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メロスは走っていなかった!?

2014年02月10日 | 日記

衝撃的かつ挑戦的なタイトルだが

一般財団法人 理数教育研究所が開催した「算数・数学の自由研究」作品コンクールに入賞した

中学2年生の男子による 「メロスの全力を検証」 という研究結果だそうな




メロスとは勿論 『走れメロス』 の主人公のこと



罪を犯して捕らわれてしまったメロスが 2日後の妹の結婚式に出席できるよう

しばし身代わりとなることを申し出てくれた セリヌンティウス

二人に対して王が与えた猶予は 3日目の日没まで





日没を過ぎれば 友人はメロスの代わりに処刑されてしまう





友人のおかげで 妹の結婚式に出席することのできたメロス

彼は幾度となく 『このまま逃げてしまおうか』 という誘惑に駆られるが

自分を信じてくれた友人のことを思い 王と友人の待つ刑場に戻ってくる





そんな誘惑に駆られたことを友人に打ち明け 涙ながらに謝罪するメロスに対し

『自分も 君が戻ってこないのではと疑ってしまった』 と言って涙するセリヌンティウス

そんな二人の友情と信頼に感動して メロスの罪を許した王様




感動的だ (´;ω;`)ブワッ


処刑されるほどの罪を 感動ひとつで許していいのかという疑問はこの際おいておこう

中学2年生にしては字が・・・といったツッコミも 彼の論理的考察の前にはナンセンスだ





いまさら語るまでもないほどに知られた(じゃ語るなよ) 太宰治の小説だが

十里という距離を3日間で という数字に疑問を感じた若者がいた



もちろん小説なので 詳細な行動記録があるわけではないが

論理的に出発時間などを推測しているようで 説得力もありそうだ






『感動的な話を そんな理屈で台無しにするなよ』 という人もいるかもしれない

しかし 時代考証のない時代劇を見て その舞台となっている時代を知ることはできない



なにより これほどまでに有名な小説の キモとなる設定そのものに疑問を感じ取った

若干13歳もしくは14歳の 観察眼というか論理的思考力というか そういったものに関心した

太宰治も せめて十五里にしておけばよかったのだ





個人的にこうした考察は大好きで この中学2年生には純粋に感心するが

学校で 面倒な生徒 扱いされていないかが心配だ


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