
★スピッツ 「さざなみCD」 (2007.10.10.リリース)
「さざなみCD」を手に入れてから、毎日、部屋で、電車の中で、そのすごさを味わっている。
ふつうニューアルバムを聴くと、私はその中に「好きだー!」と思える曲を何曲がみつける。その過程は、人が想像する以上にものすごく楽しい時間だ。
『ハヤブサ』では「甘い手」、『三日月ロック』では「夜を駆ける」、『スーベニア』では「春の歌」か「甘ったれクリーチャー」とさんざん迷って、やっぱり「甘ったれクリーチャー」…とそんなふうに。もちろんほかの曲も好きなんだけれど、でもその中からあえて「これ」と指差しできる曲が必ず1曲あるのだ。
でも、この「さざなみCD」にはそういう曲がない。「これがいちばん好き」と言える曲がない。
ヘビーローテーションで聴いていると、最初に耳に飛び込んでくる「僕のギター」の「霧雨に濡れてたら」でガツンとやられて、「あ、これだな」と思うんだけど、次の「桃」イントロを聴いただけで「ん? これはどう??」と揺れてしまう。
結局そんなふうにアルバムの最後の曲「砂漠の花」までいってしまい、「これがいちばん好き!」と決められなくなる。
だから13曲すべてに心が揺れて、おかしな言葉やへんてこなリズムや、深くこだわって聞こえるサウンドや遊び心が垣間見えて、そういう一つ一つのエッセンスもおもしろい。
とうぶん、感想なんて書けそうにないなあ。ただただ、心震わせて聴いていたい。
そして、イヤホンを外して、ふっと車窓の景色を見ながら、このバンドと同じ時代を生きてこられた幸せをかみしめている。
「さざなみCD」を手に入れてから、毎日、部屋で、電車の中で、そのすごさを味わっている。
ふつうニューアルバムを聴くと、私はその中に「好きだー!」と思える曲を何曲がみつける。その過程は、人が想像する以上にものすごく楽しい時間だ。
『ハヤブサ』では「甘い手」、『三日月ロック』では「夜を駆ける」、『スーベニア』では「春の歌」か「甘ったれクリーチャー」とさんざん迷って、やっぱり「甘ったれクリーチャー」…とそんなふうに。もちろんほかの曲も好きなんだけれど、でもその中からあえて「これ」と指差しできる曲が必ず1曲あるのだ。
でも、この「さざなみCD」にはそういう曲がない。「これがいちばん好き」と言える曲がない。
ヘビーローテーションで聴いていると、最初に耳に飛び込んでくる「僕のギター」の「霧雨に濡れてたら」でガツンとやられて、「あ、これだな」と思うんだけど、次の「桃」イントロを聴いただけで「ん? これはどう??」と揺れてしまう。
結局そんなふうにアルバムの最後の曲「砂漠の花」までいってしまい、「これがいちばん好き!」と決められなくなる。
だから13曲すべてに心が揺れて、おかしな言葉やへんてこなリズムや、深くこだわって聞こえるサウンドや遊び心が垣間見えて、そういう一つ一つのエッセンスもおもしろい。
とうぶん、感想なんて書けそうにないなあ。ただただ、心震わせて聴いていたい。
そして、イヤホンを外して、ふっと車窓の景色を見ながら、このバンドと同じ時代を生きてこられた幸せをかみしめている。