脚本 『かくれんぼ』 

まわってるよシリーズ2  かくれんぼ
                    石倉恵子/脚本・線画
                    佐藤義二/彩色


1 ある回転すしやさんに、うなぎちゃんとたまごちゃんがいました。ふたりとも 大きいので一皿に一つのひとりぼっちでした。しかも、うなぎちゃんは前しかみえないし、たまごちゃんは上しか見えませんでした。

2 「あー、たいくつだな、たまごちゃんあそぼ、あれ、たまごちゃんの顔はどこ?」

3  「ここだよ。うなぎちゃんこんにちは」
  「たまごちゃんこんにちは、あーそぼ。かくれんぼしてあそば」
  「いいよ、おに決めよ。いくよ、手だして」

 (4分の一づつぬきながら)ちょいと・ぱらさん・おにぎり・ちょうだい

4 (4分の一づつぬきながら) かーみに・つつんで・ちょうだい・ぱらさん、

5  じゃんけん

6  ぽん 、「あっ たまごちゃんがグーでまけ。たまごちゃんのおにだよ」
  (半ぬき)「わかったよ。はやくかくれてねうなぎちゃん。もういいかい、」

7  「まだだよ」  「もういいかい」
   「まだだよ」  「もういいかい」
   (半抜き)「もういいよ」

8 「よーし、うなぎちゃんどこかな。みつけてやるぞ、トコトコ」

9 「ここかな。あれ、いいにおいだな。そうだ、みつかるまでここにいよ。」

10 「なんだかねむくなっちゃった」「ほんとにねむくなっちゃったね」「う    ん、そうだね」
    こうして、ふたりは見つかるまで待っているのでした。昔っからうなぎと   たまごはほんとうに仲がよかったんですね。


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