隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

武道館が心地よく揺れました!~THE COLLECTORS

2017年03月03日 13時44分19秒 | ライブリポート(音楽)

2017.3.1(水)
THE COLLECTORS
"MARCH OF THE MODS" 30th Anniversary
at 武道館


 武道館までの道はいつ歩いてもワクワクする。
 THE COLLECTORSのアルバムは必ず聴くし、ポッドキャスト「池袋交差点24時」で笑い転げているし、フェスやスピッツの新木場サンセットでは何度も出会って楽しい時間をいただいているけれど、ワンマンライブは実は20年?ぶり・・・という私のようなライトな、でも長いファンにも、武道館は優しいね。
 さあ、いざ、武道館!ってな感じだ。
 雨が落ちてきそうな夕暮れの街から、どんな世界に行けるんだろう・・という期待いっぱい!

 最初にセットリスト。
 オープニングの彼らの足跡をまとめたかっこいい映像のあとで。

  01  愛ある世界
  02  MILLION CROSSROADS ROCK
  03  TOUGHAll the boys gotta be tough
  04  夢見る君と僕
  05  たよれる男
  06  プ・ラ・モ・デ・ル
  07  世界を止めて
  08  悪の天使と正義の悪魔
  09  2065
  10  ロックンロール人生バンド
  11  僕は恐竜
  12  未来のカタチ
  13  僕の時間機械
  14  Dog Race
  15  Space Alien(2000 light years mix)
  16  青春ミラー(キミを想う長い午後)
  17  NICK! NICK! NICK!
  18  Tシャツレボリューション
  19  百億のキッスと千億の誓い

ENCORE 1
  20  ロマンチック・プラネット
  21  TOO MUCH ROMANTIC!
  22  僕はコレクター

ENCORE 2
  23  恋はヒートウェーブ

 うわ~、全部知ってる(笑)。

■ 武道館で踊ったよ!
 オープニングの映像とMIXの音源がカッコいいけど90年代のよき時代?を彷彿とさせて、彼らの30年の歴史を思う。
 隣も前も斜め前も、コレクターズファンのど真ん中な年齢の男性(細身のスーツがステキな、古田敦也さん似の仕事帰りのサラリーマン)と女性たちで、隣の女性は確実に泣いてたな。「愛ある世界」が始まった瞬間に顔を覆っていたもの。
 最上階まで盛り上がってるのを見れば、私だって感動するさ。
 「おめでとう、コレクターズ!」
 そんな気分。

 フェスで見る彼らとまったく変わりなく、歌と演奏で聴かせ、みんなを踊らせ、MCで絶妙に笑わせ、そしてROMANTICの種をいっぱい蒔いて・・・そういうTHE COLLECTORSがずっと続けてきたことを、何も飾らずに演出せずに見せてくれた・・・そんなライブ。
 2階の前のほうの席だったけれど、アリーナの人たちが思い思いに踊ってる、動いてる、飛んでる、それがホントに「思い思いに」という感じで、こんなに「勝手に楽しんでいる」アリーナの集団って初めて見た気がする。
 もちろんお約束のフリもあるんだけど、でもなんだか自由なうねりが、「コレクターズのファンは濃いよ~」という私の知り合いの自信にあふれた言葉を思い出させる。
 
 「Tシャツレボリューション」のレインボーの照明がきれいだったし、「青春ミラー」のグリーンのレーザーも上から見ていて感動。会場が一気に明るくなるシーンでは、アリーナのお客さんの自由な動きが際立つ。
 「Tシャツレボルーション」は一昨年のフェスで聴いたけど、もう定番曲みたいになってるのね。
 「世界を止めて」で圧倒的なボーカルをじっくり聴かせて、「ブレークするかも」というアニメの主題歌「悪の天使と正義の悪魔」をパワフルにパフォーマンス。勧善懲悪なんてないんだよ~という加藤さんらしい言葉選びも楽しい。
 そして圧巻の「2065」。久々に聴き入ってしまった。「明日のパンになれ♪」という歌詞が好きだったなと思い出す。未来を予想して、暗くもならないし妙にポジティブにもならずに見据えている感じ。演奏もかっこよかった!
 私が「夢見る君と僕」を初めて聴いたのは25年くらい前? 「お願いプリーズ♪」ってどこまでしつこいんだ~とか笑いながら思っていたっけ。でもすごく幸せな気分になれる曲。これにはこんなエピソードがあったのですね(ココ)。

 「Dog Race」のイントロではコータローさんが赤いマラカスを振って、そしてそれを2つとも軽く投げてギター演奏へ、は盛り上がりました。
 コータローさんの曲として、これをチョイスしてくれてうれしい。「エレファントライド」も好きだけど、やっぱり「Dog Race」でよかったー!
 黒のスーツもアンコールでのGパンに白Tシャツも見栄えが変わらずにステキで、「足、長いなあ」。
 
 ほかにもいろいろ語りたいけれど、とりあえず1回目のアンコールの3曲。
 「新曲もやっていいよね?」のあとの「ロマンチック・プラネット」の盛り上がり、感動ものだったな。コレクターズらしいダンサブルな楽曲。フリも浸透してました。
 そしてあとの2曲。「TOO MUCH ROMANTIC!」と「僕はコレクター」。メジャーデビューアルバムの2曲目と1曲目。私が最初に聴いた彼らの楽曲です(そのアルバムからの曲が多かったのは個人的にうれしかった)。
 たぶんラジオだったと思うけど、スピッツ草野が2枚目のアルバム『虹色サーカス団』を「映画一本観たくらいの充実感」(正確じゃないです)のような彼特有の印象的な言葉で絶賛していて、それで興味を持って、アルバム『僕はコレクター』を聴いたんだっけ(と遠い目・・・)。「僕はコレクター」の甘いボーカルの声に弾むメロディー。でも、かわいい言葉で表現されるのは、私には「ちょっと怖い世界(笑)」。だって、「PINでつきさして~鼓膜にコレクター」とか。そのおもしろさにはまったんだっけ。
 メンバーは4人で肩を組んでご挨拶。コータローさんがシンメンバーのドラマーを中に入れる心づかい。
 そして、すぐに登場して、大ラス「恋はヒートウェーブ」で、会場中が DANCE! DANCE! DANCE!  

 本当にそんな感じで終始明るく楽しく、でも会場には泣いている女性もいて、でも、ひと言で、楽しい!とまとめてもOKな夜でした。
 武道館までに30年が必要だったというより、いつだってOKだけど今!なんだよね、という余裕のステージでした。



                              



 これで終わりにしたいところですが、いつもながらのMCが楽しすぎて・・・。それもちょっとだけご紹介。
 いつも申し上げているように、ニュアンスだけ雰囲気だけお伝えします(内容も順番も「正確」ではないので。悪しからず)。

 オフィシャルページのDIARYでも書いてたけど、金曜日のリハーサルのあと、自宅に「監禁状態」だった加藤さん。風邪も怖いしね。
 今日は久しぶりに「人間」と会話したらしい。
 加藤「MC、何話したらいい?って聞いたら、コータロー君が『いつもとおんなじでいいんじゃな~い?』って」
 コータロー「なんか、いいこと話そうとしてるでしょ。いいこと話そうとして失敗する人だからね」(笑)
 加「今日のポッドキャスト、聴いた? 武道館当日なのに痔について話してるからね」

 加藤「コータロー君、あと何枚でSOLD OUTだったの?」
 コータロー「あと7枚!」
 加藤 & 会場「えーっ!!!!」
 なんだかオチまでついてコレクターズらしい?
 それでも当日券が100枚以上売れたそうで、それはすごいことだ。
 いつか草野氏が言ってたな。その日に「何か行けるライブあるかな~」と思ったところチケットがとれて、それでライブ前にはSOLD OUTっていうのが、バンドにもファンにも理想的って。
 数秒で終わり!というのもすごいけど、当日にSOLD OUTってなんだか文化的?だな。
 (そういえば、東京ドームのミスチル、第一次選考、外れた・・・)
 
 初めてライブハウスに出たとき、500人くらいのお客さんだったけど、「緊張したね~」。
 当時は楽屋にトイレがなくて客と一緒だったから、シャワールームで済ませちゃった話。
 加「コータロー君は、どうしよう!どうしよう!って出てっちゃったけど、オレはちゃんと流したから大人」(笑)
 この前は福井の「草原?」で催しちゃったコータローさん。
 加「あんなに広いのに、草原だよ? なのに車のタイヤに向かってやってた」
 コ「タイヤに命中させたかったの」
 そんなMCを武道館でも・・・。
 加「今日はあのときの10倍のお客さんだよ~。すごいね」

 そして、武道館は「通過点」らしい。目指すは「東京ドーム!」。うん、いいかもしれない。

 加藤さんがモッズコートで歌ったのはどの曲だっけ?
 「レインボーブリッジを封鎖した男」が出てから、モッズコートは着にくくなったらしい(笑)。最近あまり露出がないから、今回復活とか。
 加「これ、15キロもするんだよ」
 さすが、よく似合ってました!

 加「母親に、『今日武道館でやるよ』と電話したら、『あんたもあと4年で定年なんだから(笑)、おとなしくしていろ(これは正確じゃないです)』と言われた」
 お母さんは腰痛で来られないそうです。

 加「最近、よく歌詞を間違えるんだ。うれしかったのは、イベンターさんが『曲を忘れるようになったら、考えましょう』って言ってくれたこと(笑)」
 コ「オレも忘れるよ。ギターソロのとき、どのソロだったかなあ、とか」
 加「そうだろ?」
 コ「入るところがわかんなくなる」
 加「NHKののど自慢みたいに、『1・2・3』って背中叩かれるようになったら引退だな。それより(とコータローさんのほうを向いて)、『お前誰だっけ?』とかね。だから、バンドは会ってないとダメだからね」
 その言葉に会場からうれしそうなため息と拍手。30年休みなく働いているバンドの重みと自信です。
 その話の続きだったか・・・、
 加「目標は紅白!」
 コ「え、紅白出たいの?」
 加「出たいよ。『孫』を歌った大泉さん、あのときいくつだったと思う?」
 あのとき大泉さんは57歳で、加藤さんは今56歳。
 デビュー当時、なかなか売れなかったときに二人で目標を決めたらしい。JAYWALKブレイクしたときに40くらいだったから、それまでには・・・と。その年齢は過ぎて、で、今度は大泉さん(笑)。
 加「大泉さん、紅白に出たとき58歳。これが紅白初出場の最高齢記録なんだって。俺には時間がないんだ!」
 コ「オレ、初めてNHKに出たとき、風呂屋の親父からビールもらったよ」
 大みそかの紅白のステージにコレクターズって、合うかも。

 そして「ロック互助会」の心温まるお話。
 加「自分たちだけじゃ、ここまでは来れなかった」
 The ピーズ、怒髪天、BRAHMAN、フラワーカンパニーズ、スピッツらの応援のおかげだ、と何度も。
 そして6月にはThe ピーズが武道館でライブをするので、これが終わったら自分たちも応援側にまわる、とも。

 入り口では、シーチキン兄弟のTOSHI-LOWさんとホリエアツシさんが臨時のもぎりをしていたとか。こんなふうに応援したくなっちゃう彼らのオープンな人柄なんでしょうね。
 コーエンさんからは、「ニット帽のマサムネさんと長袖ボーダーのカットソーのリーダー、やっぱりサングラスのテっちゃん発見! 﨑ちゃんは隠れて見えなかった」という情報も。
 the pillowsのさわおくんやTOSHI-LOWさんがノリノリで楽しんでいたことも、ユキエさんから教えてもらいました。
 ワタクシは相変わらずかっこいいウエノコウジ氏と通路ですれちがい、ちょっとドキドキしましたとさ。

 そして、帰り道、雨の中を市ヶ谷まで歩きながら、「あ、『雨降りの水曜日』になっちゃったな」と。でも「夢見る君と僕」とは違って、かなり熱い「雨降りの水曜日」でした。


 こんなのを見つけました。
  もぎりのシーチキン兄弟(笑)
  https://twitter.com/kazetorockbb/status/836866917109542912?refsrc=email&s=11

 ● 田島貴男
  https://twitter.com/tajima_takao/status/836931597010010117?refsrc=email&s=11
 

  澤部渡
  https://twitter.com/skirt_oh_skirt/status/836947457363726336?refsrc=email&s=11

  中村貴子
  https://twitter.com/takako_nakamura/status/836991204650725376?refsrc=email&s=11

 そして、
  古市コータロー
  https://twitter.com/furuichikotaro/status/837001931729977344?refsrc=email&s=11


 最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
 コアのファンの方に読まれたら恥ずかしいのですが、「楽しかった!」ので書いてしまいました。悪しからず・・・。


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