社会学的アプローチの部分の翻訳が終了したので、感想をまとめたい。
これまで多くの調査や研究で判然としなかった問題がだいぶ整理された。
①有効な分析の上に、有効な対策が可能となる。
REMモデルとして示されたような調査が、非常に重要である。
1)投与量(ギャンブル施設の数と規模)
2)有効性(ギャンブルのタイプ)
3)持続期間(設立されて以来の時間)
②レジャーギャンブルには社会的な制度として有効な面もある。
1)日常生活で満たされない成功願望の一時的充足
2)コミュニケーション
3)職業としてギャンブルが捉えられると、反社会的様相を帯びる。
③パチンコ、スロットマシンのようなEGMの危険さ
1)EGMそれ自体が閉鎖的・個人的ギャンブルであり、レジャーギャンブルの持つそれなりの有効性を持っていない。
1.フロー理論(いわゆるハマリの理論)はハイスキル、ハイチャレンジな領域に有効な理論。
2.箱積みなどの顕示的演出は、物理的な危険性を伴う店側の演出であって、EGM自体が持つ特性ではない。
2)REMモデルでの毒素としての要素が非常に高いと想定される。
1.教育の必要性がなく、短期間に大量に多地点に展開可能であること。
2.青少年サブカルチャーをまぶし、糖衣とすることで大量に摂取可能とすること。
3.糖衣を変えることで、持続期間を無制限に延長可能であること。
次回より、経済的アプローチの翻訳を続けます。