隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

こゆ~いバンドサウンドを!~エレファントカシマシ~5/21 Zepp東京

2009年05月24日 14時15分16秒 | ライブリポート(音楽)
エレファントカシマシ コンサートツアー“昇れる太陽”
2009年5月21日 (at Zepp東京)


19時すれすれに東京テレポート到着。Zepp東京を目指しているのかな、という人もまばら。ちょっと焦る。どうもここに行くときはいつも焦っている気がする…。
 エレカシは1年ぶりだ(コチラに稚拙なレポあり。よかったら読んでみてください。なんか勝手なこと書いています。今気づいたんだけど、「桜の花~」はそのときにすでに新曲として演奏されていたんだな。すっかり忘れていました)
 あ、2年前にはZepp東京にも来てました(ココ)。ってことは、1年に1回はちゃんとエレカシライブに来てるってことなんだ、私。
 やっぱり好きなバンドのひとつとして、離れられないというわけなんだな。

 以下、セットリスト。曲目は合っていると思うけれど、BLUE DAYSまでとアンコール以外の順番は自信なし(どこかのサイトで確認してください)。


【セットリスト】
◇Sky is blue
◇星の砂
◇おかみさん
◇BLUE DAYS
◇さよならパーティー
◇まぬけなJohnny
◇悲しみの果て
◇絆(きづな)
◇ネヴァーエンディングストーリー
◇ジョニーの彷徨
◇リッスントゥザミュージック
◇暑中見舞-憂鬱な午後-
◇It’s my life
◇笑顔の未来へ
◇あの風のように
◇ハナウタ~遠い昔からの物語~
◇桜の花、舞い上がる道を
◇FLYER
◇新しい季節へキミと

アンコール
◇今宵の月のように
◇so many people
◇to you
◇俺たちの明日


 私にとっては、圧巻のライブだった。同行のエレカシファンは「どんなにいいアルバムつくっても、ライブ以上のものにはならないねえ、エレカシ」と(これ、彼としては最大の賛辞。
 武道館ライブがものすごくよかったという噂をきいてはいたんだけど。ライブハウスのエレカシもやっぱりかっこよかった。
 音の良し悪しはわからないけど、勢いというかバンドのグル―ヴはこんな私にもビンビン(ボキャ貧困だな)伝わってきた。いつもどおりといえばそうなんだけど。
 宮本さんも何度も「今日は最高!」「盛り上げていくぜ~!」と。


★「昇れる太陽」からぜ~んぶ~ストリングスなしで「絆」!!
 あの不思議に耳につくギターフレーズで始まる「Sky is blue」がオープニングで、歌詞を忘れてやり直した(客席から「思い出せ」とか「教えてやれ」なんて声がかかったような)「to you」がアンコールにあって、ニューアルバムからちゃんと全部聴かせてくれた(セットリストなどまったく知らないままでライブに臨んだ私です)。
 宮本さんのMCはちょっと説明しにくいんだけど(文章になってないし、独特の言い回しがあるし)、でも曲の前の独白では、「未来に向かって突っ走っていこうぜ!っていうか、ようするになんか役に立ちたいとかって、みんな考えてるわけじゃないっすか。こう、つまらない退屈な日々を送りつつも、明日に向かって行こうぜ、というか、そんな曲です」(笑)みたいなことがちょっと言葉を変え、フレーズを入れかえ、語られていたような。しまいには「なんか、オレ、みんなおんなじようなこと歌ってるな」とつぶやいていましたから。
 で、「おかみさん」は近未来(2100年ですものね)をテーマに、というようなことを言ってました。ココで「風刺をきかせつつ、破壊せずに柔らかくこの星をつつんでいく懐の深さ?なんて勝手なこと書いたけど、そんな遠からずなことをソングライターも言ってたような。サウンドもかっこよく、宮本さんの叫びも迫ってきた。
 メンバー紹介以外でも、プロデューサーでありサポートメンバーでもある「蔦谷さん」について触れ、いかに信頼しているかが伝わってきた。CDでの音をカバーすべく彼の存在はライブでも大きかったのだろう。たぶんコーラスも彼が担当していたと思われ(すべてだったか特定の曲だったかはさだかではないけど)。
 「ネバーエンディングストーリー」から本編最後の「新しい季節へキミと」まで、ニューアルバムからのそれらの曲が、懐かしい曲を間に挟みつつ、その存在を際立たせているあたり、進行形のバンドだ!とこっちが実感。なにしろファンには過去にインパクトの強い曲がありすぎのバンドだから。
 今回のアルバムをヘビーローテーションしてきてよかったです(笑)。
 そうそう、ココの最後に遠慮深げに(笑)「ストリングスなしの『絆』でも泣けます」と書いたんだけど、望みどおりバンドの音だけの(サポメンあり)「絆」、聴くことができた! 胸に迫ってくる感じ、予想以上で、ちゃんと心震えていました。こっちのほうが好きかも、です。


★懐かしい曲も
 アルバム「昇れる太陽」の収録曲以外では前作の「STARTING OVER」からのナンバーが多かったような。
 「さよならパーティー」は「だってつまんない~」ってとこがなんともチャーミングで好きだ。しかたなく出席した退屈なパーティーを抜け出して一気にレコーディングしちゃったというエピソードをきいたことがあるけど。ホント?
 一気に高まるメロディーとボーカルの迫力がかっこいい「FLYER」の曲解説では「未来に向かって、明日に向かって」のあとで「光射す丘の上」という歌詞を何度が叫んでいました(やっぱり解説にはなっていない?)
 ギターのリフっていうかカッティングが耳に残る「笑顔の未来へ」(こんなマンマの前向きなタイトルだったのね)。疾走感のある曲の感じと「涙のテロリスト」のアンバランスが心地よくて好きな曲なんで、イントロがきこえてきて感激。
 そして「まぬけなJOHNNY」。歌詞からは飾りようがない、もうどうしようもない男が浮かび上がってきて、やたら味わい深い?曲。今作の「ジョニーの彷徨」へのつながりってあるんだろうか。
 「リッスントゥザミュージック」では井の頭公園や太宰の話を交え、文学青年だったと思われる(こういう形容が適切かは別にして)宮本さんのルーツが浮き上がる。
 アンコールラストはアッパーな歌詞とアレンジと歌唱をまとめて、「俺たちの明日」。当時は「これ、宮本さんの言葉?」とちょっと違和感だった記憶もあり。
 作品解説のときに何度か「大事につくった」という意味のMCあり。それが妙に耳に残っている。

★ファーストからも…
 懐かしい曲も数曲。
 もうノドが壊れちゃう?とこっちを思わせつつ、バラードの低音ではきれいな響きを伝えてくれる。そういうところがいいな。
 ファーストアルバム「THE ELEPHANT KASHIMASHI」からは「星の砂」と「BLUE DAYS」。
 「星の砂」の前(まだ2曲目なのに会場は十分暑くて)、「埋めちゃうよ~」と客に言って、それへの反応があったのか(私にはきこえなかったけど)、客を指さして「おめえだよ~」って。おお。
 蛇足ですが、黄色い声援がきこえてくるたび、「怖いもの知らずに新しいファン?」と思ったり、「宮本さんも大人になって丸くなった?」と思ったりしてます(笑)。
 「星の砂」のヒラヒラ、久しぶりに見て笑いました。
 「BLUE DAYS」のときには、高校生の頃京浜東北線で通学していて、なんか毎日つまんないな、退屈だなと思っていて、車内で歌詞を書いた、と言っていた。ふりしぼるような声に感動。
 アンコールの「so many people」はアルバム「good morning」から。このアルバムの曲はいろいろエレカシを語るうえで大事な存在。この曲もやっぱり人気ありますね。盛り上がる!!
 そして「ニューヨークで録音したけど思いがけず和風なロックに仕上がった」という「暑中見舞-憂鬱な午後-」。ライブで聴けたのははじめて。めちゃくちゃうれしかった。この歌詞は、幸せのなかに漂う若い憂うつを描いていて秀逸だと思う。メロディーもキャッチー。宮本さんのボーカルも魅力的だ。
 「しばらくはライブでやらない時期があった」という「今宵の月のように」。不遇の中にあったバンドを救ってくれた主題歌ではあるけど、一時期「エレカシ=今宵の~」とされちゃってたしなあ。コアなファンにも歯がゆかっただろうし。「だけど、やっぱりみんないつか輝きたいと、今宵の月のように輝きたいと思っているわけで」みたいなことを言って披露してくれた。オリジナルよりずっとアップテンポな感じで、なんだか急いでるみたいに(笑)。
 そして、そして「悲しみの果て」。「大事な曲だ」と。これもエレカシというバンドを救ってくれた曲? あのイントロを聴いただけで胸にこみあげてくる感情はなんだろう。これはもう説明しようがない。短い曲なんだよなあ。だけど胸に重い。こういう曲が代表曲って、エレカシはすごく幸せなバンドだと思う(と勝手に)。それぞれに大事な思い出が蘇ってくる…、そういう曲だと思います。

 後ろのほうでユラユラ揺れながら、いい時間でした。
 周囲にはいろんなファンがいたけど、一人で来ているサラリーマン(たぶんエレカシ世代)が何人かいたのが印象的。女の子に連れられて来ているんじゃないってとこがいい。
 メンバー紹介では「小学校からの同級生。このたくましい腕!」とトミを。「バンドを支えている」みたいなことも。
 石くんの番では「石くん…、ま、いいか」と言ったあとで(会場、笑い)、「オレの相棒…、いつもいっしょ」って。
 なんかほのぼの~でした。

 長々とすみません、ありがとうございました。
 基本的に「行ってよかった~!」というライブのレポしかアップしない主義なんです。よかったです!

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