会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

進学塾「粉飾」の裏のハコ企業(FACTAより)

進学塾「粉飾」の裏のハコ企業

(実名はふせられており不確実な情報のようですが)先日不正会計が明らかになった進学塾運営会社(東証1部上場)を当局が内偵しているという記事。

「東証1部上場の進学塾運営会社(東証1部)の周辺が慌ただしくなっている。過去数年間にわたって80億円余りの売上高を不正に水増ししていたことが明らかになり、当局は本格的な捜査に乗り出そうとしているようだ。すでに「この会社の本社所在地近くの警察署を拠点に内偵捜査が始まっている」との情報が飛び交うとともに、水面下では各マスメディアも動き出している。」

あやしい企業とのつながりもあるようです。

「ここでもうひとつ気になるのは、粉飾が始まったのとちょうど同じ時期にハコ企業との接点もできていた点だ。2007年にあるIT企業と資本・業務提携を結んで株式の持ち合いを始めており、不健全なもつれ合いがスタートしていたのだ。

このハコ企業はもともと業績も財務内容も散々な内容で、特定の海外投資家を相手に苦し紛れのエクイティ・ファイナンスを行って株主構成が大きく変わったり、監査法人をころころと変更したり、事業内容をがらりと変えたり、経営の迷走ぶりが目立っていた。

・・・

現在、進学塾とハコ企業の関係は当初に比べて薄れているもようだが、売上至上主義に走るあまり、提携相手をよく知らないまま無理な提携を急いだのか。・・・」

こちらは別の進学塾の会社(非上場)の記事。

名古屋の進学塾代表、山口組系風俗店に6億円融資(朝日)

「東海地方で私立小学校や進学塾を運営する名進研グループ(名古屋市)の豊川正弘代表(64)が2004年と05年、指定暴力団山口組弘道会の資金源とされる風俗店グループ側に3億円ずつ計6億円を融資していたことがわかった。」

進学塾といえば、生徒やその父兄相手の現金商売であり、不正会計のリスクが特に高いとも思われません(NOVA事件で問題になった前受金の会計処理ぐらいか)。また、反社勢力と接点がありそうな業種でもありません。それでも、こういうことが起きるわけですから、いかなる場合でも「懐疑心」は必要なようです。

名進研企業情報

「三菱東京UFJ銀行、愛知銀行、商工中金、大垣共立銀行」が主要取引銀行となっています。

名進研代表、税務職員の個人情報入手 風俗店幹部に依頼(朝日)
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