隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

エレカシ武道館で2017年が始まる

2017年01月07日 20時41分54秒 | ライブリポート(音楽)

2017.1.6
エレファントカシマシ 新春ライブ 2017
at 日本武道館


 ここ数年は、お正月エレファントカシマシのライブ!というのが習慣になっている。昨年は国際フォーラムだったから、武道館は2年ぶり? さいたまアリーナの年もあったな。
 さっき、過去のレポを読んでみたら、なんだか恥ずかしい言葉で溢れていたのでちょっと気持ちが萎えたけれど、しかたない、今年もきっと同じようなレポになります(ってヘンな自信)。

 http://www.elephantkashimashi.com/
 

セットリスト
【第一部】
  01  「序曲」 夢のちまた
  02  今はここが真ん中さ!
  03  新しい季節へキミと
  04  悲しみの果て
  05  デーデ
  06  星の砂
  07  真冬のロマンチック
  08  珍奇男
  09  愛すべき今日
  10  はじまりは今
  11  翳りゆく部屋
  12  桜の花、舞い上がる道を
  13  笑顔の未来へ
  14  ハナウタ~遠い昔からの物語~
  15  夢を追う旅人
  16  俺たちの明日
  17  RAINBOW
  18  ガストロンジャー
 
【第二部】
  19  大地のシンフォニー
  20  ズレてる方がいい
  21  東京ジェラシィ
  22  i am hungry
  23  so many people
  24  ファイティングマン

アンコール
  25  涙
  26  今宵の月のように
  27  待つ男


 私の席は南でステージの真正面・・・、で、天井に限りなく近い。最近ココが定着した(笑)。後ろには立ち見のお客さんがぎっしり。
 ステージを見下ろすと、ここ最近のお正月ライブでは恒例だったストリングスの皆さんの気配がない。昨年の国際フォーラムはクラシックコンサートさながらの壮大な雰囲気があったけれど。
 ライブが始まって感じたのは、武道館ながらライブハウスの猥雑な雰囲気。照明の過度の演出もなく、スクリーンもなく。だからこっちはステージの彼らに集中する。遠くにいる宮本さんの表情が(見えないけど)、長い手足の動きが・・・すべてこちらに届くような幸福な錯覚。
 女性の声もたくさんあるけれど、でも大方を支配するのは、「宮本ーっ!!」という野太い声。挑みかかるようなぶっとい声。エレカシのライブでは、これが楽しみ(笑)。最近あんまりお目にかかれない「強いお兄さんたち」に会える空間。
 そうそう、「みやもとぉーーー、ドラマ見たぞ!」というのもあったな(笑)。曲終わりで、宮本さんの耳に届いたかは不明だけど。

 MCらしいMCは一切無しの2時間半に及ぶライブ。宮本さんは初っ端から全開のパフォーマンスで、力配分なんてはなっから考えていない。いつものことだけれど、そのテンションで最後までもつの?と思ってしまうのだが、それどころかアンコールだったか、舞台の端のパーテーションで懸垂していたから(笑)。激しく驚いて苦笑するワタシ。

 「東京ジェラシィ」と「はじまりは今」はうれしかった! 「はじまりは今」のとき、「キラキラした曲」と言ってたかな、「キラキラしていた頃の曲」だったか。シンプルで優しい歌詞が沁みる。
 
 「悲しみの果て」とか、いつ聴いても、なんでこんなに切なく胸に迫るんだろう。エレカシの曲は未来への応援歌だとしても、どこかやっぱりせつない。どんなにボーカルが叫んでも声を振り絞っても・・・。

 それは、どんなに前向きに未来を讃えても、その裏に、疑う思いや踏み出せない弱さや、深い傷が感じられるからなんだろうな。「素晴らしい日々を 送っていこうぜ♪」と歌っても、そのかげに激しく傷ついて、立ち上がれるのか?と不安になっている男の背中がたしかにあるからなんだろう。そこが、ノー天気な応援歌とは決定的に違うところ。私はそう思う。
 
 この夜の「珍奇男」はこっちもお腹からヘンな声が出そうなほど、振り切っていたなあ。鬼気迫る声。「デーデ」のパフォーマンスも、もうこれ以上はないんじゃない?と言えるくらい。お尻ペンペンして、かわいらしかったよ。

 「日本の名曲」と紹介した「翳りゆく部屋」の絶望的な美しさ、「大地のシンフォニー」のおおらかな優しさ、「ファイティングマン」で客全員をどこかに引っ張っていく力・・・、みんな一人の男が仲間の音を借りて表現してるんだよなあと思うと、やっぱり驚きだし、ヘンなバンドだ。
 どの曲だったか、弦が切れるんじゃないかとこちらが思うほど強くギターをかき鳴らす姿が神々しくさえ見える。その音に胸が締め付けられそう。

 アンコールの弾き語り「涙」は声もギターの音もよかったし、そのあとの「今宵の月のように」で軽く心地よく私たちを酔わせたあとで、最後はやっぱりエレカシらしく「待つ男」で盛り上げて締めるところが、もう快感でありました!

 「あ、ここだ」とポイントは限りなくあったのだけれど、怒涛のごとく迫りくる瞬間瞬間に心躍らせているうちに、忘れてしまいました(笑)。「悪しからず」なレポでお恥ずかしい。


 ちょこっと緩めのエピソードを!
 「笑顔の未来へ」でのやり直し。
 少しイントロを引いたところで突然、
 「なんだ、このギターは! ダメ! 失格!」
 チューニングに納得できなかったのか・・・。だけど、その唐突な言い方に会場爆笑。
 違うギターをすぐに渡されて、
 「これ、石くんのギター。ずっと長く借りちゃってるんだけど」って。長らく借りっぱなしのギターが助っ人として登場しました。

 どこでだったか、「エビバデ、行こーぜー! よくわかんねーけど。保証はできないけどさー!」
 なんてのもあったな。

 「オレ、滑舌悪いよなぁ。年末の幕張のビデオを見てたら、何言ってるのか、全然わかんなかった」
 とも言ってました。

 そして何度も、「2017年もドーンと行こうぜ!」と叫んでたな。



 デビュー30周年で、ベスト盤がリリースされたり、47都道府県ツアーが始まったり・・・。エレファントカシマシの新年が始まりました!
 おさまりの悪いレポですみません。でも、このバンドの飾り気のないむき出しの魅力にあふれた、かっこいい夜に感動でした!




                                   



 急に誘われて、友人とランチ+ワイン新年会を過ごしてから夕方の九段下へ。
 エレカシにもスピッツにも、というよりバンドには興味がなく、音楽と言えばコブクロと小田さん、という人で、限りなく音楽の話は合わないんだけれど、なぜかほかのことでは心地よく通じ合える人で、久々にいい時間だった。
 また、エレカシ武道館ライブは知り合い二人もどこかで参加していて、終わったころ、「よかったね~」というようなメール。そのうちの一人は毎年このライブのために福井から上京してくるので、今日はさっきまで一緒だった。こちらも久々。
 今年はどんなふうになるんだろうね~と言いながら、過度に前向きにも後ろ向きにもならない、大人な女性たちでした。見習わなくちゃ?


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