昨日、参議院議員選挙の告示があって、党首演説がニュースで流れました。その時に公明党の党首が「ねじれを直すのはこうやって・・・」などと言いながら、紐をほどくような姿を見せていました。
以前、ストーリテリングとはのページで書いたとおり、ストーリーテリングは今や 企業などでプレゼンをするときによく使われる方法の一つになっています。
本をもう図書館に返却してしまったのであいまいな書き方ですいませんが、ソフトバンク?アップル?だったか複数の会社のリーダーが、自社製品やプロジェクトの説明をするときに、道具を使って「これこれはこのように・・・」と人々の関心を集中させてオチをつけていて、そのことが象徴的に書かれていました。
ニュースでも流れましたので私にも記憶があります。公明党の人はそれを勉強したのかな、と思いました。
だから、「ストーリーテリング講座」と聞くと、かなりの人数の人が「仕事に使える」と思って受講するんじゃないか、というのが私の考えです。
まず、図書館のしがらみとは関係なく世の中がそれなりに変化していると認識することが、第一ですよね。
昔の先生も大切にしながら、現実的に新しいものを取り入れていかないと、図書館の価値がどんどん減っていくよ。
「児童サービスのストーリーテリングはそれとは別」という考えもあるだろうけど、
子どもの時に「淡々と本の通りに」と刷り込まれてしまって、そのまま成長して、プレゼンの時に資料のまま淡々と朗読したらどうすんだろう。
子ども時代を「特別に神聖なもの」という概念でとらえたい気持ちもわかりますが、下手をするとそれは過剰な干渉になり、人権を損なう方向に行くから気をつける必要があると思います。
おはなし会でも、そのときはなんとなくおはなしを聞くのですが、家に帰ると「はて、何の話だったっか」とすっかり忘れていることがほとんどではないでしょうか。別にそれでも構わないとも思えるのですが、視覚的に印象付けるというのは、別に邪道でもなんでもないし、今を生きる人の必要な考え方だと思っています。