会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

過剰な成果主義が横行 アベノミクスで急増する粉飾決算(日刊ゲンダイより)

過剰な成果主義が横行 アベノミクスで急増する粉飾決算

2013年度に「不適切会計・経理」を開示した上場企業が38社あるという東京商工リサーチの報告書については、当サイトですでに取り上げていますが、こちらの記事ではその会社名が出ています。

「気になるのは急増の理由だ。これまでは、着服横領など従業員個人の利得を目的とした不正行為が中心で、社内モラルやチェック体制の不備などが原因だった。ところが13年度は、営業ノルマ達成に追われ、業績をよく見せかけるために架空請求するなどの行為が目立ったという。

「アベノミクスを背景に、13年度決算の業績を増収増益で予想した企業が増えました。好業績の予想数字をいったん出した手前、下方修正は避けたいと無理することになり、それが粉飾の原因になったのです。営業部隊への過度なプレッシャーなど、行き過ぎた成績至上主義が動機となった例が多く見受けられました」(東京商工リサーチ情報本部・押野健史氏)」

アベノミクスが正しい方向かどうかは別として、記事の見出しのように粉飾決算までアベノミクスのせいにするのはいくらなんでも濡れ衣でしょう。

同じサイトではこういう記事もありました。

露骨な大企業優遇 安倍政権が画策する「中小企業課税強化」(日刊ゲンダイ)

「「外形標準課税は、従業員への給料や資本金などの額に応じて税金を支払う仕組み。この対象を資本金1億円以下の中小企業にも広げることが検討されています。狙いは、大企業の法人税を減税するための財源づくりです。仮に法人事業税全体を外形標準課税に置き換えれば、実効税率は5%近く下がる計算です」(自民党税調関係者)

 問題は、現行の法人税は赤字なら払わなくていいが、外形標準課税は赤字企業でも払う必要があることだ。現在、法人税を払っている企業は、全体の3割程度。儲かっている3割の黒字企業の負担軽減のために、赤字企業から取り立てるなんてメチャクチャな話だが、与党税調はこの法人税改革案を5月中に取りまとめ、6月に政府の「骨太の方針」に反映させる予定だという。ただでさえ、消費税アップで大打撃の中小企業にトドメを刺すような仕打ちだ。安倍政権は中小企業を潰すつもりなのか。」

甘利経財相、法人税20%台へ引き下げに意欲(朝日)
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「不正経理」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事