近鉄株主優待乗車券の旅の帰路は奈良斑鳩の里の叔父夫妻を訪ねる事にする。
生駒で乗り換え王寺駅が最寄り駅。
生駒線の王寺駅は終着駅、先を目指す旅人は田原本線の新王寺駅まで100m程歩き西田原本に到着する。先を目指す旅人は50m程歩き橿原線の田原本でより先の目的地の電車を選択する為に途中下車を強制される。
途中下車前途無効の表示があるが、前途有効。路線が途切れている物理構造の欠陥に対する暗黙の了解事項。お陰様で千円程節約できた。
出迎えの叔父に吉田寺の案内を乞う。
ぽっくり寺のきちでんじ。ぽっくりとは老人ボケや病人看護で他人様に迷惑と心配を掛ける事無く現世を去ろうと願う生老病死の老病を省略する崇高な精神の実践を丈六阿弥陀如来にお願いする。
昼飯は斑鳩の里を一望する西大和さえきの古都遊心なる懐石料理、料理人・佐伯省吾の季節・旬を大切にするもてなしの心が読み取れる。
広大な敷地に茂る季節の植物の葉をさりげなくあしらう。梶の葉、緑の紅葉葉は秋の再来の招待状?
今が旬は泉州水茄子、浅漬けで頂戴、若き女性の接待は訓練されているが、臨機応変に対応する柔軟性があり好感。一流とはこうゆうことなのだろう。
中宮寺で半世紀ぶりに広隆寺と比較される中宮寺の弥勒菩薩半跏像を拝観。お釈迦様が凡人を教化する方策を思案するお姿と言う。寺の伝承では如意輪観世音菩薩。脇侍は薬師と阿閦如来、前に雨宝童子で天照大神や大日如来の化身、神仏は習合する。
大和八木から賢島行きの特急、伊勢中川で名古屋行きの特急を乗り継ぎ帰宅する。局地的な豪雨で木曽三川橋を徐行運転、梅雨明け以来豪雨が続く日々。