こだわりおやじの独り言

東洋医学とオステオパシーが通じる事柄は、貴方の健康への道しるべです
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女子高生が首の痛みで来院

2023年02月26日 | 診療日記

新規で母親から「娘が左の首が痛くて整形外科でレントゲンを撮るが骨には異常がないとの事で、鎮痛剤の処方を受けたが痛みは治まらず。

次に大きな病院の総合診療科を受診したが、またもレントゲンでは異常は見られないとの診断を受けただけで、痛みは一向に改善されないので当院をネットで検索して「本人は痛みで顔を上げられない状態でいる」との電話がありました。

翌日に来院してもらい、初診の視線検査では痛みがあるからか頭が下がっていて、目の高さよりも一段階上方診ている状態での検査を行い、前後に揺れが出ているので、中枢系の問題があると判断をしました。

仰臥位での頸椎検査では牽引するが伸びがないので、後頭骨が頸椎に乗る後頭顆に問題があり運動制限が起こっていいると判断し先ずは後頭顆の治療を行ました。

頸椎牽引検査では頸椎3番から7番と胸椎1番、2番に可動制限があるので、肩から手に何かの問題は無いかと聞くと、右手が痛いので自分でサポーターを買ってしているとの返答でした。

頸椎回旋検査では左回旋制限があり痛みが出現するので、オステオパシー誇張法で回旋しやすい側へ1番から7番まで順次顆右回旋させて制限を取り除くと、首も回り痛みも消失していました。

次に右手の痛みは頸椎6番の左回旋施術を行ってから右手の手根骨の動きの良い方へと施術をすると、総ての痛みは消失していましたの、3日後に来院をして検査をする事で今日は終了です。

三日後に来院したときはにこやかな顔つきで、首の痛みも手の痛みも無く快調との事でしたが、首と手の検査をすると、右母指の動きに引っかかりがあったので手根中手関節の調整を行い引っかかりを解除して施術は総て終了でした。

 

 


オスグット病の少年

2023年01月26日 | 診療日記

先日、定期的に来院している男性が見えて、中学生の息子がサッカーの練習後に膝の痛みがあるので予約を入れたいと、その他に両足先の冷えがあるので、それもお願いしますと言って予約を入れてお帰りになりました。

予約当日にはご両親に連れられて来て、痛みはサッカーの練習後にあり、夜には痛みが余りなく左膝が特に痛いがたまに右も痛くまるようでした。  両足先が濡れているかの様に冷えが強く出ていて、血行のの悪さを物語っていました。

目視では左脛骨粗面部の膨隆が見受けられて、触診では圧痛がありました。これは脛骨の成長に伴って大腿四頭筋の成長が遅れてくる事で大腿四頭筋の付着部である脛骨粗面の過度の緊張が骨にまで及ぼしての疼痛があると判断をして、大腿四頭筋のストレッチを行い膝蓋骨の動きを良くしましたら疼痛消失です。

前日の夜にも本人はインターネットで情報収集して、膝を曲げて背臥位でのストレッチを行ってきたと言っていましたが、骨と筋肉の成長スピードが釣り合わず過度の運動で収縮している筋肉を急激に伸ばすストレッチは脛骨粗面に過度のストレスを掛けることになり、最悪は脛骨粗面の剥離が起こって修復を極度に遅らせてしまいますので、此れからはしないように注意をして、本人も触れる事が出来る内側広筋・外側・広筋・大腿直筋のマッサージと膝関節の90°屈曲迄のストレッチを勧めました。

足先の冷えでは頭蓋仙骨療法を行い、脳脊髄液の流通改善で足先まで温かみが出て、本人も温かくなったと実感して終了でした。

 


冬期間スキー場でアルバイトの高齢者

2023年01月11日 | 診療日記

夏はパークゴルフ、冬はスキー場でアルバイトの元気な高齢者ですが、運動器の不調で年に何度かご来院頂いています方から「右足の足首を伸ばすと痛みが走るので診てほしい」との電話がありました。

来院して症状詳細を問診すると、腸脛靱帯部にも痛みがあると言われ、触診では座骨神経が通る梨状筋部に圧痛があり、筋肉の収縮が頻繁になり肥厚化で座骨神経が圧迫されての解剖学的変位が起こっての梨状筋症候群様末梢神経障害で、特に脛骨神経系に問題が起こっていて、足関節の底屈で痛みが生じていると判断をしました。

治療法は梨状筋付着部の起始部である仙骨と腸骨の関節を広げる様に解放させて梨状筋の収縮を和らげる操作と仙骨自体の運動性を高めるリリース操作を行いました。

治療終了後に痛みが起こる動作をしてもらうが、総ての痛みが消失していました。

 

 

 

 


半年ぶりに電話

2023年01月06日 | 診療日記

今年高校を卒業して短大生になる高校生で、手首と腱鞘炎の治療をしてから半年ぶりに電話があり「ご無沙汰しています、今回は足首の捻挫で病院へ行ったのですがサポーターの購入と湿布薬の投薬があり、一週間くらいなるが痛みが引かないので何とか治るだろうかとの問い合わせ」がありました。

来院すると、右足を引きずる様に診療台まで来て、腰掛けさせて右足を診ると内出血の痕跡が外くるぶし周辺に残っていて「足関節外側靱帯損傷」を想像させ、検査では外果前下方と踵立方関節付近の圧痛が顕著なので、距踵靱帯・踵腓靱帯・踵立方靱帯の過伸長による障害であると推測しました。

治療は内返しが過度に起こっての各靱帯の損傷ですので、オステオパシー誇張法による各関節を疼痛が出現する少し手前まで広げてその位置を確保しながら時間をおくと、内因性鎮痛物質が神経細胞へ流れ出て疼痛を和らげていきます。

治療終了後に痛かった状態を再現してもらうが、総ての痛みが消失していて、何処にも痛みが無いと喜んで帰られました。

足首捻挫で後遺症として残りやすいのが、距骨と踵骨との関係が1番治り難く治療も難しくなるので、入念な治療に心がける必要がある。


以前の新規で手首と母指の痛みを治療した患者さんからの電話

2022年12月15日 | 診療日記

畑作と酪農の患者さんが、今朝、起きると腰が痛くベットから出るのに一苦労しながら何とか朝の仕事を済ませたが、前屈みで者を拾う姿勢では何とか出来るが、腰を伸ばす時が痛くて出来なくなったそうです。

検査のをしてみるが上位腰椎と胸椎の移行部には原因らしきは見当たらず、腰仙関節に問題があるようでしたので、仰臥位で術者の片方の手に仙骨が乗るようにして指先で腰仙関節に触れ、もう片方の手で腰椎の安定を確保します。

施術は仙骨が前方へ動くタイミングで、ごく僅かな力で足方向へ引き、仙骨が後方に戻るタイミングで牽引を戻す運動を、抵抗感が無くなるまで5~6回ほど行います。 その後に座位で腰椎5番の回旋している方向への誇張法を行いました。

腰痛の原因は仙骨の上関節面と腰椎5番の下関節面の可動制限のではと判断し、腰仙関節に僅かな隙間を与えて可動制限を解除すると、痛みも消えていました。

施術終了後の痛みが起こった動きの再現をしてもらうが、無いようなので本日は終了で、明日以降に痛みが出てきたら電話を下さいと伝えて帰宅されました。