スピッツと武道館

2014.1.29（水）


　NHK会長の発言で、どうしても受け入れられないのは、
　「政府が右と言っていることを、（自分たちは）左とは言えない」
　というところ。
　ほかにもいろいろ発言していたけれど、ここは本当に基本的な問題です。
　国の進む方向や方法に「否」や「ん？」という疑問をさしはさむことのないメディアなんて、それはメディアではないし、存在している意味がない。
　そういうことです。
　ビックリした・・・。


■■スピッツと武道館■■
　ここ10年くらいのライブでは、MCで、
　「武道館ではやらない、なんて言ったっけ？」
　とか、
　「なんでそんなこと言ったんだろうね」
　なんておとぼけなことを言ってますけど。
　でも、かつては言ってたんです。実際にステージでボーカルがきっぱり言っているのを聞きましたから（笑）。雑誌のインタビューでも言ってたな。

　
　大きな会場の音響がどうとか・・・ということより、バンド結成当時は、バンドの王道として、日本青年館→渋谷公会堂→日本武道館という流れがあって、天邪鬼な彼らはあえてそれとは異なる道を行こう・・・と。そんな感じだったのでしょうね。
　デビュー当時はシアターアップルとか「劇場」を選んで、私たちを戸惑わせましたから。
　雰囲気は柔らかいけれど、案外頑固でこだわりありそう・・・というイメージがどことなくかっこいいな、とか、信用できるな、とか、そんなふうに思ったファンも多かったはずです。
　だから、ライブハウスやホールを回って全国をくまなく旅するツアースタイルが定着したんでしょうね。

　
　でも、頑固だけど偏屈ではありませんから（笑）、たとえば1997年に、武道館で「ロフトの20周年」のライブが行われたときには彼らも出演したし（これが初武道館？　たしか「大したことなかったね、そんなにでかくなかった」と発言してたような）、その後も「亀の恩返し」に出演したり、吉井さんの武道館公演に草野くんがゲストで出たり・・・。

　
　ブレイク後に、「そのうち楽にとれるようになる」とメンバーが楽観視？していたライブチケットの入手は年々困難になって、2009年の「さざなみツアー」からは、さいたまアリーナでもライブをするようになったし、もう「武道館」云々にこだわる必要ななくなったのでしょうね。
　むしろ、こんなに長く現役でやりながら、結成27年目にして「初武道館ワンマン」っていうのも、彼ららしくておもしろいかも（怒髪天とはちょっと違う意味で）。
　古いファンの中には、「武道館ではやらないって言ってたのに・・・」とか、「ショック・・・」と言っている人もいるけど（気持ちはわからなくはないけど）、でも、私は基本的に「彼らがいいと思うことをやってくれればOK」なファンなので、新しい展開はいつもうれしい。ワクワクします。

　
　それでもきっと、武道館でやろうがNHKホールでやろうが、Zeppでやろうが、スピッツはスピッツってことで、変わんないんだろうなあ（笑）。