隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

襟裳岬と「TRABANT」

2010年11月03日 20時46分56秒 | 日記
2010.11.3 (水)

★襟裳岬の木々
 昨夜の「朝日新聞」の夕刊に掲載されていた襟裳岬の戦後まもない頃の写真にショック。
 明治になって開墾のために入植した人たちは、海からの激しい風を避け寒さをしのぐために岬付近の木々を切って暖をとったらしいけれど、その結果、まるで砂漠のような状況になってしまったらしい。
 戦後何十年かかけて地元のみなさんが試行錯誤の上、今のような風景を取り戻したのだとか。砂漠状態だったころの生活の様子も描写されていたけれど、行間からもその過酷さが伝わってきた。
 北海道大好き!な私は、夏にも冬にもテントをもって何度も通ったし、最初に冬の襟裳岬を訪ねたときには、「次の客が来るまで宿泊せよ」なんて強硬な手段(笑)をとるユースで大笑いな数日を過ごした思い出もあるけど(今なら問題になってそう)。
 そのときにたしかに、襟裳の歴史を知って驚いたことがあったのだが、昨日の記事を見るまで、すっかり忘れていたという情けなさ。
 人があまりいない時期に、また訪れてみたい。そのときは、ちょっとは違った思いであの風景を見ることになるんだろうか。 

★「戦前の街」かと思ってた・・・「TRABANT」
 『とげまる』興奮はまだおさまらないので、収録曲について書けることはないのですが。
 私のおバカな「ちょっと脱線」なお話を。
 悲しげなメロディーと不思議な疾走感が印象的な「TRANBANT」中の歌詞、「寸前の街」が、私には「戦前の街」と聞こえてしまったのです。
 「戦前の・・・」からイメージがパーッと広がり、日本ではなくロシアとかイタリア、あるいは中東あたりの小さな街で体制に押しつぶされそうな、鬱積した思いを抱える若者が、そこからの旅立ちを夢見ている・・・、そんな感じ。
 だって、「しずくに群がるアリ」とか「部外者には落ちまい」とか「配給される悦び」(うまいなあ)とか、なんだか薄汚れた、でも瞳だけきれいな若者が浮かび上がってくるでしょ?
 なんとなくスピッツらしくない匂いをかぎとって、それはそれでおもしろくて、そういうことをちょっと書いてみようかなと思い、ここに来たのです。
 そう、「ローランダー、空へ」(『惑星のかけら』収録)を聴いたときのような感覚です。日常を離れた異国の、あるいは無国籍な雰囲気。
 (ちなみに「ローランダー、空へ」はギターソロが悲しいほど美しくて、深夜に聴くとどこかに消えたくなります)
 でも今、「寸前の街」だって知りました。
 「寸前・・・」か。まいったな。
 またまた、こちらの妄想力?がためされているような気がしてきました。
 うーむ、やっぱりスピッツは深い。たやすく「わかったふり」はさせてくれない。だから、おもしろい。
 「とげまる」一枚で、当分遊べそうだな。



 Grazi 今月のテーマは「希望の歌」らしいよ。
 
コチラから。
 スピッツの楽曲は「希望」かな?
 異論のある方もいらっしゃるでしょうけど。

 コチラでは、ラジオ収録後の様子も。

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