華撃団 ブログ (かげきだん)

埼玉のよさこいチームです
仲間を信じて前へ進む事を決め       
気持ちも新たに「華撃団」と改名しました

ひと粒のブドウ

2010-11-08 12:44:31 | 日常
心に響いた、話を見つけたので紹介しますね
知ってる方も多いと思いますが、これは実話だそうです・・・


ある不治の病の女の子の話です。
1歳の時から入退院を繰り返して、5歳になりました。様々な治療の甲斐もなく、ついにターミナルケアに入りました。もはや施す術もなく、安らかに死を迎えさせる終末看護、それがターミナルケアです。

冬になり、お医者さんがその子のお父さんに言いました。
「もうなんでも好きなものを食べさせてやってください。」
お父さんはその子に何が食べたいか、と聞きました。
「お父さん、ぶどうが食べたいよ」と、女の子が小さな声で言いました。

季節は冬、ぶどうはどこにも売っていません。でも、この子の最後の小さな望みを叶えてやりたい。死を目前に控えたささやかな望みを、なんとか、なんとかして叶えてやりたい。お父さんは東京中のデパートを探しました。東急デパート、三越、伊勢丹・・・足を棒にして探し回りました。でも、どこのフルーツ売場にも置いていません。

最後に高島屋デパートのフルーツ売場を訪ねました。
「あのー、ぶどうはおいていませんか?」、祈る気持ちで尋ねました。
「はい、ございます。」
信じられない思いで、その人のあとについて行きました。こちらです、と案内されたその売場にはきれいな箱詰めをされた、立派な巨峰がありました。しかし、お父さんは立ちすくんでしまいました。なぜなら、その箱には3万円という値札がついていたのです。入退院の繰り返しで、そんなお金はありません。悩みに悩んだ末、必死の思いでお父さんはその係の人に頼みました。
「一粒でもいい、二粒でもいい、分けてもらうわけにはいきませんか?」
事情を聞いたその販売員は、黙ってその巨峰を箱から取り出し、数粒のぶどうをもぎ、
小さな箱に入れ、きれいに包装して差し出しました。
「どうぞ、2000円でございます。」

震える手でそのぶどうを受け取ったお父さんは病院へ飛んで帰りました。
「ほら、おまえの食べたかったぶどうだよ。」
女の子は、痩せた手で一粒のぶどうを口に入れました。
「お父さん、おいしいねえ。ほんとにおいしいよ。」
そして間もなく、静かに息を引き取ったそうです。



初めて読んだ時、思わず、うるってきてしまいました
お父さんの子供対して、心からの思いと一生懸命な行動
損得勘定で動く人が多い中、人の気持ちがわかる店員さんの心温まる行動
色々と考えさせられました。

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