Kiwi - diary

life mostly in Saitama and Tokyo.

坊ちゃん 夏目漱石

2008-08-22 | 
最近夏目漱石を読み漁っている割に、こんな定番を読むのが遅くなった。親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている、と始まる「坊ちゃん」はあまりにも有名な、松山中学校在任の体験を背景とした初期の代表作品。
主人公の「坊ちゃん」はいたずら好きで両親はおとなしい兄ばかりひいきにしていたが、下女の清だけは「あなたは真っ直ぐでよいご気性だ」とかわいがってくれた。この小説は主人公の「坊ちゃん」の田舎での教師生活が中心となり、一人称で語られる。主人公の行動がまさに清の言うとおり真っ直ぐで、人情が厚く、「大人の社会」でも自分が正しいと信じる通り行動し、誰に対してもはっきりと物事を言う様子が爽快。そんな中でも、清との交流はしんみりとする。