2013.9.7(土)
今朝は窓からの風が冷たくて目が覚めた。
こういう感覚、あまりに久しぶりで、身体が敏感に反応してしまった。
■宮崎駿監督、引退
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1309/06/news133.html
『風立ちぬ』はまだ見ていないけれど、どの宮崎作品を見ても、『魔女の宅急便』を見たときの、心が飛び立つような軽さに行きついてしまう。
あの作品がいちばん好きなんだろう。
あれを、まだ世の中を知らない少女の頃に見たら、私はどんなことを思っただろうか、そのあとに自分が少しは変わっただろうか・・・なんて思うことがあります。
「定年」という形ではなく自らの意志で「引退」を決めるのは、誰にとっても難しいことだ。
「最後の10年」と決めて、ある意味わがままな時間が過ごせたらいいだろうなあ。
■どれだけ好きなんだ?
最新号の『音楽と人』。
スピッツのそれぞれへのインタビューに、メンバーのそれぞれの「らしさ」(あくまでファンが知っている、パブリックイメージということですけど)が表れていて、なんだか安心する。
今だからこその「アルバム」なんだなという思いを強くする。
それにしても、ソングライターである草野マサムネに対するメンバーの信頼(「愛」という形容がふさわしいか?ともおもえてしまうけど)の度合いに、こっちがテレてしまうほどだ。
テツヤは「『小さな生き物』を聴いて、マサムネの思っていることがわかって、いいじゃん、と思った」と言うが、でも、照れくさいから、内容は話したくないらしい。
田村君は「ほかのミュージシャンも草野の曲、やりたいんじゃない?」と思い、自分は「やれてるんだ」と。そういえば、以前のインタビューで、「ひょっとして、草野がほかのもっとすごいプレイヤーと組んだら、もっといい曲ができるんじゃないかと思うこともある」と言っていたこともあったな。
崎ちゃんは「マサムネの曲を演奏できる喜びとマサムネの声を聴いていられる喜び」を語る。
三人の使命は、スピッツのプレイヤーとして成長することであり、草野の曲をできるかぎり「かっこよく」つくっていること。
■ジャケットのお話
『MdN』は仕事上もたまに購読している雑誌なのだけれど、アルバム『小さな生き物』のジャケットの制作過程が、ラフの段階からビジュアル的に説明されていておもしろい。
木村豊というデザイナーとの出会い、「ジャケットも含めて作品」というメンバーの姿勢が、幸福な時間を継続させているようだ。
アルバム『スーベニア』のときには、『音楽と人』で木村氏とメンバー4人が対談していたっけ。
対談のはじめに、例のウミガメと少女のジャケットについての最終的な打ち合わせもあり、そこの短い会話もおもしろかったなあ。
■バンドって・・・
『音楽と人』はまだ、スピッツと、エレカシ宮本さんの記事しか読んでいないのだけれど。
宮本さんが復活して、本当に楽しくてたまらないというようすでレコーディングに臨んでいるのが伝わってくるインタビュー。
それはさておき、石くんに「タバコ吸った?」と問い詰める宮本さんに、例の映画「the fighting men's chronicle エレファントカシマシ 劇場版」(ココで)を思い出してしまった。怖い・・・(笑)。
野音のライブを成功させるためにメンバー全員で「禁煙」を誓ったらしいんだけど、石くんがその誓いを破ってしまったことがばれてしまう場面。
「なんで吸ったの? 買ったの?」「ふてぶてしいんだね、石くんって。すげ~わ」
まるで、生徒の喫煙を追及する高校教師のようです(笑)。
(石くんも、なんで吸っちゃったの~)
でもそのあとでインタビュアーに、そうやって人をすぐに責める自分を「もっと寛容になりたいと思うんですよ」と振り返る。
そして、そういうことを言わせてくれるメンバーに甘えているんだ、というようなことを言う。
ああ、バンドっておもしろい。
スピッツを見ていても、エレカシを見ていても、そう思う。全然、違う次元かもしれないけど。
続いているバンドのドラマも、終わってしまったバンドのドラマも、それぞれにやっぱりおもしろい。
だから、死ぬまでずっと「バンドフリーク」なワタシでいられそうなんだなあ。
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