夜のひとりごと

■夜のひとりごと

噛んで　傷つけて　振り払って
前に進むだけが　命です
降りしきる雨は　夢なんか飾らずに
果ての果てを指差している
口先にのぼる恨み言は
たぶんそれだけで　鎖を引きちぎる
だから　ここを歩くことが人生です
特別なことは　何もなくても
飽きることも　あきらめることも
たぶん道連れにできる
あの角まで進めば　何かが見えるかも
そうやってごまかしながらも
悪くない毎日かもね
命はかけないけど　
そんな勇気はないけど
明日は少しだけ　高みにチャレンジ
こういうのは　前向きとは言わないけど
笑って　カーテンを引く夜
そんなに悪くはないよね
そうつぶやいて　笑う