篤姫と維新の志士たち

鹿児島を舞台にし、また徳川将軍の妻となった篤姫と明治維新の志士たちを尋ねて歩くブログです。いろんな異人達を探りますよ

精忠組を鍛えた座禅石の中に有馬新七の名も

2009-05-12 21:33:18 | Weblog
今日は、以前、お伝えした、志士たちの精神を鍛えたと言われている、座禅石の仲間をもう一度確認してみました。
西郷隆盛や大久保利通の青春時代をじっと、見守っていた人物がいました。鹿児島市草牟田誓光寺の住職・円了無参和尚(えんりょうむさんおしょう)といい、城下南林寺や島津菩提寺の住職をつとめる名僧です。
揺れ動く藩政の中で、座禅によって自分をみつめ直すことは、大きな時代の流れを見極める助けとなると教えた人物です。

無参和尚の教えを受けた若き志士たちは、有志組を結成し、後に、精忠組と呼ばれ薩摩藩の中核として、明治維新を成し遂げます。
そして、この時のメンバーは、西郷隆盛・大久保利通・有馬新七・海江田信義・伊地知貞馨・吉井友実・伊地知正治・税所篤・大山綱良・岩下方平などの志士です。

確かにこの中に、寺田屋事件の有馬新七の名もあります。お互い戦った仲間に、相対した友もいます。何ともいえない気持ちでいっぱいです。

薩摩の維新の裏にこのような悲しさがあったとは、いいようがありません。

今日、撮影した桜島は、篤姫の切なさを表現しているように感じて仕方がありません。
時代の流れがさせたこととはいえ、悲しくて仕方がありませんでした。