かなぶち鍼灸調体堂の「先ずは只管打歩」なほぼ毎日譚

基盤を追求すると、ついに「歩く」迄遡ってきました。

癌の諸症状/治療に伴う副作用に対する補完統合医療について

2015年05月21日 | 米国補完代替医療研究センター公開文書
中2日空けての更新になりました。
走らないと、つい更新を怠ってしまいます。反省。

因みに、更新を怠っていた日は

5月19日(火):所要で終日外出していたので、ランニングは休み
5月20日(水):前日の夕食でビール→日本酒を楽しんだので、ついランニングは休み
5月21日(木):スケジュール調整と言い訳をして、やっぱりランニングは休み

と、久し振りにまとまって休んでしまいました。
明日から、心機一転して走る意気込みだけは有ります。

【今朝の体組成】(5日間移動平均値)
除脂肪体重:57.14kg(前日比△0.34kg)
体脂肪  : 4.54kg(前日比▼0.02kg)
----------------------------------------
体重   :61.68kg(前日比△0.32kg)
体脂肪率 : 7.4%(前日比変わらず)

【今日の昼稽古】
お休みしました・・・。

【今日の補強運動】
こっちもつい休んでしまいました・・・。

いかんがー。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
標記の件、米国国立補完統合医療センターのニュースレターからの引用です。
がんそのものを鍼灸/マッサージなどで治療することは不可能ですが、付随する諸症状をある程度緩和することは可能みたいです。
ご参考になれば幸いです。

May 2015 "NCCIH Clinical DIgest for health professionals"

癌の諸症状/治療に伴う副作用に対する補完統合医療について


 アメリカでは、癌と診断された人の多くが補完統合医療の治療方法を利用している。2007年の国民健康アンケート調査によると、癌と診断された経験がある人の65%が、補完統合医療の治療方法を利用したと回答している。癌と診断された人は他の人に比べ、健康状態の維持/免疫力の向上/疼痛緩和を目的として補完統合医療の治療方法を利用する傾向が見られる。

 鍼/マッサージといった補完統合医療の治療方法が、癌の諸症状/治療に伴う副作用への対処法として有効である可能性があることについては、多くの研究報告によって立証されている。本稿では、癌に関連する諸症状/治療の副作用に対する補完統合医療的アプローチに関し、客観的なデータを基にした情報を紹介する。

【鍼】
 化学療法によって誘起される吐き気の抑制に鍼治療が有効である可能性は、複数の研究報告を通じ明らかにされている。一方、癌による痛み/疲労感/火照り/口腔乾燥症が鍼治療によって緩和されるかどうかについては、一定の結論を出すのに必要な科学的証拠は揃っていない。

<有効性について>
●2009年に米国統合腫瘍学会が発表した臨床ガイドラインでは、
・痛みの制御が上手くいっていない
・他の治療方法に因る副作用が著しい
・化学療法/手術時の麻酔に関連する吐き気が抑制出来ていない
・鎮痛剤の使用量の低減が治療の目的である
といった場合において、補完的な治療方法として鍼治療を推奨している。しかし、他の症状(疲労感/火照りなど)に対する鍼治療の効果は立証されていないと記している。

●2013年に米国胸部専門医学会が発行した、肺がん患者に対する補完統合医療についてまとめたガイドラインでは、化学療法/放射線療法に伴う吐き気の補完的な治療方法として鍼治療を推奨している。また、癌に関係する痛み/末梢神経障害等に対する補完的な治療方法としても、鍼治療を推奨している。 

●口腔乾燥症の患者を対象にした9件の研究報告をまとめたコクランレビュー(2013年発表)では、放射線治療を受けている口腔がん患者を被験者とした研究報告が4件含まれているが、同レビューでは鍼治療が唾液の分泌量を僅かながら増大させると結論づけている。但し、その研究報告の質は余り高くないとも報告している。

●2015年に報告された臨床試験(被験者数=70名)では、化学療法によって誘起される遅発性の吐き気の抑制に関し、鍼治療はオンダンセトロン(制吐作用を有する薬品)と同程度に有効であると報告されている。鍼治療を受けた被験者では、副作用の発生が少なく、生活の質(QOL)の向上も見られた。

<安全性について>
 専門教育を受けた鍼灸師が滅菌済みの鍼を用い、適切な手順に従って治療を行えば、鍼治療の合併症は滅多に見られない。化学療法/放射線治療は免疫を抑制する副作用を誘起する可能性があるので、それらの治療を受けている患者に対し鍼治療を行う場合は、鍼灸師は鍼の殺菌に特に注意を払うべきである。

【マッサージ】
 マッサージが癌に関連する諸症状(痛み/吐き気/不安感/抑うつ状態等)の緩和に有効な可能性を示唆する研究結果が複数報告されている。しかしながら、研究の規模が小さいことから、マッサージ療法の効果に関し何らかの結論は打ち出されていない。

<有効性について>
●2009年に米国統合腫瘍学会が発表した臨床ガイドラインでは、不安感/痛みを覚える腫瘍患者に対し、多様な治療方法の一つとして、腫瘍患者に適切なマッサージ方法を学習した施術者によるマッサージ療法を推奨している。

●2014年に米国統合腫瘍学会が発表した臨床ガイドラインでは、乳がんの手術をした後の患者に対し、気分障害の改善を目的とした統合的なサポートケアの手法としてマッサージ療法を推奨している。

●2013年に米国胸部専門医学会が発行した臨床ガイドラインでは、肺がん患者を対象に、通常のケアでは不安感/痛みが改善しない場合において、複数の治療方法で構成されるサポートケアプログラムの一つにマッサージ療法を推奨している。

●12件の研究報告(被験者総数=559名)を対象としたメタ分析(2014年報告)で、がん患者に対するマッサージ療法の効果を調査した。その結果、マッサージ療法は痛み(特に手術後の痛み)の緩和に有効であると結論づけている。

<安全性について>
 副作用を防止する為に、マッサージ施術者は深部に働きかける/強圧のマッサージをなるべくしないのが望ましい。また、腫瘍/血栓を直接刺激する部位や、放射線治療によって肌が刺激に対し敏感になっている部位は施術しないようにすべきである。
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