歳をとっても速く走る秘訣

2015年10月12日 | ケア/故障
ホンっとに久々の更新となってしまいました。反省です。

標記の件、Runner’s World誌のウェブサイトからの転載です。
お手軽にするなら、縄跳びでしょうか。

歳をとっても速く走る秘訣
("Stay Fast As You Age" , by Amby Burfoot, September 23, 2015 on Runner's World )

 「加齢に伴い、ランニングスピードは低下する」というのは厳然たる事実である。しかし、下腿~足関節の筋力を向上させるとその低下に歯止めがかけられるかもしれない、という研究結果が報告された。

 米陸軍が資金を提供し、East Carolina UniversityとWake Forest Universityの研究グループが行った研究で、下腿~足関節の筋力低下→歩幅の狭小化→ランニングスピードが低下、という関係が明らかとなった。そして研究グループは、下腿の筋力/発揮パワーを向上させるトレーニングを行うことで、マスターズクラスのランナーはより速く走られるかもしれない、と結論づけている。

 研究結果によると、ピッチ(歩数/分)は高齢層/若年層で殆ど同じ(約165歩/分)だった。しかし高齢層では歩幅が狭くなり、その結果としてランニングスピードが低下していた。

 具体的には、20歳/59歳では足関節が発揮するパワーが約48%低下し、ランニングスピードは約20%(20歳:5分11秒/km→59歳:6分26秒/km)低下していた。この結果について研究グループのPaul DeVita氏(Ph.D.、アメリカ生体力学協会会長、East Carolina University生体力学研究所所長)は、Runner’s World Newswireに宛てた電子メールで「高齢のランナーでも、下腿の筋力/発揮パワーを向上させるトレーニングを行えば、ランニングスピードの低下を食い止められる可能性が示唆された」と述べている。

 またDeVita氏が驚いたのは、ランニングスピードは加齢に伴い直線的に低下している点であった。というのも氏は、ランニングスピードの低下は、30~40歳代では緩やかで、その後50歳以降から著しくなると想像していたからである。

 研究では足関節が発揮する筋力/パワーを測定していたが、DeVita氏は、それらを生み出すのは下腿三頭筋であると認識している。しかしDeVita氏自身はあくまでも研究者であり、ストレングス&コンディショニング・コーチではないので、足関節が発揮する筋力/パワーを向上させるトレーニング種目等については言及していない。ただ、氏は(高負荷&低速度)及び(低負荷&高速度)の筋力トレーニングを組み合わせて行うのは有効であるはずだとも述べている。

 余談であるが、ランナーのBMIが年齢に関わらず低い点にも研究グループは注目している。この点については、「長期間に渡ってランニングを行うことは、薬に頼らずに体重を維持する方法として有効であると考えられる」と記している。

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