎる。真っ暗闇のトンネルは所々凍結してて要注意だ。



長いアプローチをこなし、ようやく池山吊尾根の登山口・歩き沢橋。
北岳頂上までは標高差約2000m。



歩き沢橋から登りはじめてしばらくするとすっかり一面雪景色に。
北面だからあまり陽のあたらない、冬枯れの樹林帯を黙々と登る。

やがて足場の悪い崩壊地。
凍っていて難儀したが、なんとか越える。

振り返れば鳳凰三山の山並み。
そして谷の対岸、同じ目線上にはさきほどまで歩いていた夜叉神峠からつづく林道・・・。。



所々にある赤布や薄っすらとあるワカンのトレースのようなものを目印に、不明瞭な樹林帯を辿る。

やがて見覚えのある開けた場所に出て、吊尾根に乗った。



ここからは右折し、吊尾根に沿ってシラビソの静かな森を行く。
小屋まではもうひと頑張り。



そのうちにトレースは消え、雪に足をとられながらも前へ。
やがて池山御池の白い雪原に出た。



一面真っ白な池山御池。対岸の小屋までは時おり腰まで埋まる。



雪に埋もれた池山御池小屋。
春に来た時は夜遅く、小屋に先行者もいたので、外にテントを張った。あの時は真っ暗闇の中、小屋の場所が分からず右往左往したなぁ・・・。



その後どうも改築されたようで、小屋の中はとても綺麗で快適。

当初は明日のためにもう少し上部に幕営を・・・と考えていたが、小屋の中にテントを張って快適なベースとし、ここから頂上アタックをすることにした。

明日は頂上に向けて、長い一日になりそうだ。

~つづく~

[画像]
①林道を離れ鷲ノ住山から野呂川へ。奥には真っ白な早川尾根のアサヨ峰。
②農鳥岳を仰ぎ見ながら、ツララかかる林道を行く。
鷲ノ住山展望台手前で。
③野呂川を高度感ある吊橋で渡る。まぁ揺れること。
④早川尾根の稜線を眺めながら歩き沢橋へ。
⑤長いアプローチを経て登山口の歩き沢橋。
⑥樹林帯の登り。
⑦池山吊尾根にのる。右折する小広場で一息。
⑧⑨一面真っ白な池山御池。
⑩池山御池小屋。
⑪小屋内部。テントを張って快適なベースに。

※③⑦⑪Kさん提供。

(参考)
夜叉神峠入口800
925鷲ノ住山展望台945
1150あるき沢橋1215
1530池山御池
1540池山御池小屋