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小学校訪問② 子ども体験型の方法

このページは、学校訪問時の子ども参加型プログラムとして、絵本を子どもに読んでもらう取り組みについて書きます。
今年は、1~4年までは大型絵本『わにわにのおふろ』で、5,6年生には紙芝居の『かわださん』を選びました。

●『わにわにのおふろ』について
文を横書きに打ち直してB4にコピーして、ページの数だけ作っておきます。それぞれ、読む部分に赤い印をつけておきます。
絵本には、番号を書いた大きな付箋をページごとに貼っておきます。事前に先生には担当する子どもを決めておいてもらいます。
 当日、まず、スタッフが読み聞かせます。次に子どもの番です。コピーを読み手それぞれに渡して「ページをめくったら読み始めてね」と説明して、1ページずつ分担して子どもに読んでもらいます。
 子どもの反応は良かったです。去年の「でんしゃにのって」ほどではなかったのですが、楽しそうでした。先生に「オーイェイ」のページを読んでもらったのですが、結構笑い声が起こりました。

●『かわださん』谷川俊太郎/詩・やべみつのり/絵(雲母書房)について
これは「これはのみのぴこ」「これはジャックの建てた家」のように、どんどん積み重なっていく言葉遊びの紙芝居です。
高齢者向けの紙芝居ですが、たとえ分割したとしてもお年寄りに読んでもらうというような参加型は無理だと思っていました。演じ手がおもしろく読めばいいですが、早口でやると場が白けそうです。
 これを、高学年向きの子ども体験型にならないかと思いつきました。低学年には読んでもらえそうな絵本はたくさんあるのですが、高学年向きにはなかなか見つかりませんでした。ちょっと大人っぽい雰囲気がないと子どもに不快な思いをさせるのではないかと考えていましたから、今まで高学年には体験型はできずにいたのです。
 脚本を、フォントを大きく横書きにして打ち直し12枚印刷し、それぞれ一行ごとに赤く印をつけます。紙芝居カードには、番号を書いた大きな付箋をそれぞれに貼っておきます。表紙の①は⑬でもあるので、表紙は2枚貼ることになります。先生にはあらかじめ12人の子どもを決めておいてもらいます。積み重ねて読むと時間がかかるので、重ねないでつなげて読むスタイルにしました。具体的には、
 
 まず、スタッフが一度やってみます。次に同じように、子ども1人1枚1行の画面を担当して順番に読んでもらいます。
① 1枚目「かわださん」と読み、カードはスタッフが黒板の右端に置きます。
② 2枚目「これは独りぼっちが好きな山口さん」と読み、カードは黒板の左端に置きます。
③ 3枚目「を、ひそかに好きなかわださん」と読み、カードを2枚目に並べて置きます。
④ 4枚目「の、カナダに住んでいるまごのナオミ」と読み、カードは3枚目に並べて置きます。
⑤ これを繰り返して、⑫の「の、おじいちゃんの源之助さん」⑬「が、愛しているかわださん」で 右端にある1枚目のかわださんにくっつきます。   
⑥ オチは、「これで、知らない人同士がつながっている、という話はおしまいです」とスタッフが語りました。
 これを、早くならないように、ゆっくりカードを出すと、見ている人もわかりやすいです。

子どもの反応は、まずまずでした。クスクス笑ったり、やったあとにすぐに覚えて口の中でつぶやく子もいました。絵がユーモラスで、言葉も「愛している」「スリの三平」などの大人向けの言葉が混じり、高学年の子どもにも受け入れやすいと思います。親しみやすい絵を見て高学年の子どもがほほを緩ませているのを見るのは、私たちも楽しいものです。横一列に並びますから、絵本よりも、重なるようにつながっているということが目で見てわかりやすいと思いました。

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