
珠洲(すず)の外浦にある、大谷町の祭りの写真です。
上は私の集落のキリコの写真です。(雨の日だったのでシートをかけてあります)

市内では、祭り時期になると連日各町で祭りがおこなわれます。
揃いのハッピもあるのですが、
アカバ(ドテラという町もあります)という着物を着ても OK です。
若い時は色々と飾りをつけたりしましたが、
最近は、アカバに前掛け、帯のシンプルなスタイルで行ってます。
祭りの日はいつも以上にお酒も入りますので、出かける時点でだいぶ酔ってます(^^)

祭りのやり方も、地区ごとに微妙に違いますが、
うちの町では、キリコは夜 9 時過ぎに各集落を出てお神輿を迎えに行きます。

神輿は町内 8 集落の「宿」と呼ばれる家の前で、神楽を上げます。

春や夏に祭りをする町もありますが、うちの町では 9 月です。

祭りでは、お客さんを招いてヨバレと呼ばれる宴席が各家でおこなわれています。
お客さん達も、およばれに行ってる先のお宅で
笛、太鼓、シャンギリ(鐘)の囃子を奏でながらお神輿と一緒にやって来るキリコを楽しみにしてくださっています。

キリコは、夜に神輿に乗って各集落を巡られる神様の道中を照らす明かりの役目をもっています。
各集落より出されたキリコが、神輿の前後をお守りしながら進んで行きます。

そして全部の集落を回ったら、神社へ向かいます。

神輿は拝殿に納められ、各集落のキリコ運行の責任者である総代も昇殿し、神楽が奉納されます。

神楽が奉納されている間、神社の前では
各キリコが笛、シャンギリ(鐘)と一緒に、ハヤシキと呼ばれる賑やかな祭り太鼓を叩いています。

その後、キリコは各集落へそれぞれ帰っていきます。

次の日の朝、玄関を見たら、帰って来たそのままの形で足袋が脱げてました。
道中も飲みながら進みますので、家に帰って来る時はかなり酔っぱらっているのです。(^^)

2 日目も、見事に晴れました。

昼すぎに、昨日神社に納めた神輿を出して、前日と逆の順番で 8 集落をまわっていきます。

2 日目は、獅子舞が神輿のお伴をつとめます。

「宿」となっているお宅には、集落の人たちが集まってらっしゃって、

神輿にお乗りになっている神様に参拝され、「宿」のお庭で舞う獅子舞をお楽しみになられます。

町の人が総出でおこなう祭は、町の氏神様を各集落にお招きする大事なおまつりです。

若い頃は太鼓を叩いて賑やかすのが楽しみであったのですが、
一年々々、氏神様のお伴を務めることができることが一番の喜びとなってきています。
どちらかというと「若連中」というよりは「年寄」に近くなってきてるのでしょうかネ ☆