画像は、アンケート箱に入っていた子どもの絵。
新潟かみしばいクラブの事業「紙芝居と豊かな語りへ」が終了しました。これから報告を書いて、きっと何度も書き直して、そして終わりですから、まだ本当に終わったわけではありませんが。関係各位、ご参加くださった方々、ありがとうございました。
展示「紙しばいのつくり方(作り方・演じ方)」は別ページ(展示・展示の準備)に書きました。初めての展示作業でしたが、すでにできているパネルを選択して飾るだけでしたから、この位の作業で済んだのだな、と思っています。「飾るだけ」と言っても、いろんな作業の積み重ねでした。予定よりもたくさんの図書館の方が協力してくださったので、とても助かりました。
それから、アンケート箱を会員さんに「作って」とお願いしたら、かわいいお猿さんの造作がある箱を作って下さって、これが子どもたちに人気だったのか、子どもの力作が結構入っていました。他の人が描いた絵を見ると自分も描きたくなるんですよね。
実演「みんなの自転車紙しばい」。これもなかなかの難問続きでした。PRの仕方、人数の数え方、景品のおもちゃ、写真撮影、会場の作り方、自転車舞台の設営、そして何より協力団体とのかねあい。子どもの数が思ったより伸びなかったのは、場所が分かりにくかったせいかな、と思いました。自転車舞台の運搬にはいろいろ問題があって、会員外の方の協力もいただきました。
紙芝居実演を紙芝居ライブ、と言い替えた団体があったのは収穫でしたね。「実演」では固すぎるとつねづね思っていましたから。また、一年に一度でもまた一緒にやりたいという意見があったのは、うれしかったです。他の団体の人がやるのを見たいと思っていたので、それも一部分でしたが叶えることができました。カミシバイハウスは10年を超え、1時間コマから40分コマに変更しました。4人の当番を3人に減らして、その力を増え続ける依頼に振り分けたいと思います。
講座「民話と紙芝居のことば」。作家の水谷章三さんと、語り手たちの会から堀田先生においでいただきました。水谷さんは80過ぎとは思えないほどのエネルギッシュな語りで、体を使った「たべられたやまんば」の語り、紙芝居「あんもちみっつ」を使っての脚本でない富山弁の語り、といったパフォーマンスでした。DVDに撮らなかったと非難ごうごうでしたが、作家の講座を映像化するのは昨今いろいろ難しいのでご勘弁を。その場限りの芸術という思いが強いです。
事前にいろいろ質問文を書いてお届けしてあって、「どこまで脚本を変えていいのか」というのが私たちの一番聞きたいところでした。「変えないでほしい、でも、その作品が好きで工夫して一生懸命やって、その結果変わってしまったのは仕方ない」というような回答でした。そうですね、その場限りの芸術で。
他にもいろいろな質問がありました。お二人の回答で印象深かったのは「常識の範囲内で折り合いをつけなさい」というもの。私が以前何かで読んだ「あいまいさを引き受ける」という言葉とダブるものがあります。誰かの許可を気にしてオドオドするよりも、責任を引き受けて自力で立ち上がっていく力が必要だということ。私はこれで10年やってきたし、他の人もみんなそうやって生きて来たんじゃないかと思います。写真の子どもの絵も、あいまいさの真っただ中という様子が 見る人の脳を刺激するのかも知れないと思っています。
また、「本の言葉を変えずにそのまま暗記して語るのが主流らしいが」というような質問があり、堀田先生のお答えは 「語りは祈りから来ている」ことなどの説明でした。(皆さん、こんなまとめしかできなくてすみません)
私としては、源流主流傍流自己流、いろいろあって世の中成り立っているのだし、お稽古発表の現場、生活の現場、など世の中はいろいろな現場があります。その場に対応しなくちゃいけない訪問型ボランティアの主流を行こうと思っています。また、現代は、確実さを求めてあいまいさを引き受けられないという人も多いのだろうな、と今は思っています。
数日前に「思ったより参加者が多いみたいだ」という情報を聞いて、急遽レジュメを増刷したり、展示物を増やしたり、大わらわでした。それに対応してくださった会員さんたちに感謝です。
開演前に隣りの部屋で、講師を交えて20名位で弁当ランチ会をやりました。出前は「ごちクル」のサイトと、新潟の駅弁屋さんのサイトを比較して、会員さんが「こっちのほうが良さそうだ」と「ごちクル」のを選びました。女性向きでもある混ぜご飯などで、これがおいしかったです。電話で尋ねたら「北区で作ってます」とのこと。はい、おいしかったです。ランチ会ではいろんな質問が飛び交い、こっちも盛況でした。