2023.04.09
「ロック大陸漫遊記」
FM TOKYO
4月も第2週。
「新年度を迎えて、大変な方もそうでもない方も、ちょっとした息抜きにしていただけたら幸いです」で、始まり。
今回のテーマは、【アースシェイカーで漫遊記】。
先週は、ふなっしーが学生のころコピーした曲で漫遊記だったが、「それならオレも」ということで・・・。
最初に組んだバンドでギタリストだった草野くん、ボーカルをやるようになって初めてやった曲が、アースシェイカーのコピーだった。
今日はおもに、16歳、17歳のころ自分がカバーしていた曲を中心に・・・ということです。
そして、「アースシェイカー」が正しいけれど、ふだんは「アーシェイカー」と呼んでいるそうで、「今日もそうなっちゃうかも」とお断りが・・・。
オンエア曲
01 春の歌(スピッツ)
02 記憶の中(EARTHSHAKER)
03 412(EARTHSHAKER)
04 マリオネット(EARTHSHAKER)
05 モア(EARTHSHAKER)
06 シャイニー・ディ(EARTHSHAKER)
07 ラジオ・マジック(EARTHSHAKER)
08 ロ・ロ・ロ・ロシアン・ルーレット(中原めいこ)
漫遊前の一曲は、スピッツで、「春の歌」(2005年、11thアルバム『スーベニア』/2005年、30thシングル)。
春真っ盛り・・・もう初夏を思わせる日もある? 「スピッツの春ソング、ということで、まんまな感じですけど」と、ご紹介あり。
(疾走感がハンパなく、「聞こえるか?遠い空に映る君にも♪」の言葉選びに、少し悲し気なものも含まれていて、すごいなあといつも思う。 ここでいつも、私の「遠い空に映るキミ」に思いが飛ぶよ)
最初の曲は、EARTHSHAKERの「記憶の中で」(1984年、2ndアルバム『FUGITIVE』)。
曲終わりで、「カッコいいっすね」。
草野くんが「たぶん最初にボーカルとして歌った曲」らしく、ZO-3で「戻れない 記憶の中にはオレには♪」を歌って、「これを若々しい声で、もっとかたい声で歌っていた」と。
ここでEARTHSHAKERについて、簡単なプロフィールを。
1978年、大阪で、大学生だったSHARAこと石原慎一郎さんが、高校時代からのロック仲間だった二井原実さん(のちにLOUDNESSに加入。ボーカル)と結成。
バンド名は、SHARAさんが好きだったアメリカのハードロックバンド Y&Tの曲名からとった。
のちに脱退した二井原さんの紹介で、ボーカルのMARCYこと西田昌史さん、ベースの甲斐貴之さんが加入。
そして徐々に、方向性、サウンドがかたまっていき、音楽評論家の伊藤政則さんの目に留まって、1983年にデビュー。
1986年には、日本のヘビメタバンドとしては初の武道館ライブ。
その後、キーボードの永川敏郎さんが加入などあったが、1993年に解散。1999年に再結成して、今も活動中。
今年、デビュー40周年記念だそうで、「おめでとうございます」。
草野くんが聴いていたころ、「日本のハードなバンドの中で、歌もギターもコピーしやすかった。歌メロ、すごいポップだし、バンドスコアも出ていた」。
そして何より、「一人一人、全パートが魅力的」。
「ボーカルはのびやかに、ときにラジカルのシャウトするMARCYさん、粘っこい泣きのフレーズをぶっといギターの音で奏でるSHARAさん、ベースラインは歌心がある甲斐さん、見た目はごついけどポップなアプローチのドラムの工藤さん。4人のとってもすてきなバンド」
次の曲は、EARTHSHAKERの「412」(1983年、デビューアルバム『EARTHSHAKER』)。
この曲は、草野くんが初めて聴いたEARTHSHAKERの曲。まだ音源がリリースされる前に、バンドがドラマに出るらしいという情報を得て、「ワクワクしながら見た記憶がある」。
ドラマの中で、主役の大原麗子さんがライブハウスに迷い込んだというシーンで、そこでライブをやっていたバンドという設定だったらしい。
曲の最初の印象は、「KODOMO BANDに似てるな」だった。「たまたまこの曲の曲調がポップなロックンロールだったから、ということなのかな? 一度聴いたら耳に残る曲をドラマで使ったのかな」と。
曲終わりで、「こうやって聴いてると、いろいろ思い出すな。ライブ、結構行ったんですよね」と。
次は、EARTHSHAKERの「マリオネット」(1983年、デビューアルバム『EARTHSHAKER』)。
EARTHSHAKERは「歌謡曲的な泣きメロの曲が多いが、そんな中、これは泣きメロ要素が全くない珍しい曲」と。初代のボーカル二井原さんがいたころからのレパートリー。
「すごいカッコいい曲で、ギターソロが好きで、すごい練習した」そうで、初心者向けのタッピング、ユニゾン・チョーキング、ハーモニクスを使ったイントロ(どれもZO-3で演奏)などが盛り込まれ、「ロックギターの練習課題曲にしたい曲」と。
(ギターテクはよくわからないけど、たしかにカッコいい曲)
次の曲は、「EARTHSHAKERを代表する曲と言ってもいい」、「モア」(1984年、2ndアルバム『FUGITIVE』)。
疾走するリズムに哀愁を帯びたメロディーがのる・・・という、「今聴くとかなりクサイ曲でもあるが、ここまで振り切っているのが人気の要因ではないか」と。
昔、「スピッツの関西担当のイベンターの梅ちゃんの結婚パーティで、スピッツで演奏しました」。ヨーロッパの貴族のコスプレ(アマデウスみたいな)で演奏したらしい(見てみたい!)
アースシェイカー モア
曲を聴いていて、いろんなことが思い出されたようで、高校のときのバンド仲間に、「MARCYの声はすごい魅力的だけど、草野の声にはそんなに魅力がない」と遠回しに言われ、やっぱりボーカルは向いてないのかな、と自信をなくした記憶がよみがえったそうです。
草野「MARCYさんのようにシャウト気味に歌えるならオレも歌いたかったんですけどね。ま、人それぞれってことで」
(自信失ったまま、ボーカルや~めた、とならなくてよかったですよね)
「こうやって改めて聴くと、その後の90年代の人気バンドB’ZとかGLAYに通じる音楽だな、と思いました。その辺のJ-POPJ-ROCKのルーツとも言えるのでは? ユニコーンの1stアルバムには、ちょっとEARTHSHAKERの匂いがするんだよね。だから民生さんも影響受けてるはず」と。
EARTHSHAKERは、「時代を切り開いたバンド」。
草野くん自身も影響を受けた一人だが、「歌詞を作る際には、参考にならなかった」。
なぜかと言えば、「タバコとかお酒、デンジャラスなlove affairな歌詞で、そういう引き出しが(自分には)なかったからね、高校生だったし」。
でもがんばって作ろうとしていたときもあって、そのノートがあったけれど、「恥ずかしくてシュレッダーにかけました。ホント、これやばい内容だったんで。背伸びすると、ロクなことないですね」。(ざんね~ん。いつか参考になったかも??)
次は、EARTHSHAKERの「シャイニー・デイ」(1984年、2ndアルバム『FUGITIVE』)。
この番組がスタートしたころ、ココでかけていますね。
草野くんにとって、「ギターを弾きながら歌った初めての曲」。
ZO-3で弾き語りして、「ガチガチに緊張して、声が震えてたと思う、高校の体育館でね」と。
「ギターソロも最高で、SHARAさんのワイルドな持ち味がすごく出ています」
(とても懐かしい。私も聴いていたんだな)
そして最後の曲は、EARTHSHAKERの「ラジオ・マジック」(1984年、3rdアルバム『MIDNIGHT FLIGHT』)。
EARTHSHAKERがほかのバンドといちばん違うところを草野くんが改めて言及、「メチャメチャ歪んだギターを鳴らすメタルバンドのままで歌謡曲的な世界を表現できていた」。
この「ラジオ・マジック」は、それが顕著にわかる楽曲。
90年代に入ると、ビーイング系とかヴィジュアル系とか、「ハードなロックの中に歌謡曲的な要素をミックスさせていくというのはわりと普通になっていく」が、80年代半ばはまだそういうバンドは少なく、「EARTHSHAKERがそのひな型を作った、切り開いたのではないか」と。
この曲のサビを歌いながら、「ベースラインがステイするコード進行は、『ロビンソン』でも影響をうけているんじゃないかな」と。
(実演してくれると、ちょっとわかる気がしますね)
スピッツは「ブルーハーツに触発されて結成したバンドだが、メンバー4人とも高校のころにEARTHSHAKERのコピーバンドをしていたし、EARTHSHAKER CHILDRENと言えるのではないか」と。
(以下は、デビュー曲です)
EARTHSHAKER - EARTHSHAKER
特集の最後に。
今日の特集で、「バンドを始めたころの初心を取り戻したような気がします」。
そして、「スピッツメンバーで、EARTHSHAKERのコピーバンド、やろうかな。たぶん、すぐ演奏できる曲、結構ありそうな気がする」。
(ぜひぜひ、聴きたい!)
そして今回の「ちょっぴりタイムマシン」は、中原めいこさんで「ロ・ロ・ロ・ロシアン・ルーレット」(1985年、9thシングル)。
(イントロは、「トンビ飛べなかった」)
ここも、草野くんの「高校生のころの思い出曲」。
中原めいこさんと言えば、「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね」が有名。
中原めいこ - 君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。 - 1984.04.07
でも草野くんには、「ロ・ロ・ロ・ロシアン・ルーレット」のほうが思い入れがある。
高校のころ、電信柱から2階の部屋に入れる友達の家がたまり場で、そこでよく聴いたのがこの曲。最近サブスクで聴いて、「すごい懐かしい気分になった」そうです。
(かわいくて小悪魔的でコケティッシュな魅力に溢れた・・・)
来週は、「スピッツが影響をうけたレコジャケで漫遊記」。
スピッツ、ひさびさにCDのシングル、アルバムをリリースする。
デビューのころから、ジャケットについて、ああでもないこうでもない、と考えてきた。「ほかにないような、かわいくてヘンなジャケット」を目指して作ってきた。
今までのCDジャケットを作る際に、草野くんが影響を受けたレコードジャケットを紹介してくれます。
「草野さん、庭にでっかいミミズがいたんです」
(ひや~っ)
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いつにも増して、ギターもちょこちょこ披露してくれたようですね。あ~マサムネの高校時代の話、実際に聴きたかったな~!
おはようございます。
ほんと、そう言ってもらえると、久々にうれしいです。
ときどき、なんでこれ続けてるのかなあ、と思うときがあるんですけど、単純に自分でちょっと調べると懐かしい時代のことを思い出せるし、自分のための記録にもなるし・・・ということで。
自分のためならここにあげなくても、と思うんだけど、ここがあるから続けていられる、ということなんですよね。
だから、「助かりました~!」は、マジでおまけの喜び。
またそういうときがあったら、覗いてください。
こちらこそ、ありがとう!
私はファンになって、まだ2年くらい。もともと洋楽派(ブリティッシュロック系)で、それ以前はスピッツの「ス」の字も知らず(恥)。米津玄師がツイキャスで弾き語りした、「ガーベラ」を聴いたのがきっかけ。すぐに本家の曲をチェックして、マサムネの歌声にが~んとなりました。
そのあと運良く、「NEW MIKKE」に参戦でき、それからやっとロク漫を聴きはじめたので、初回は2021年7月25日。初めて聴いた時は、話す声もむちゃ高い!とびっくり。でも今ではすっかり慣れて、あまりの心地良さに、うつらうつらしそうになる時もありますw
年代的に私のほうがかなり?上だけれど、共通しているのは、私もどちらかというと洋楽志向で、80年代末にスピッツを知って、おお!となった仲間です。
だから、草野くんが60~70年代のロックが好きでよくかけてくれるのはうれしい。
「ガーベラ」、いいですよね。ときどき聴きたくなります。
初回から、あります(笑)。
もう「だらだら」ですけど、お時間があるときに覗いてみてください。