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かっきーの独り言

自転車通勤で実業団レースに挑むガンダム大好きイクメン、かっきーのブログです。遊んで行って下さい。

強いということ

2009年05月11日 | 自転車
仕事柄、土日の瀬戸市内を車で走る機会が多いです。
同じ六古窯ということもあってか、父の実家の備前と瀬戸には似た雰囲気を感じます。

運転していると、練習しているローディーをたくさん見かけます。
車通りの少ない道や、アップダウンがあって良い練習場所になりますから。

気になるのは、民家の傍でも高速走行している人たちがいること。

峠に入ってしまえば、練習ペースでも良いでしょう。ローテーションしながら走るのも、後方に注意していればまあアリでしょう。
でも瀬戸にも生活している人はいるし、窯を見に来る観光客もいるのです。

この前見て危ないと感じたのは県道22号線、新明町から赤津町交差点に抜ける道。
片側1車線で、歩道はおろか路肩に白線すらあったかどうか(記憶あいまいですが)、非常に狭い道です。
左右には民家と窯元が並んでいるのです。
家の敷地のブロック塀から少し顔を出したら、ロードレーサーが音も無く鼻先を掠めていく。
そんな環境です。
そこで高速ローテーションしているロードレーサーの集団に出くわしました。

職場の看板背負った車に乗っていたので何もしませんでしたが、プライベートならどうだったでしょう。

たかが自転車ではない。
ロードレーサーは歩行者にとっては脅威です。交通強者なのです。
責任と自覚を持って、強者たるにふさわしい思いやりをもった運転を心がけて欲しいものです。

強者としての自覚があり、周囲への思いやりがあれば、民家の傍では速度を落とす配慮は出来るはずです。
ましてや飲酒運転をしたり、誰もいないからといって信号無視をしたりすることはない筈です。
それをする人は、まだまだ心が弱い自転車乗りだと私は断じます。
どれだけ速く走れても「弱い奴」です。

同じ事は車に乗っていても言えます。
質量も馬力も大きい強者であれば、歩行者や自転車に対して気配りと思いやりを持って当然です。
自転車が邪魔、歩行者が邪魔なんて発想をする人に、車を運転する資格はありません。

道路は誰のものでしょう?

車が税金を払っているんだから車のもの?
違います。

むしろ受益者負担の考えに照らせば、車から集めた税金を自転車に使うのは当然です。
自転車に乗りやすい環境が出来て、その分車の交通量が減れば、結果車は走りやすい環境を手に入れられるからです。

だいいち「車から取った税金は車のために使う」では、ロードプライシングの説明がつかないじゃないですか。
名古屋市も導入を検討していますし、もう「ヨーロッパの話」ではなくなりつつありますよ。
道路は車のもの、という考えは直ちに捨てるべきです。

スポーツで乗るにしろ、交通手段として乗るにしろ、「弱者への配慮」がなければただの身勝手に陥ります。
それは自転車だろうが車だろうが同じです。

もっと言えば、交通に限らず、世の中全てがそうだと思います。
弱者への思いやりのない人に、力を持つ資格は無いし、きっと長く身につかないと思います。

スポーツだろうと交通手段だろうと、街中だろうと山の中だろうと、思いやりのある運転が出来ていればそれで良し。
自転車だろうと車だろうと、他者を「邪魔」と言っている内はまだまだって事で。