Kiwi - diary

life mostly in Saitama and Tokyo.

虞美人草 夏目漱石

2008-08-08 | 
夏目漱石が職業作家となって初めての作品。
この小説の主な登場人部は甲野欽吾・藤尾の兄妹、宗近一・糸子兄妹、小野さん、小夜子さん。この兄妹の名前が苗字で出てきたり名前で出てきたり、場面を全く異にしてでてくるものだから、始めは人物の関連性がよくわからないまま読んでいた。藤尾なんて苗字かと思ってしまった。かつ、他の作品に比べて難しい表現が多く、読みにくい。
そのうち中心は藤尾と小夜子の間でゆれる小野さんの心の動きになってくる。ここまでくると関係もわかり、拡張高い文章にも慣れ、読むスピードがあがる。今まで読んだ夏目漱石は女性2人に対する男性1人という関係が多かったので、このパターンは珍しい。親の意志でずっと小野さんを未来の夫と信じて疑わなかった小夜子に対して、自分の意志で小野さんがいいと主張する藤尾は対照的。その二人の間でぐずぐずと煮え切らない態度をとる小野さんは頭がよくても情けなく見える。そして終盤において、外交官試験浪人中でお気楽な宗近くんが小野さんに「真面目になれ」という場面はとてもかっこいい。
中心となる6人に加えて、藤尾の母親、宗近の父、小夜子の父、浅井くんがそれぞれ個性を持ったキャラクターで面白い。



百人亭 虎ノ門

2008-08-08 | 食べ物(お店)
初めてランチで利用するお店。お店の前に模型?つきでメニュー紹介がしてあり、どれも食べきれるかとうか不安なボリューム。麦とろごはん+αという組み合わせで提供されるランチセットが多いなか、私は麦とろご飯セットを注文。麦ご飯にとろろ、スープにサラダという質素なセットでちょうどよい量だった。お米の量が多いとそれだけでおなかいっぱいになる。

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