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【コロナ禍だから響く「田中角栄の金言」田中角栄が生きていたら言う3つのこと】「おい、アメリカをあまり信用してはいかん。ロシアもひどいけど、アメリカもひどいぞ」

2023-01-10 05:07:16 | 日記


■田中角栄は弱者への思いやり、格差社会の痛みを忘れなかった人

『未完の敗者 田中角栄』を語る(1)今、なぜ田中角栄なのか

https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=525


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●田中角栄は弱者への思いやり、格差社会の痛みを忘れなかった人


田中角栄という人について、『未完の敗者』であるというタイトルで本を書いたわけですけれども、現在の安倍晋三首相と田中角栄のどこが違うのか、ちょっと比較するのは田中角栄にかわいそうな感じもします。


田中角栄という人は、ご承知のように、いわゆる大学には行っていません。

世間という大学を出た人です。

ただ、世間という大学を出ても、それを踏み台にして出ていく太閤秀吉型の人と、そうではなくて、弱者に対する思いやりを終生失わない人もいるのです。

田中角栄という人はいろいろなことを言われても、私はやはり弱者への思いやり、そして、格差社会の痛みというものを忘れなかった人だと思います。


政治家の役割とは、端的に言えば、格差を少なくするというか、できればなくすことと、戦争をしないことだと思うのです。

その二つについて、安倍晋三と田中角栄は全く対照的であると思います。

 

●田中角栄は敵も認められる幅広さを持っていた


これまで本メディアでお話ししてきた自民党の主流派の流れというのは、吉田茂、池田勇人と、そのような流れをたどる、いわば保守本流で、田中角栄まで含めて、ハト派でした。


一方、岸信介、中曽根康弘、あるいは、小泉純一郎というのは、保守傍流だったのですが、そのタカ派の清和会の流れが全面に出てきてしまって、安倍晋三のような、ちょっと首相としてはいかがかと思われる人まで、その流れの中で出てきてしまったということだと思います。


田中角栄の魅力というのは、いろいろありますけれども、人間の幅ということと同時に、田中角栄から見て、敵味方といいますか、敵も敵として存在している、生きているということを認められる幅広さを持っていたというところです。


それは、自ら、いわば成り上がっていく過程で、社会の底辺の人たちを見たということかもしれませんけれども、そういうところが、いわば安倍晋三と全く対照的で、私は、極端に言えば、付属の小学校、中学校と、付属のそういうところを上がってきた人は、やはり政治家になってはいけないのではないか、まして、首相になってはいけないのではないかと思うのです。

つまり、貧乏や格差というものを実体験できないのです。

頭の中ではそれが分かるかもしれないけれども、実体験として、A君の貧乏、B君の痛み、という形で体験できないのです。


そうすると、安倍晋三のように、「東京はアンダーコントロールされている」ということは、「福島はアンダーコントロールされていない」という言い方ですよね。

それは、福島を切り捨てたりするようなことにつながっていきます。

 

●田中角栄は財界とのつながりが薄く、安倍晋三は財界の声しか聞いていない


そしてまた、田中角栄という人は、成り上がる過程で財界とのつながりというものが本当に薄かった人です。

だから、財界の言うことを聞くというようにもなかなかならなかったわけです。


しかし、福田赳夫という人の流れをくむ安倍晋三という人は、やはり財界の言うことを聞くのが政治だと思っています。

法人税の引き下げと消費税を上げるということをセットでやってくる。

そうすれば、個人消費が冷え込むというのは、経済の根幹、出発点としては一番おかしい政策だと思いますけれども、そういうことを平気でやるというのは、やはり財界の声しか聞いていない。

財界、それも旧財界ですね、そういう人の声しか聞いていないということなのだろうと思います。

 

●田中角栄は地方と都市の格差に強烈な問題意識を持っていた


今、広がっているのは、やはり都市と地方の格差でもありますし、その格差が、地方に根を置く政治家でしか分からない形で出てきています。

小泉・竹中流の新自由主義が、地方を疲弊させているわけですけれども、その小泉、安倍と続くその新自由主義路線、いわば競争至上主義路線は、確実に地方を疲弊させているわけですね。


田中角栄は新潟の出身で、まさに雪に閉ざされた新潟を何とかしたいということが政治の出発点にありました。

地方と都市の格差に強烈な問題意識を持っていたのです。

日本列島改造論は、それによって地価の高騰を招いたとか、いろいろな批判はもちろんありますし、そういう実態もあったかと思いますけれども、地方を何とかしなければ日本はやはり駄目になるということを、その政治の出発点に置いていたことでは、選挙区は地方だけれども、ほとんど生活の実態は東京にあるというボンボン政治家には、やはり分からないものがあるのだろうと思います。


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弱者への思いやり、格差社会の痛みを忘れなかった人
『未完の敗者 田中角栄』を語る(1)今、なぜ田中角栄なのか
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=525

 

 

 

 

 

■「おい、アメリカをあまり信用してはいかん。ロシアもひどいけど、アメリカもひどいぞ」

田中角栄が生きていたら言う3つのこと

週刊朝日2016/10/18

https://dot.asahi.com/wa/2016101400191.html

 

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田中角栄という人物は、人間的にも面白い。

彼が総選挙に初めて立候補したのが昭和21年。


27、28歳だった。

この選挙では落ちるが、彼の選挙運動はユニークだった。


早稲田大学の雄弁会の学生を何人か雇い、新潟の自分の選挙区に解き放つ。

そして、彼らに「俺の名前を連呼して演説してくれ」と言う。


そんなことをやった人はいない。

発想がじつに庶民的だ。


田中は、昭和の偽善を見事なほどひっくり返して見せた。

あらゆる権威をひっくり返した。

彼のそうした言動に今の私たちが何かを感じるからこそ、ブームが起きているのではないか。


もし今、田中角栄が生きていたなら、彼は三つのことをはっきり言うだろうと、私は思う。


まず、「安倍(晋三=首相)君、そんなのダメだよ。何を言ってるんだ。憲法を変える、自衛隊がよその国へ行く。君、自民党ってそんな政党じゃないぞ。自民党というのは結党以来、憲法改正を掲げてはいるが、旧憲法に帰れってことじゃない。だったら変えないほうがいい」──そんな声をあげたと思う。


それから、天皇の生前退位の問題。

彼は「天皇だって人間なんだよ。いつまでも天皇でいるってわけにはいかないんだ。辞めたいって言うのを認めるのは当たり前だろ」と言うだろう。

田中の庶民的な地肌から出る表現である。


もう一つ。

「おい、アメリカをあまり信用してはいかん。ロシアもひどいけど、アメリカもひどいぞ」と言ったと思う。


田中はロッキード事件で、その地位を米国に追われたと言えるが、それだけが理由ではない。

彼は、「物量的な幸せ」というものを日本人に定着させようとした。


だが、物量がどれほど満たされても、新幹線がいくら速く走っても、私たちが家を何軒持っても、背広を何着持っても、幸せとは限らない。

幸福とは、もっと精神的なものである──ということに、政治家を離れてから気づいたと思う。


その意味からも米国を語るのではないかと思う。


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田中角栄が生きていたら言う3つのこと
週刊朝日 2016/10/18
https://dot.asahi.com/wa/2016101400191.html

 

 

 

 

 

■名もなき庶民が日本の主役だった「田中角栄の時代」があった

週刊ポスト 2015.06.30 山本皓一

https://www.news-postseven.com/archives/20150630_332539.html?DETAIL


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かつて「田中角栄の時代」があった。

それは名もなき庶民がこの国の主役だった時代である。


〈政治は、地表を吹きすぎていく風のようなもので、国民にとって邪魔になる小石を丹念に拾って捨てる、それだけの仕事である。

理想よりも現実を見つめ、国民がメシを食えるようにすることが大事だ〉──角栄語録の一節には政治の原点がそう語られている。


政治家の役割は、安倍晋三首相のように「オレが最高責任者だ」と国家・社会を自分の思想に染めようとすることではない。

あくまで“政治家は脇役、主役は庶民”という徹底した民主主義の思想がそこにはある。


1972年、「今太閤」「庶民宰相」と呼ばれ、国民の熱狂的な歓迎の中で首相に就任した角栄だったが、人気とは裏腹に、当時の日本社会は高度成長のピークを過ぎ、大都市と地方の格差の増大、公害の深刻化といった社会のひずみが表面化して、国民の閉塞感と政治への失望が広がっていた。


それは現在の日本が置かれた状況と重なる。

あの時代、角栄の目はまっすぐ国民生活の再生に向けられた。


彼の政治手法がそれ以前やその後の門閥政治家、官僚出身政治家と違ったのは、自分たちの役割は国民のためにならない法律、時代に合わない法律をつくりかえて国民生活を豊かにすることにあるという強い信念があったことだろう。

「政治は数、数は力」と自民党内で勢力をのばしながらも、数に驕る手法ではなく、むしろ多様な意見に耳を傾け、自分と意見が違っても有為な人材であればどんどん登用した。

苦労人ならではの人間的な幅広さと奥行きがあった。


だからこそ、多くの政治家が集まり、官僚たちも角栄のブレーンとなって政策の行き詰まりを突破しようとした。

その1人だった下河辺淳・元国土事務次官は角栄登場の意味をこう語っている。


「日本社会のひずみはもはや西洋から輸入された東大法学部の学問、政治、法律では解決できなかった。田中角栄は1人の日本人、新潟県人として発想し、必要なら六法全書さえ否定する行動力があった」


もちろん、「六法全書の否定」とは、安倍首相のように憲法の解釈論をこねくり回して自衛隊を海外に派遣しようという“官僚的ご都合主義”とは全く違う。


角栄は国土や社会のひずみを改めるために、日本列島改造論を掲げて全国に道路をつくり、トンネルを掘り、国土開発を推し進めた。

そうしたやり方は“土建屋政治の元祖”のように批判されるが、今の政治家の公共事業バラマキとは異なっていた。

大都市に集中した産業を地方に分散させて格差をなくすという原則を打ち出し、産業再配置と、こんな社会ビジョンを描いていた。


〈二十代、三十代の働きざかりは職住接近の高層アパートに、四十代近くになれば、田園に家を持ち、年老いた親を引き取り、週末には家族連れで近くの山、川、海にドライブを楽しみ、あるいは、日曜農業にいそしむであろう〉(著書『日本列島改造論』より)


これほど明快な社会ビジョンを国民に提示することができた政治家は後にも先にもいない。

外交面でも、角栄は戦後日本の課題だった日中国交正常化を成し遂げ、エネルギーをアメリカの石油メジャーに依存しない独自のアジア資源外交を展開した。角栄の外交思想を端的に表わした言葉がある。


「人の悪口を言ったり、自分が過去に犯した過ちを反省せず、自分がすべて正しいとする考え方は国の中でも外でも通用しない」


「主張する外交」を掲げながらも芳しい成果を残せない安倍首相は、この言葉をどう聞くのだろうか。

国民が今「角栄の時代」に郷愁を感じるのは、偶然ではない。


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名もなき庶民が日本の主役だった「田中角栄の時代」があった
週刊ポスト 2015.06.30 山本皓一
https://www.news-postseven.com/archives/20150630_332539.html?DETAIL

 

 

 

 


■コロナ禍だから響く「田中角栄の7金言」元秘書が明かす

日刊ゲンダイ(講談社)2021/01/01

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/283358


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2020年はコロナに直撃された一年だった。

一体、このコロナ禍はいつ終わるのか。


出口が全く見えない。

国が災難に見舞われ、国民が不安を強めている時こそ、リーダーの力量が試される。


もし、田中角栄が生きていたら、国民に何を訴え、何を考え、どんな行動を起こしていたのだろうか――。

角栄の金言を振り返るとともに、秘書を23年間務めた朝賀昭氏に話を聞いた。


「子供が10人いるから羊羹(ようかん)を均等に切るってのは共産主義。自由主義は別だよ。羊羹をチョンチョンと切ってね。一番年少の子にでっかい羊羹をやるんだ」――。

オヤジさんがよく言っていたこの言葉の意味は、明日食うのに困っている人にこそ手を差し伸べるべきだ、ということです。


コロナ禍では、非正規や女性など、弱い立場の人たちほど苦しみ、命を絶つ傾向が強いようです。

「自分だけ置いていかれているんじゃないか」「もう生きていても楽しいことはない」といった絶望感と不安感にさいなまれてしまうのでしょう。


オヤジさんなら、一番困っている人に一番手厚く予算を使うでしょう。

「国難の時は、国はなんぼ借金をしてもいい」っていう発想に立ち、気が遠くなるような借金をしたのではないか。


借金は稼げば返せる。

しかし命は一度失えば人の人生が終わってしまいます。


オヤジさんなら「でっかい羊羹」をいち早く弱い立場の人に配ったはず。

オヤジさんは、学歴もなく、本当に苦労した人でした。


自分が苦労しているから人の痛みがよく分かる。

苦労しない人は、「頭」では人の苦労が分かっても、実体験として湧かない。


困っている人、弱っている人に手を差し伸べるのは、政治家として当たり前ですよね。

いま何より必要なのは、国民へのメッセージです。


オヤジさんだったら「日本中が苦しいんだから、皆、心配しなくていい。焦らないでいこうや。今年と来年はもう休憩をしよう」「金のことは心配しなくていい。国がいっぱい借金するから」「働ける人は働きなさい」――というようなメッセージを送ると思います。


まず、国民の不幸を取り除こうと考えたはずです。

 

 

・田中角栄の7金言

 

①「子供が10人いるから羊羹を均等に切るってのは共産主義。自由主義は別だよ。羊羹をチョンチョンと切ってね、一番年少の子に一番でっかい羊羹をやるんだ」

 

②「我と思わん者は遠慮なく大臣室に来てください。そして、何でも言ってほしい。上司の許可を得る必要はありません。できることはやる。できないことはやらない。しかしすべての責任はこの田中角栄が背負う。以上」

 

③「選挙で人の悪口を言っても札(票)は増えんぞ。勘違いするなよ。敵をたくさんつくってどうする。槍衾(やりぶすま=大勢の者が槍を隙間なく突き出して構えること)になるぞ」

 

④「(政治とは)事をなすことだ」「政治家は学者や評論家とは違う。実践するために行動することだよ」「いつまでもあると思うな親と金。ないと思うな運と災難」

 

⑤「有名大学の学長とか教授などそういう人ばかりに上級叙勲をしている。けしからん。人間の基本をつくるのは、一番教育の難しい小学校の教員にこそあるんだ。そこのいわゆる幼年期の教育を恵まれない環境でやっている先生に、最大の敬意を表して最高の環境をつくってやらなきゃダメだ。そうならなきゃ日本は良くならん」

 

⑥「一分考えて答えの出ないものは、一生かかっても答えは出はせんよ」

 

⑦「そこに困った人がいて、何かをしてやろうという気持ちが起きない人間は政治家などになってはいけない」「国民に対して情を持たない者は、政治家になるべきではない。政治家はなりたくてなるものではない。政治家になって何をするかというものを持ってない者は、政治家になるべきじゃないんだ」

 


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コロナ禍だから響く「田中角栄の7金言」元秘書が明かす
日刊ゲンダイ(講談社)2021/01/01
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/283358

 

 

 

 

 


■「オヤジとわたし 頂点をきわめた男の物語 田中角栄との23年」 (早坂茂三 集英社 1987/1/20)

https://a.r10.to/h6dECp


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日中国交正常化のために田中のオヤジが訪中する前、中国側は私のところへやってきて、田中の趣味嗜好のいっさいを聞きとっていった。

いざ北京に着いたら、暑がりのオヤジの部屋は、終始、摂氏17度に保たれている。


冷たいオシボリと氷の入った水も目白の家と同じものが出る。

大好きな「台湾バナナ」がいつもそばにある。


朝、かならずみそ汁をとるオヤジのために、郷里である新潟県柏崎市の「西牧」という古いみそ屋から自宅のヤツと同じみそを取り寄せてあった。

米も同じ越後のコシヒカリです。


さすがの田中も「やるねえ」と驚いていた。

こういう気くばりは、ほかのどんな国でも、まずやらない。


確かに一国の宰相を遇するんだから、山海の珍味でもてなしはする。

でも、中国流はそんなレベルのものじゃない。


徹底的です。

しかし、考えてみると、田中のオヤジもこの流儀なんです。


そういう意味では、オヤジのメンタリティと中国流は、よく響きあうところがあった。

周知のように、日中国交正常化を果たしたのは、田中角栄です。


それはそうなんだが、あの時期になぜ田中が日中国交回復を急いだか……そこに、田中角栄という政治家のヨミの深さを知ることができる。

田中のオヤジは私にこう言った。


昭和47年7月、総理になって間もなくです。

「毛沢東とか周恩来という、いまの中国をつくった創業者は、共産主義であれ、何であれ、えらい苦労をしてきた連中だ。多くの死線を越えてきた。それだけに、すべてないものづくしの中で、あのでかい国をやりくりしていくためには、いま何が必要かということがよくわかっている」


「たぶん、そうでしょうね」

「だから、あの連中が元気なうちに、この勝負を決めなければならないんだ」


オヤジの言うところによれば、いまの時期をのがすと二代目、三代目……学校を出てインテリになって、じいさまの苦労が肌ではわからず、頭は理屈と数字が破裂しそうに詰め込まれていて、笑い顔はとても冷たい。


「こんな連中と掛け合っていたら、わがほうが「賠償金はカンベンしてくれ」と言って、「じゃあ仕方がないな」というようなわけにはいかない。だから毛沢東や、周恩来の目の玉の黒いうちにやらなきゃダメだ。急がなければならない。「掛け合いごとというのは、そういうもんだよ」そうオヤジは言った。


「オレにしても、いまが一番、力のある時だ。厄介なことを片づけるのはいまだ。後回しにして、力が弱まればできない」……田中はこうも言った。

おそるべき人間洞察の深さだ……と、私は思う。


政治家、田中角栄のもっともすぐれた資質は、まさにこの点にある。

人間の本性、人情の機微を体全体で知っているんです。

 

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田中角栄は、誰に対しても威張らない。

 

役人に向かって威張るおやじ(田中角栄)を私は見た事がない。

 


それどころか、彼は役人をいつも大事にしてよく立てる。

 

彼は役人が陥りがちな欠点も良く知っていた。

 


役人はすべて既存の法律を前提にして、その枠のなかで物事を考え行動する。

 

そして変化に敏感に反応できない。

 


法秩序の前衛と自認しているだけに、人民を見下しがちになる。

 

責任の所在があいまいで、責任を背負わされることを嫌う。

 


広い視野で物を見ることが苦手である。

 

しかし田中は一般論でいって、日本の官僚を高く評価していた。

 


「彼らは外国の役人に比べて比較にならないほど有能だ。仕事熱心で、良く訓練された専門家の集団である。」

 

これは田中が私にいった寸評である。

同時に彼は役人が陥りがちな欠点も良く知っていた。

役人はすべて既存の法律を前提にして、その枠のなかで物事を考え行動する。


そして変化に敏感に反応できない。

法秩序の前衛と自認しているだけに、人民を見下しがちになる。


責任の所在があいまいで、責任を背負わされることを嫌う。

広い視野で物を見ることが苦手である。


田中角栄は若いときから役に立たなくなった法律はどんどん捨てて、新しい法律をつくればいいと考え、実践してきた。


その発想はオリジナルだ。

東大出身の法学士が束になっても、田中のような知恵は出てこない。

 


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「オヤジとわたし 頂点をきわめた男の物語 田中角栄との23年」 (早坂茂三 集英社 1987/1/20)
https://a.r10.to/h6dECp

 

 

 

 


■『早坂茂三の 田中角栄 回想録』(小学館 1987.05.20)


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田中角栄は頭が抜群に切れる。

 

数字に滅法、強い。

 


記憶力の良さに秀才官僚も真っ青になる。

 

人の名前を上下、つなげて覚える。

顔も一度で覚える。

 


役人の年次も間違うことがない。

 


約束したら実行する。

 

できないことは最初から請け負わない。

 

蛇のナマ殺しはやらない。

 


面倒見と気くばりは天下一品。

かゆいといえば十メートル先から飛んできて、かゆくないところまで丹念にかいてくれる。

 


喧嘩上手だ。

 

勝てると見れば、一気にケリをつける。

 


根回し、談合の名人。

 

かなわないと見れば光よりも速く逃げる。

 


機関銃も腰を抜かすほど早口で雄弁。

 

ただし、しゃべり出したらとまらない。

 


酒は二升。

 

酒席は明るい。

 


浪花節、小唄、都々逸、なつメロ、何でもござれ。

女にもてる。


加えて、田中は良く勉強している。

見識がある。


経験もある。

方針を明確に示す。


責任を取ってくれる。

一度付き合えば大事にしてくれる。


懐に飛び込めば骨まで拾ってくれる。

これが田中角栄の真骨頂だ。


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『早坂茂三の 田中角栄 回想録』(小学館 1987.05.20)

 

 

 

 

 

 

【田中角栄名言】

 

 
・鳥瞰的、俯瞰的に見なくてはいけない。


 
・結論が出たらすぐに実行するのが、私の流儀だ。決断と実行。


 
・確かにノーというのは勇気がいる。しかし、逆に信頼度はノーで高まる場合もある。ノーとイエスははっきり言ったほうが、長い目で見れば信用されるということだ。


 
・最近の議員の資質はなかなかの優等生だが、独創性、エネルギー、統率力といったものが欠けている。内外の情勢は教授会のような議論は許さないんだが。


 
・政治家というのは、人の痛みが分からないといけない。困っている人が目の前にいる時に助けようと思えない人間は選挙に出たらダメだ。
 


・政治は政治家のための政治ではない。お互い国民1人1人のために政治は存在をするのであります。
 


・大学の教授より、むしろ小学生の先生を大事にしなければいけない。小学校の先生が白紙の子供を教えるのだから。

 

・教育ということを間違えてはいかん。子供時代の教育こそが、人間をつくる。
 


・必要なのは学歴ではなく、学問だ。


 
・小学校・中学校の義務教育には情熱を持った先生が必要だ。それには先生が定年になって、役場の用務員だとか、倉庫の守衛をやらなければ食えないということではいけない。東大の教授は勲一等で、義務教育の先生たちが勲七等、勲八等というのは本来、逆ではないか。子供は小さな猛獣だ。これをアメとムチで鍛えて、あやして、一人前に育てあげるという仕事は容易なことじゃない。わが仕事を聖職と思い、情熱を燃やして、小さな魂を持った子供たちの良き師であるためには、暮らしに何の憂いなく教育に専念できるようにしなくてはならない。できれば先生方の月給を倍にしたいんだ。

 

・玉子を食ってしまうか、鶏にして卵の拡大生産でいくか。


 
・一人一人の意志をくみ上げるのが民主主義というなら、医者を見ろ。一人一人の脈を診るじゃないか。政治家なら、みんなの脈を診るべきだろう。日本国民のレベルは高いぞ。その国民を無視して、大衆はバカだとか言って利益のみを追っているようなヤツは、必ず潰れる。また、唯我独尊的となり、行政は万能であるというような考えを持つとしたら、それは極めて危険ということだ。
 


・大仕事は遂げて死なまし、熱情の若き日は二度と来ませじ。

 

・仕事をすれば、批判、反対があって当然。何もやらなければ、叱る声も出ない。私の人気が悪くなったら、ああ田中は仕事をしているんだと、まぁこう思っていただきたい。

 

・法律というのは、ものすごく面白いものでしてね。生き物だ。使い方によって、変幻自在、法律を知らない人間にとっては、面白くない一行、一句、一語一語が、実は大へんな意味を持っている。すごい力も持っている。生命を持っている。面白いものです。壮大なドラマが、その一行一句にこめられているのです。それを活用するには、法律に熟知していなければならない。それも、法律学者的な知識ではなく、その一行、その一語が生れた背後のドラマ、葛藤、熾烈な戦い、それらを知っていて、その一行・一語にこめられた意味がわかっていることが必要です。私はそういう方向で法律や予算や制度を見ているのです。特にいまの法律や制度、仕組みは占領軍時代につくられたものが多く、法律制定の背景や目的がわかっていないと運用を間違うのです。
 


・失敗はイヤというほどしたほうがいい。そうするとバカでないかぎり、骨身に沁みる。判断力、分別ができてくる。これが成長の正体だ。

 

・ただ単に、青少年時代を学生として、思うばかりはばたける、好きなことをし放題にできることが楽しいかと言うと、私は必ずしもそうではないと思っている。お互い一人一人、皆、生まれ育つ環境も違いますから、いろいろな社会にいろいろな生き方をして育ってくる訳でありますが、私はその中で勤労というものがいかに大切であるか、勤労と言うことを知らないで育った人は不幸だと思っています。本当に勤労をしながら育った人の中には、人生に対する思いやりももあるし、人生を素直に見つめる目もできてくるし、我が身に比べて人を見る立場にも成り得る訳でありまして、私はそれは大きな教育だと、また教育だったと考えている。本当に病気をしてみなければ病気の苦しみが分からないように、本当に貧乏なければ貧乏の苦しみは分からないと言う人がありますが、勤労しない人が勤労の価値を論ずることはできない。勤労をしない人が、どうして勤労の価値を評価することができるでしょうか。勤労は生きるための一つの手段でしかないという考え方が、このところ充満しつつあるような気がします。もしあるとすれば、それは政治の責任かなとも思います。私も、かっては勤労青年だった。朱きの『偶成』という詩に、『少年老いやすく学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず、池とう春草の夢、階前の梧葉既に秋声』というのがあります。また、何人が詠んだ詩か知りませんが、『大仕事を遂げて死なまし、熱情の若き日はまた来はせじ』と、これらは皆、勤労少年の時自信を失う時には、国家や民族の危機と考える必要がある。

 

・結局、努力、勉強だ。こういったものが、運をとらえるキッカケになる。そのうえで、運を変えて見せるという気概も不可欠だ。
 


・私たち夫婦には正法(まさのり)という長男がおりましたが、仏法の名前負けをしたのか、幼くして肺炎で亡くなりました。眞紀子という名前は訓読みをすると『まさのり子』となります。年子の兄妹はとても仲良しで、まるで双子のようにして育ちました。正法の死は今も私たち夫婦にとって痛恨の極みであります。長男の死後は、眞紀子をあえて女の子というよりも、田中家の跡取りとして男の子のように育ててきました。物事の判断を間違えず、どんな時にも責任を取れる人間として教育をしてきたつもりです。その点に関してはいささか自信があります。そこで今後、直紀君が眞紀子に対して料理や掃除など家事一切を普通の女性並みに求めてもらっては困るのであります。そういう教育はまるでしてありません。君が今後、家事などで不満がある時には、ウチの妻君やお手伝いさんをいくらでも派遣します。言わんでいいことをズバリと相手構わず言ってのけます。しかも困ったことにそれが結構的を射ているのであります。しかもさらに続く理屈がこれまた結構理路整然としているので始末が悪い!かくいう私もかなりひどい目にあっている。そこで、今後そういうことがあった場合には遠慮なく殴ってくれて結構です。お転婆娘が今日から私の手を離れると思うと、こんなうれしいことはあ・り・ま・せ・ん……

 

・大事なことは経験則だ。田んぼに入ったこともない者が、コメのことがわかるわけがない。

 

・大臣になって、故郷の駅前で壇上に立ったときに下をみると、旗をもった少年少女がいて、泣きたくなるんで、ひょっと上をみた。そのときに感じたのは、故郷の山河はイイナということです。しみじみとして、こうべを深くたれた。そういうふうに、十五、六の女の子みたいなロマンティックなものが、たえずつきまとっておるんです。
 


・国民全体の利益に統合して立法化することこそが、政治家本来の仕事である。
 


・怒鳴るな。連中も俺のところに来たくて来るんじゃない。仕事で来るんだ。カメラマンは俺の写真、面白い顔をしたのをぱんと撮らなきゃ、社へ帰ってデスクに怒られるぞ。新聞記者だって、お前から無愛想に扱われ、つっけんどんけんやられて、俺が目白の奥で何をしゃべっているか、それも聞くことができないで記事に書けなけりゃあ、社に戻ってぶっ飛ばされるぞ。彼らも商売なんだ。少しは愛想よくしてやれ

 

・約束したら、必ず果たせ。できない約束はするな。
 


・野党が何だかんだと言っても、気にしなくていいんです。まあ、アレは三味線みたいなもんでね、子どもが一人、二人ならいいが、三人、四人おったら、中にはうるさいのもいるわね。皆さん、笑ってばかりいてはダメですよ。いや、笑いの中にこそ真実がある!

 

・天、地、人を恨んではいけない。
 


・政治家、リーダーというものは、最後は51%は公に奉ずるべき、私情は49%に止めておくべきだ。公六分で決断した場合、仮に失敗しても逆風をかわすことができる。私情優先では、同情の生まれる余地はない。

 

・バカ野郎ッ。どこを見て政治をやっているんだ。お前たちは、日本のために政治をやっている。私情で動いてどうする。
 


・国民の生命、財産を守り、生活を向上させなければならない。これはわたしがどんな立場や境遇にあっても、自ら果たすべき責任。

 

・課題は、これまでの多くの苦難を乗り越えてきたわれわれ日本人に解決できないはずはありません。わたくしは、国民各位とともに、国民のすべてが明日に希望をつなぐことができる社会を築くため、熟慮し、断行してまいる覚悟であります。
 


・俺の目標は、年寄りも孫も一緒に、楽しく暮らせる世の中をつくること。

 

・日本じゅうの家庭に団らんの笑い声があふれ、年寄りがやすらぎの余生を送り、青年の目に希望の光りが輝やく社会をつくりあげたい。

 

・和して流れず、明朗闊達。


 
田中角栄

 

 

 


【自衛隊機の部品代「言い値」で調達か?】防衛費また過去最高へ ムダな兵器を軍事専門家がチェック

2023-01-10 05:06:56 | 日記


■防衛費また過去最高へ ムダな兵器を軍事専門家がチェック

日刊ゲンダイ 2017/07/18

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/209641


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安倍政権がまたぞろ防衛費を増やそうとしている。

防衛省は来年度予算の概算要求で5兆円超を計上する方針。

安倍首相の再登板から6年連続の前年度比増となり、過去最大となる見通しだ。


「日本の防衛予算が増え続けている背景には、北朝鮮の核ミサイル開発や中国の海洋進出といった安全保障環境の変化があります。ただ、よく調べてみるとベラボーに高い兵器や、不要としか思えない兵器を毎年のように購入している。日本は米国の対日貿易赤字を縮小するために米国製の防衛装備品を購入している面があります」(軍事ジャーナリストの世良光弘氏)


今月、ドイツ北部ハンブルクで行われた日米首脳会談でも、安倍首相はトランプ大統領に日米の貿易不均衡を改めて指摘され、戦闘機などの購入を強く求められる場面があったらしい。

トランプによる兵器の“押し売り”によって今後、日本の防衛費はますますかさみそうだ。


防衛省は来年度予算で、弾道ミサイル防衛(BMD)強化のため、地上配備型の迎撃システム「イージス・アショア」の研究調査費の増額を予定している。

いざ調達となれば、日本全域をカバーするには2基で1600億円程度かかるとみられている。


さらに、新型輸送機オスプレイの取得費用も来年度予算に盛り込まれる。

最近、指摘され始めたのがオスプレイの護衛問題だ。


「同伴飛行するにあたり、ヘリでは遅すぎるし、戦闘機では速すぎる。そこで機体外部にミサイル装備などを備えた“武装オスプレイ”導入の計画が浮上しています。1機の値段はオスプレイの2倍、400億円近くするといわれています」(防衛関係者)


上空から離れた地上の敵を攻撃できる“空対地ミサイル”の導入も来年度予算で検討されている。


「飛行速度がマッハ3以上の対艦ミサイル『ASM―3』と、射程約300キロの対地・対艦ミサイル『JSM(ジョイント・ストライク・ミサイル)』の関連経費が来年度予算に計上されます。今後、問題になりそうなのがJSM。最新鋭ステルス戦闘機F35に搭載でき、射程も長い。その気になれば北朝鮮の核施設に打撃を与えることもできてしまう。“専守防衛”に反しないかが問われることになると思います」(世良光弘氏)


防衛省は毎年批判されている米国製の水陸両用装甲車「AAV7」を来年度も購入する予定だ。


「旧型のAAV7は最大速度が時速13キロと遅く、現代の戦場ではほぼ役に立ちません。最終的に52両を調達しますが1台が7億円もします。これぞ税金のムダです」(世良光弘氏)


トランプとの“義理”で憲法違反や不要な兵器を買い漁るなんて言語道断だ。


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防衛費また過去最高へ ムダな兵器を軍事専門家がチェック
日刊ゲンダイ 2017/07/18
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/209641

 

 

 

 

 

 

 


■自衛隊機の部品代「言い値」で調達か? 価格高騰最大6年で10倍に チェック部門なく「民間ならあり得ない」

東京新聞 2021年11月24日

https://www.tokyo-np.co.jp/article/144442


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自衛隊の航空機とヘリコプターのうち国産6機種の部品価格が量産開始からの6~12年で最大10倍超に上昇していたことが、財務省の調べで分かった。


直接の原因は主に原材料費の高騰や為替の変動だが、防衛省側は契約担当者ら一部を除き実態を把握しておらず、値上げの妥当性を巡る十分な検証を行わないまま支払いに応じていた可能性がある。


岸田政権は防衛費の大幅な増額を目指すが、コスト意識が低いままでは予算の無駄遣いを助長しかねない。

 

・油圧系統部品が数百万から数千万円に


財務省は6機種の1点100万円以上の部品を対象に、最新の契約価格を導入時と比較して上げ幅を算出し、15日の財政制度等審議会(財務相の諮問機関)分科会に報告した。


詳細な金額は非公表だが、海上自衛隊のP1哨戒機は油圧系統部品が数百万円(2008年度)から数千万円(20年度)に約4.4倍上昇。

陸海空の各自衛隊に配備されているヘリコプターは、尾翼関連部品の20年度の単価が14年度比で約10.2倍に膨らんだ。


この2機種はいずれも輸入品を使っているが、国産の場合でも海自ヘリのエンジン部品は当初の数千万円が6年後に約4.3倍の数億円となった。

6機種別に見ても、部品価格は平均1.5倍~2.4倍だった。

 

・価格上昇に中長期的視点欠く


原因としては、機種本体が国産でも部品の多くは輸入に頼っているため、為替変動の影響を受けやすいことが挙げられる。


防衛装備品は部品も独自仕様になりがちで、汎用品のように価格競争を通じたコスト抑制が難しい側面もあるというのが防衛省側の言い分だ。


一方、財務省は防衛省側が機体メーカーに下請け企業への部品発注を委ね、適正価格かどうか十分検証できていないと分析。

民生品の使用割合を高め、調達先を多様化できるよう促している。


防衛装備庁の担当者は取材に対し、価格変動の要因は「契約の都度、確認している」と説明する。

ただ確認するのは契約担当部署が中心で前回契約との比較にとどまる。


価格上昇について中長期的な視点に欠け、組織全体で情報を共有していなかったとして、改善策を検討しているという。


分科会の臨時委員を務めるSMBC日興証券の末沢豪謙氏は、取材に「日本は(価格の妥当性を)チェックする専門部署がないから『言い値』で調達することになってしまう。民間ならあり得ない方法で、相当割高になっている可能性がある」と指摘。


国の財政状況を踏まえ「賢い支出に努めなければ国民の理解は得られない」と話した。


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自衛隊機の部品代「言い値」で調達か? 価格高騰最大6年で10倍に チェック部門なく「民間ならあり得ない」
東京新聞 2021年11月24日
https://www.tokyo-np.co.jp/article/144442

 

 

 

 

 

 

 

■「アメリカの財布」と化している日本の兵器調達

・やがては“笑いもの”になる日本

「“属国根性もここまで来たか!”と国際社会の笑いもの」

ライブドアニュース(2018年1月11日)JBpress

アメリカ製高額兵器を買う日本に危惧

https://news.livedoor.com/article/detail/14148508/ 

 

 

 

 


■米国から高額兵器を買いまくることを同盟強化と勘違いする愚

GLOBE+(朝日新聞)2018.06.27

https://globe.asahi.com/article/11641134

 

 

 


■憲法よりも国会よりも強い、日米「秘密会議」の危ない実態~これが日本の現実だった~

「自衛隊基地が米軍のものになる」

「すべての自衛隊基地を米軍と自衛隊が一緒に使って、米軍の指揮の下で共同演習をやる」

週刊現代(講談社)2017.10.24(田原総一朗×矢部宏治)

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53252?page=5

 

 

 

■「日本はまだ米軍の占領下」は真実だった

「私はずっと自衛隊は日本を防衛するための組織だと思ってきたのだが、そうではない。自衛隊は、米軍支援のための部隊だったのだ」

日刊ゲンダイ(講談社)2016/07/1

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/185415

 

 

 

■なぜ日本はアメリカの「いいなり」なのか?

・知ってはいけないウラの掟

「日本の空は、すべてアメリカに支配されている」

「自衛隊は米軍の指揮のもとで戦う」

週刊現代(講談社)2017.08.05

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/52466

 

 


【麻生太郎は反日・売国なのか?】水道民営化“外資支配”に貢献する麻生太郎~麻生氏、がん保険も外資に…「日本生命を外し代わりにアフラックのがん保険を売らせる売国的譲歩」~

2023-01-10 05:06:30 | 日記


■アフラックに屈服したTPP日本~郵便局との提携が国民皆保険を空洞化する~

『麻生財務相がTPPの事前交渉で「かんぽ生命からがん保険の申請が出ても認可しない」と米国に約束した日本側が、その後の交渉で「日本生命を外し、代わりにアフラックのがん保険を売らせる売国的譲歩」』

週刊ダイヤモンド 2013.8.1 山田厚史

https://diamond.jp/articles/-/39579


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やっと交渉参加が認められ、マレーシアでTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)協議に加わる直前の発表だった。


アメリカンファミリー生命保険(アフラック)が全国2万店の郵便局でがん保険を売ることが決まった。

保険商品の共同開発もするという。


米国が求める「郵政民営化」が、とうとう形となって現れた。

販売提携、共同開発、次は出資、つまり日本郵政の経営支配だろう。


狙いは処女地とされる日本の医療保険市場。

国民皆保険を空洞化する米国資本の戦略拠点に郵便局がなろうとしている。

 

・外資の保険ならOKという矛盾


日本郵政は日本生命との提携を予定していた。

子会社のかんぽ生命で日生が開発したがん保険を発売する段取りだった。

それが舞台裏でひっくり返った。


米国政府は「政府の信用が背後にあるかんぽ生命が民間と競合する保険を販売するのは民業圧迫であり、外国企業の参入を妨げる非関税障壁である」と主張し、TPP交渉と絡めて日本側に圧力をかけていた。


麻生財務相がTPPの事前交渉で「かんぽ生命からがん保険の申請が出ても認可しない」と米国に約束した日本側が、その後の交渉で「日本生命を外し、代わりにアフラックのがん保険を売らせる売国的譲歩」(保険業界関係者)に突き進んだ。


政府の信用をバックにがん保険を売るな、と言いながら、米国系のアフラックのがん保険ならOKというのは筋の通らない話である。

他にも外資系保険会社は多数ある。


アフラックだけを優遇するのは、これまでアフラックが主張してきた理屈にも合わない。

誰にでもわかる非道理がまかり通った「力による決着」である。


アフラックのがん保険はかんぽ生命の直営80店に留まらず、日本郵便の2万局、つまり全国津々浦々でアヒルのキャラクターといっしょににぎやかに販売される。

全国制覇である。


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アフラックに屈服したTPP日本~郵便局との提携が国民皆保険を空洞化する~
週刊ダイヤモンド 2013.8.1 山田厚史
https://diamond.jp/articles/-/39579

 

 

 

 

 


■麻生財務相「一律10万円再給付ない」発言に若者も怒り心頭

日刊ゲンダイ(2021/01/19)

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/284086

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コロナ禍で苦しむ庶民生活など、少しも考えたことがないのだろう。


19日の閣議後会見で、昨年の緊急事態宣言発令時に行われた国民一律の「定額給付金」の追加支給について問われ、「国民に一律10万円の支給をするつもりはない」と切り捨てた麻生財務相。


1979年の衆院選初当選から数えると、国会議員生活は40年近く。

短命政権に終わったとはいえ、総理大臣を務めた経験がありながら、今の国民生活がどういう状況にあるのかを全く理解していないらしい。


麻生大臣は以前から「口の悪さ」で知られていたものの、メディアの“麻生節”という常套句で誤魔化され、見逃されてきたため、本人は「何を言っても許される」と勘違いしたのだろう。


年齢を重ねるにつれて会見で傲岸不遜な態度が目立つようになり、このコロナ禍で若者などから麻生大臣の資質を問題視する声が出始めた。

今回の「(定額給付金を)支給するつもりはない」と突き放した発言に対しても、ネット上は非難ごうごうだ。


<私たちが納めた税金で毎日いい物食べながら、国民には自粛を求めて緊縮しろというのはおかしい>


<納税は国民の義務とはいえ、なぜ、上から目線でカネはやらないなどと言われなければならないのか。支給云々は大臣が決めることではなく、国会で決めること。麻生大臣のカネではない。国民のものだ>


<国会議員を支給対象から外せばいいだけ。このままだと本当に失業者ばかりになってしまう。麻生大臣は、国民は税金を納めるだけの存在としか考えていない>


パンケーキ好きのたたき上げ、などと評されていた菅首相もコロナ禍で化けの皮がはがれたが、麻生大臣の“正体”に国民もようやく気付き始めたようだ。


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麻生財務相「一律10万円再給付ない」発言に若者も怒り心頭
日刊ゲンダイ(2021/01/19)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/284086

 

 

 

 


■「その程度の能力か」「頼りねえ顔」 麻生氏、記者をディスり質問はぐらかす無責任な責任者

毎日新聞 2021年7月7日

https://www.tokyo-np.co.jp/article/115010


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「東京新聞。ああそう。その程度の能力か」―。


学校法人「森友学園」に関する決裁文書を財務省が改ざんした経緯をまとめた「赤木ファイル」開示後、本紙は閣議後会見で麻生太郎財務相に2度質問した。

しかし、麻生氏は正面から答えようとせず不誠実な対応をいまだ続けている。(原田晋也)


そもそも、財務省はファイルを進んで提出すべきなのに、一貫して情報開示に消極的だった。

改ざんに関与させられ、自殺に追い込まれた近畿財務局の職員赤木俊夫さんの妻、雅子さんが国を訴えた裁判でも、国側は当初、「回答の必要がない」などと主張。


ファイルの存在すら1年あまり曖昧にしていた。

それが一転、財務省は6月22日、赤木ファイルを雅子さん側に開示した。


財務省本省は赤木さんらへのメールで、当時の佐川宣寿理財局長の「直接指示」を明記するなど改ざんを執拗に迫っていた。

赤木さんが本省に直接抗議をしても、不正が続けられるなど無念さもうかがえる。


だが、ファイル開示後も財務省の不誠実な対応は変わらなかった。

麻生氏は質問をはぐらかすばかりだ。


例えば、記者は7月2日の会見である疑問を投げかけた。

赤木さんが書いたとみられる「現場として厚遇した事実もないし」という一文についての麻生氏の見解だ。


この一文に関し、安倍晋三前首相のツイッターの公式アカウントが「赤木氏は明確に記している」などと投稿。

国が森友学園を優遇した疑惑を赤木さんが否定し、疑いが晴れたと言わんばかりだったからだ。


これに対して、麻生氏の答えは「あまり細かく知らない」とにべもなかった。

森友学園に国有地を売却した当時、赤木さんは担当ではなかった。


同僚の話を信じていただけの可能性はなかったか。

そのことをただすつもりだったが、麻生氏には通じなかった。


再質問を試みたところ、今度は「全然頼りねえ顔してるけど、質問するならきちっと知ってないと具合悪いよ?」とからかうようにこちらを遮る。

そして、飛び出したのが、冒頭の「能力」発言だった。


職員1人を自殺に追い込んだ公文書改ざんという重大な不正を起こし、今なお遺族に誠実に向き合わない官庁の責任者が取る態度なのだろうか。

麻生氏の会見に出るたびにこうした思いに駆られる。


まともに答えないのなら、何度も質問するしかない。


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「その程度の能力か」「頼りねえ顔」 麻生氏、記者をディスり質問はぐらかす無責任な責任者
毎日新聞 2021年7月7日
https://www.tokyo-np.co.jp/article/115010

 

 

 

 

 


■安倍政権、強硬に水道の事実上完全民営化を進める背景…“外資支配”に貢献する麻生太郎副総理

exciteニュース(エキサイトニュース)2019年2月3日(Business Journal)

https://www.excite.co.jp/news/article/Bizjournal_mixi201902_post-14427/


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2018年12月6日、国会で「改正水道法」が可決・成立し、同月12日に公布された。

同法は公布日から1年以内に施行される。


かつて「水道民営化」で水質悪化や料金値上げなどにあえいだ諸外国は、民間企業と契約して数十年を経たのち、続々と「再公営化」に向かった。

それらの失態を見聞きした日本の世論は、今回の法改正が「水道民営化への扉を開く」と反発したが、安倍晋三内閣は「そもそも民営化ではない。


水道管の老朽化対策には官民連携による民間資金の活用が必要」と押し通し、法案を強行採決した。

実は、改正水道法の条文にはカラクリがある。


本稿では、ほかの周辺法や制度と連動して仕込まれた法改正の急所と狙いを、懸念される「民営化」や「外資支配」の虚実とともに数回に分けて明らかにする。

 

・厚労省が「すべての管路改修に130年」と試算

 

日本の水道普及率は97.9%。

管路(水道管)の総延長距離は地球16周分の66万㎞。


有収水量は1日で約3600万立法メートル(厚生労働省が17年にまとめた資料より抜粋。以下同。「有収水量=料金徴収対象の水量」は15年実績)。

その水質は極めて高く、水道管は原則として人が住む全国の隅々にまで行きわたり、利用料金も低額で安定している。


まさしく世界に誇る水道インフラだ。

水道は水を運ぶ社会基盤である。


水は空気とともに生存に直結するため、その公益性は数あるインフラのなかでもっとも高い。

そのため、水道事業はこれまで個別委託を除けば「営利事業」から隔てられ、地域住民の生活を守るべき自治体などの公的主体が経営してきた。


国内で人や企業が使う水は、海水を淡水化した人工の水を除けば、水源となるダムや川から取水される。

そこから導水管を通って水道用水が浄水場に運ばれるまでの供給事業数は92。


浄水場から配水池へと流れ込み、配水管で各地域に送られた水が給水管を通じて利用者に届けられる。

配水池から先の供給事業数は上水道が1355、簡易水道が5133。


これらを担う事業体は、従来から個別業務を民間にも委託してきた。

厚労省は、水道の現状をまとめた資料で「管路の法定耐用年数は40年」「改修を要する年間更新率は全国平均で約0.75%」と報告した。


この更新率で100%を割れば133.3。

厚労省は「全ての管路改修を終えるまでに130年かかる」と試算している。


水道事業関係者は、老朽化した水道管の改修費を1億円超/kmと見積もっている。

同資料に管路総延長中の必要更新比率が明記されているということは、国や自治体、個々の事業体が、経年劣化する管路に改修が必要なことを承知していたということだ。

それにもかかわらず、将来の設備投資としてそのコスト試算を組み込んでこなかったのはなぜか。

生存に欠かせない公共サービスを財政難を理由に放り出せば、政府や自治体の存在意義は失われる。


従って、その維持・管理・運営に要する予算措置は当然、最優先されねばならない。

利権優先で無駄なハコモノや天下り用の特殊法人を量産したり、自国の財政事情を承知で莫大な金を国庫から海外支援にばらまいたりすれば、納税者の金が水道改修のような公益事業に回せなくなるのは自明の理だ。

 

・麻生太郎の「日本の水道は民営化します!」発言

 

18年暮れに成立した改正水道法は、サービスの劣化を招く民営化につながるとの強い批判を浴びた。


しかし、安倍内閣は「改正水道法は民営化などではなくコンセッション方式である」「民間企業のノウハウを活用してコストダウンすれば水道料金が抑えられるし、老朽化した水道管の改修費も出てくる」として世論の批判を一蹴し、法案を強行採決した。


コンセッション方式とは、自治体などの公的主体が公共施設を所有したまま、料金収受業務を含む包括的な「運営権」を企業に売却する仕組みだ。

東日本大震災が勃発した11年、「改正PFI法」(PFI=プライベート・ファイナンス・イニシアティブ/民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律)が成立し、コンセッション方式による契約が実施可能となった。


政府は水道民営化を否定する。

だが、この改正PFI法(以降、本稿では便宜上「旧PFI法」と呼称する)を法的根拠とする水道事業のコンセッション契約は、運営だけでなく施設も売却する「完全民営化」にもっとも近く、それは「事実上の民営化」である。


なぜなら、施設所有権が自治体に残されても、運営権を長期的・包括的に握る民間企業が日常的にもろもろを決定すれば、それは実態としての「経営」そのものだからだ。

検針や浄水場管理など個別業務の委託は従来から行われてきたが、コンセッション方式はまったく次元の異なるものなのである。


改正水道法への反対世論には、再公営化する海外の経過を見て「日本の水も民営化で外資に支配されるのではないか」との不安が含まれていた。

その不安を煽った張本人が、安倍内閣で金融担当の内閣府特命担当大臣や財務大臣など要職を担う麻生太郎副総理である。


すでに広く知られた麻生氏の発言「日本の水道は民営化します!」は、改正水道法の狙いを検証する上で欠かせないトピックでもある。

講演の前段も加えて、ここで正確に再録しておこう。


13年4月19日(米国東部時間)、米国本拠の民間シンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」の会見に登壇した麻生氏は、満面の笑顔で開口一番「麻生太郎です。私も戻ってきました!」とあいさつし、米国産業が関心を抱きそうな日本のさまざまな市場について“報告”した。

講演後、質疑応答の後半で麻生氏が得意げに宣言したのが水道民営化である。


以下は、そのときの発言を文字に起こしたものだ(用語の重複や接続詞は筆者が一部加工。それ以外の名詞や数字などは原文ママ)。


「……水道とかいうものは、世界中ほとんどプライベートの会社が運営しておられますが、日本では自治省以外では扱うことはできません。水道料金を99.99%回収するシステムを持っている国は日本の水道会社以外にはありませんけれども、この水道はすべて、国営もしくは市営、町営でできていて、こういったものをすべて民営化します! いわゆる公設民営などもアイデアとして上がってきつつあります」


講演冒頭の「戻ってきた」が「米国に」なのか「CSISに」なのかはよくわからないが、それはある意味で、質疑応答で洩らした「民営化宣言」以上に衝撃的だと受け取る国民も少なくないのではないか。

 

・水メジャーの仏ヴェオリアがすでに日本進出

 

水道の分野でコンセッション方式による国内初となった成約事例が、静岡県浜松市とフランスのヴェオリア社を代表とする6社連合(ヴェオリア・ジャパン、ヴェオリア・ジェネッツ、JFEエンジニアリング、オリックス、須山建設、東急建設)の特別目的会社HWS(浜松ウォーターシンフォニー)との「下水道コンセッション」である。


HWSが運営するのは、浜松市内で下水5割を処理する終末処理場の西遠浄化センターやポンプ場など。契約書に記載された契約期間は17年10月30日から38年3月31日の約20年間。

同市と運営権者HWSが合意すれば、最長で43年3月31日まで延長される。


期間中に同市が得る運営権対価は25億円だ。

仏ヴェオリア社は、周知のように「水メジャー」として知られるフランス本拠の多国籍巨大企業。


水処理では世界最大手だ。

同社のような水メジャーの多くは欧米本拠である。


麻生講演の質疑応答で、隣に座る米CSIS日本幹部を気にしながら麻生氏が「戻ってきて報告した面々」は、同社をはじめとして日本の水道インフラ市場に業務委託その他のかたちですでに広く深く潜り込んでいる。


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安倍政権、強硬に水道の事実上完全民営化を進める背景…“外資支配”に貢献する麻生太郎副総理
exciteニュース(エキサイトニュース)2019年2月3日
https://www.excite.co.jp/news/article/Bizjournal_mixi201902_post-14427/

 

 

 

 


■水道民営化のウラに…麻生財務相“身内に利益誘導”の怪情報

日刊ゲンダイ(講談社)2018/12/12

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/243479


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10日閉幕した臨時国会で、安倍政権が強行成立させた「水道民営化法」を巡り、かねて民営化を推進してきた内閣府に“水メジャー”の仏「ヴェオリア」の日本法人社員が出向していたことが発覚。


「利益誘導だ」と批判が噴出したが、実は「麻生財務相も一枚かんでいるのでは」との怪情報がSNS上で飛び交っている。

日刊ゲンダイは真相を追った。


〈麻生太郎の娘婿がヴェオリア社の幹部〉

〈麻生太郎の娘がヴェオリアの重役と結婚しフランス在住〉

〈水道民営化して(麻生の)娘は大儲け〉――。


ネット上には今、こんな投稿があふれ返っている。

まず、麻生氏の娘についてだが、フランス人男性と結婚したのはまぎれもない事実。


「週刊文春」(2014年1月30日号)によると、麻生氏の娘は、同年1月中旬に結婚お披露目会をパリで開催した。

会場は、フランスで200年以上の歴史を持つ5つ星ホテル「ル・ムーリス」。


両家と近しい関係者約30人が参加した夕食会は、ルイ15世の寵愛を受けた公妾の肖像画が飾られている「ポンパドゥール夫人の間」だった。

麻生氏の娘は東大文学部で美術について学び、卒業後、イギリスの大学に留学。


フランス人の夫とは、美術品のオークションなどを手掛ける会社に勤めてから知り合ったという。

 

・野党議員の追及に色をなして反論


一方、夫がヴェオリアに勤めているかどうかは真偽不明だ。

事実を裏付けるだけの情報を得ることはできなかった。


ただ、妙な疑いを持たれているのは、麻生氏の過去の発言が原因となった可能性が高い。

麻生氏は、娘の結婚お披露目会の約9カ月前、13年4月に米国のシンクタンク「戦略国際問題研究所」の講演で、「(日本の)水道はすべて国営もしくは市営・町営でできていて、こういったものをすべて民営化します」とぶち上げたのだ。


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水道民営化のウラに…麻生財務相“身内に利益誘導”の怪情報
日刊ゲンダイ(講談社)2018/12/12
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/243479

 

 

 

 

 

■日本会議系に統一教会系…安倍新内閣はまるで“カルト内閣”

『麻生太郎も、統一教会と関わりが深い』

日刊ゲンダイ 2019/09/17

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/261913


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11日発足の第4次安倍再改造内閣は、党4役を含めると日本会議国会議員懇談会の幹部が12人もいる極右内閣。


ところが実は、霊感商法問題で知られる宗教団体「統一教会」(現・世界平和統一家庭連合)がらみの大臣と党4役も計12人いる。

安倍晋三首相自身、官房長官時代に統一教会の大規模イベントに祝電を送り、首相就任後も教団幹部を官邸に招待するなどしてきた。


菅義偉官房長官、麻生太郎財務相、高市早苗総務相、加藤勝信厚労相、下村博文選対委員長も、統一教会と関わりが深い。

さらに今回、初入閣13人の中にも6人もの“統一教会系大臣”がいる。


統一教会問題に詳しいジャーナリストの鈴木エイト氏の解説。


「萩生田光一文科相は、2014年に都内での統一教会系イベントで来賓として挨拶に立っています。17年に統一教会系団体がワシントンで開いた日米韓の国会議員会議やニューヨークで教団が開催した大規模フェスティバルに参加していたのが武田良太国家公安委員長や竹本直一IT政策担当相、山本朋広防衛副大臣です」


衛藤晟一1億総活躍担当相も、14年に統一教会系団体で講演。

議員会館使用の便宜もはかった。


田中和徳復興相は16年に川崎駅構内での街頭演説の際、自身の名刺とともに統一教会の機関紙「世界日報」を配布した。

菅原一秀経産相は自身が代表を務める自民党支部が17年に統一教会系の世界平和女性連合に会費を支払っている。


統一教会は16年に世界平和国会議員連合(IAPP)を設立。

世界各国で大会を開き、現地の国会議員を巻き込んでいる。


「同年の日本での大会には、統一教会幹部らや自民党を中心とした国会議員63人が出席。そこに竹本大臣や御法川信英国交副大臣もいます」(鈴木エイト氏)

しかもIAPPの目的は「統一教会の日本の国教化」だという。


「教団は内部資料で、IAPPを“真の父母様(文鮮明夫妻)の主権によって国家を動かす”ための戦略としている。教団ではこれを“国家復帰”と呼び、日本を含め21カ国での実現を目指しています」(鈴木エイト氏)


知ってか知らずか統一教会国教化計画に加担している議員が、内閣に加わったということだ。


「武田大臣と山本副大臣は17年2月、韓国で開かれたIAPPの総会で韓鶴子から直接、国家復帰指令を受けた。昨年10月、東京での国際勝共連合(統一教会の政治組織)50周年大会にも出席しています」(鈴木エイト氏)


韓国との対立を深める安倍政権だが、韓国のカルト宗教とはズブズブ。

まさに「カルト内閣」だ。


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日本会議系に統一教会系…安倍新内閣はまるで“カルト内閣”
日刊ゲンダイ 2019/09/17
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/261913

 

 

 


■日本の政治を劣化させた根源は「世襲議員」にあり!<村上正邦氏>

ハーバー・ビジネス・オンライン 2019.06.24

https://hbol.jp/pc/195285/


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・世襲議員が日本を滅ぼす


―― 戦後ほぼ一貫して政権を握ってきた自民党は、いつの間にか安倍晋三総理、麻生太郎副総理兼財務相はじめ世襲議員の比率が異常に高くなっています。


村上:
安倍、麻生の2人はもちろん、総裁選を戦った石破茂や政調会長の岸田文雄、外相の河野太郎、若手の小泉進次郎、女性首相候補の1人である小渕優子など、みな世襲議員です。


小泉純一郎以降の総理は、安倍、福田康夫、麻生と全て世襲政治家。

大名の子は大名、百姓の子は百姓だった世襲制度の江戸時代に戻ってしまったようだ。


2年前に総選挙があったが、小選挙区で当選した自民党議員218人のうち世襲議員は72人で全体の33%を占めた。

つまり、3分の1の自民党議員が世襲政治家というわけだ。


世界広しと言えども、これほど世襲議員が蔓延っているのは日本だけですよ。

世襲議員は親から地盤・看板・カバンを引き継ぐ。


徒手空拳で選挙に挑もうとする志ある青年にとって、世襲議員は巨大な壁です。

明治維新が成功したのは、挑戦精神に富んだ、優秀な下級武士が改革の先頭に立ったからです。


彼らは世襲制度を崩し、野にあった優れた人材を積極的に登用しました。

これからの日本には解決すべき課題が山積しています。


新しい時代を切り拓くために、自民党は世襲政治を打破する覚悟をしなければならない、私はそう確信しています。

私は若いころ、炭鉱で働きながら夜間高校で学び、組合運動にも力を注ぎました。


劣悪な職場で働く仲間の安全を確保するための環境整備、そして生活向上を目指し、書記長選挙に立候補したことがあります。

政治の恩恵は、恵まれない者、陽の当たらない者にこそ注がれるべきだと考えていました。


乳母日傘の世襲議員には、こうした人々への温かい眼差しが徹底して欠けています。

そうした意味でも、世襲議員が大手を振っている現状を変える必要を痛感します。


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日本の政治を劣化させた根源は「世襲議員」にあり!<村上正邦氏>
ハーバー・ビジネス・オンライン 2019.06.24
https://hbol.jp/pc/195285/