ｒｅ-ｓｔａｒｔ

■ｒｅ-ｓｔａｒｔ

苛立ちを隠して　必死で隠して
胸の中のちっぽけなカタマリを数える
一つ、二つ、三つ…
コロコロと右に左に揺れて
四つ、五つ、六つ…
指先に触れて　形を変えて
七つ、八つ、九つ…

数えるだけの毎日に飽きて
あきらめ顔の自分に唾をはきかけて
明日はまともでいたいと思う
カタマリを見ているだけでは
佇んで触れるだけでは
ストップウォッチはスタートしない
何も始まらないまま　消えたくはない