2019.04.15(月)
この春の足踏みのあと、一気に加速して春爛漫!というのも、ちょっと怖い気がするな。
心臓に悪いので、あくまでゆっくり、ゆっくり、次の曲がり角まで。
■ 幸福感
昨夜はうれしい夢を見た。
行ったことのないような明るいカフェ、大きな窓からの陽射しが暖かい。
ふと見ると、窓際の席に、初めての仕事で知り合って以来の親友と、若い頃から仕事で世話になった男性が向かい合って座っている。
「そうか、あの二人、結婚するんだ。シニカルなところも頭の回転が速いところも、それでいて聞き上手なところも似ていて、考えたこともなかったけれど似合いの二人かもしれない」
それでも、バーのカウンターや居酒屋の片隅はぴったりだけど、こんなおしゃれなカフェでデートなんて、おかしいぜ(笑)。
そう思って笑ったところで目が覚めた。
あの二人、実際には私を通して2回くらいしか会ったことはないはずだし、それに10年も前に亡くなって、私はもう会うこともできないのだ。
それでも、目覚めたときの幸福感はなんだ。
もう出会うことはなくても、どちらもどこかの世界で、昔と同じように自分勝手に生きているかもしれないと思ったら、彼らの人生があのとき終わったわけではないような気がしてきた。
気持ちのいい朝だ。
友人からのメール。「令和か・・・。夫は知らないと思うと、なんだかせつなくなる」と。
メディアの大騒ぎには、私もついていけないよ、と返す。
静かにひっそりと、お祭りではなく、私たちは私たちのそれぞれの時代を振り返ればいい。
そうすれば、会えない人たちが少しの時間蘇って、時代はゆっくり動き出すにちがいない。
■「真夜中のブルース」
ドイツ映画『朝な夕なに』より。
中学生のときだったか、この映画を深夜のテレビで見て、友達の葬儀の場面での演奏に心奪われてしまった。
映画の内容はあまり覚えていないんだけれど。
主旋律にすーっと入っていくところのトランペットの音がせつない。
真夜中のブルース
そうそう、レイモン・ルフェーブルの「シバの女王」も、聴くたびに胸がきゅっと痛くなる。
シバの女王 レーモン・ルフェーブル La Reine de Saba
その曲を聴くと、必ず昔の「あるときのある場所」に戻っていく・・・という音楽が、きっと誰にでもあるだろう。
ロックが好き! 何と言ってもバンド! と言って憚らない私の心をとらえて離さない、こんな何曲かを、今もずっと心にしまって生きております。
■ あいみょん
あいみょんのスピッツ愛は深くて熱い。
昨日の関ジャニの番組で、
「自分の中に草野さんの血液が0.001%でも流れていてほしい」
と言っていた、と教えてくれたのは、滋賀ピックさん。
YouTubeにあがっていた番組のようすを見たら、「醒めない」の歌詞を熱く語っていて、その姿になんだか愛おしくなってしまいました。
■ 東大入学式祝辞
https://www.buzzfeed.com/jp/saoriibuki/tokyo-uni
上野千鶴子さんの言葉には、通り一遍の「あなたたちには期待される未来がある」的な従来の祝辞にはない思いがこめられている、と勝手に感じ入っている。
人が抱える不安や苦しみややりきれなさを思いやれる心は、生まれつきではなく、日々の経験で身につくものだと信じたい。
ずっとそう思って生きている。
熊本地震から3年。
http://mainichi.jp/articles/20190414/k00/00m/040/118000c
熊本の果物をネットで購入し続けて、3年・・・。
こういうときにいつも思うのは、被災された方たちには、ここまでの月日が長かったのか、あっという間だったのか、ということだ。
2019年ももう4月・・・、早いなあ、なんていう私の思いとはまったく異なる感慨があるのだろうと想像してはみても、なかなか景色が見えてこない、想像力欠如の情けなさです。