西日本新聞より
持ち運び、修理のしやすさやなどモンゴルの遊牧生活に適した小型風力発電機を、宮崎県都城市の
国立都城工業高等専門学校技術支援センターが開発した。
電気のない現地の暮らしを知った川崎敬一センター長が18年がかりで完成させた。遊牧民への思いと技術者の
工夫が詰まった発電機。間もなく、モンゴルでの生産が始まる。
きっかけは1992年、川崎センター長がモンゴルを訪れた友人から「電気がなく、遊牧民の子どもたちは夜、
勉強できずに困っている」と聞いたことから。「学校の技術者として放っておけない」と翌93年、同高専の有志で
「モンゴルに風力発電機を贈る会」を設立した。
早速、自転車やバイクを改良した発電機を送り、並行して開発にも着手した。
2000年には、毎秒1メートルの低い風速でも発電できる発電機が完成。これまで約60基を送ってきた。
次の目標に掲げたのは本格的な普及に必要な現地生産だった。
設計を一から見直して構造を簡素化。何とか部品の数を従来の約30点から18点に減らした。
約9キロという軽さは馬で持ち運べるよう、木製の羽根は壊れても現地の木で修理できるようにとの配慮だ。
羽根は直径約1・6メートル。最大500ワットを発電し、充電も可能。1家族が住むゲル(移動式テント)3、4張分の
電力を賄える。価格は入手しやすいよう日本円で10万円以下を目指し、当面は月産20-30台が目標だ。
生産は、現地のテレビ会社が9月末、首都ウランバートルに日本の風力発電メーカーと設立した合弁会社が担う。
14日の開所式に出席するため現地を訪れる川崎センター長は「産業振興にも役立つと期待している。
将来はクリーンエネルギーとして逆輸入も目指したい」と意気込みを語った。
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とっても喜ばしいことではあるんですが、
でも、モンゴルといえばあのお方たちの出身地ですよね~